どーも。日本酒を自分で作り飲み比べる会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
食べる飲むということを突き詰めていくと、誰かが作ってくれたものを飲食するだけでなく、自らでも作るということをやってみたくなる。食の方でいうと料理をすることであり、さらには野菜を育てたり肉を狩猟することである。
飲の方はお茶を入れたりということになるが、酒を自分で作ることもできる。手軽に自分で作るものといえば梅酒だろう。リキュールに梅をつけておくというお手軽さ。麹菌から始めるとなるとどぶろくなんかも比較的簡単に作れる。
酒の中でも日本酒を一から作るというとハードルが高い。そんな中で日本酒づくりの工程を気軽に楽しめる「田植えから酒仕込みまでの日本酒づくり体験」が愛知県新城市で企画された。
・田植えから酒仕込みまでの日本酒づくり体験やりませんか?【酒米夢吟香:純米大吟醸山咲楽】
夢吟香という平成24年に品種登録された新しい品種の酒米の田植えをしてきた。残り3回のイベントは「稲刈り」「酒仕込み」「試飲会」である。
第一弾の田植えの様子を写真で紹介する。新城市の風景から。
まずはご挨拶。
田植えの説明。
自分が植える範囲を決める。
満を持して足を踏み入れる。皆おおはしゃぎ。
紐に沿って一列ずつ植えていく。
植えたところにはネームプレートを立てた。
その後は流しそうめんならぬ、流しこんにゃく。
こんにゃくを流して味噌で食べた。
美味しい!!!
もちろんそうめんも流す。
最後に今回のプロジェクトの詳細を聞いた。計約3時間の田植えはとてもいい感じであった。僕のツイッタ―を見て東京や愛知県刈谷市から来てくれた方もおり嬉しかった。
最終的には採れた酒米で純米大吟醸「山咲楽」を作る。このプロジェクトは2014年度から始まっており、酒仕込みは昨年に少しやらせてもらった。
・愛知県の幻の日本酒「空」を作る関谷醸造の酒造見学と酒造り体験
そしてラベルを自分で自由に書くことができる山咲楽ができあがる。すっきりした味わいで美味。
・新城市の新しい日本酒「山咲楽(やまざくら)」にブログのオリジナルラベル付けたった!
酒米(酒造好適米)の特徴
酒米は一般の米と違う。作り手のとっての一番の違いは「単価が高いこと」だが、その分手間暇がかかる他、失敗したときの代用がきかないというリスクがある。
見た目の違いとしては心白の大きさ。中心部の濁った白い部分をできる限り大きくする。そのために一粒も大きい。通常の米だと1000粒で平均21g程度だが、酒米は平均27g程度と約1.3倍になる。
育てるにあたっても食用の米だと肥料をやるのは元肥の一度のみが一般的になっているが、酒米だと追肥をしなくてはならない。穂がまばらで粒の量が少ないため、育苗の坪あたりの量も通常60のところを70にしたりと多めに植える。
そういった違いがあり農家としては大変なのだ。単価を上げるということは、そういうことなのである。
吟醸酒用途に適する夢吟香の特長
母親が日本酒用で有名な酒米品種「山田錦」、父親が若水に縞葉枯病・穂いもち抵抗性を付与した「育酒1764」。
若水と比較して粒大は同等だけれど心白がコンパクトなため高度精米が可能。吟醸香が豊かで淡麗な酒が醸される。また耐倒伏性に優れ、縞葉枯病に抵抗を持つ。
このような特性を持つ酒米「夢吟香」が品種登録されたのは平成24年とつい最近。良いお酒が作られて人気が出れば、より多くの夢吟香が求められて生産することになる。地域おこしに繋がっていく。
そういった効果を狙って当プロジェクトが行われているし、実際においしいお酒ができあがっている。2016年2月頃には出来上がる予定なので飲んでみたい方は心待ちにしてほしい。
あー、日本酒飲みたくなってきた。
ちゃお!
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