地域おこし協力隊の任期が残り少なくなってきて考えること

どーも。地域おこし協力隊は良い制度だと思う会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。

愛知県新城市の地域おこし協力隊として1年2ヶ月が過ぎた。協力隊の期間は1年更新の最長3年なので、最大で残り1年10カ月。思うところはたくさんあるのだが、地域おこし協力隊がまさに悩むポイントを突いたブログ記事を読んだ。

北海道は斜め上の島、焼尻島の協力隊の奥野真人さんのブログ。

・地域おこし協力隊としての任期が残り半分。あまり整理できてないけど、とりあえず現状を整理する。

今さらながら、“地域おこし協力隊”に求められている部分が未だによくわかっていなかったりします。笑

僕自身で言えば、島のお年寄りを集めて手芸会を開いたり、島のコミュニティ新聞を作ってみたり……と、自分なりにニーズを感じた部分で地域貢献に努めてきましたが、実感値としての地域貢献度は微々たるもの。“無いよりはマシ”といったところでしょうか。意義深いことをやっている自負はあるけれど、「協力隊の任期の間に生まれて消える」懸念のぬぐえない取り組みです。

それよりも大きなレベルで立ちはだかっている課題は、定住のための模索です。

むしろ、これが思考の大半を占めています。

……と言うのは、任期後の受け皿となる仕事も家も現状は無いから。今となっては「地域に貢献!」とか「名前を売る!」なんて考える余裕がなくなっているのが本音です。もちろん、どちらも大切なことなんですけどね。

以前に「地域おこしや地方創成の意味を考えてみる」なんてエントリーを書いたけれど、地域おこしという言葉が漠然としすぎている。捉えどころのない言葉である地域おこしを協力する立場である、地域おこし協力隊に求められているものなど分かる由もない。

地域によって違うし、自分で探すものなのだろう。だからこそ多くの地域で募集がかけられるし、これだけ広がったと思う。

地域おこし協力隊の研修にも参加したが、まずは地域に溶け込むというところから始まるのが基本だ。あれやこれやとやってみて段々と溶け込んでいくのだが、辿り着く壁は定住。大きなレベルで立ちはだかる課題となる。

僕もこの課題にぶつかっており、役所の担当者と話あっているもののわくわくする夢のあるプランは出てきていない。定住のための模索が思考の大半を占めている。

僕の中でのざっくりとした位置づけ、

1年目は、イベントや地域のお手伝いを通じて「地域に貢献」「名前を売る」という期間。

羽幌町3地域の協力隊3人で取り組んだ婚活事業、島の一大イベント“サフォークまつり(めん羊祭り)”の企画運営、デイサービス訪問、イベントPR、その他諸々……。

とはいえ、こういった活動だけでは、任期後の収入を確立できない……という不安が生まれ、2年目に入ります。

2年目は、島の産業に関わりつつ、収入源の模索を図る期間。

宿がやりたいのはもちろんですが、そもそもメドの立っている物件も無く、またいきなり宿だけで生計を立てられるイメージも無かったので、副業的にこなせる他の産業についても見識を深めたいと思いました。

そうしたなかで冬時期の海藻採集活動、夏時期の島内ガイド活動などからお金を得るための手段を模索しています。

……で、3年目には年収のメドを立て、晴れて定住できれば理想かな?と考えていたワケです。

ただ、

「本当にそれで大丈夫なの?いけるの?」

と、自問自答したとき、以前は「今あれこれ言っても仕方ないからとにかく頑張る」とフワッとした根性論をかざしていましたが、任期も残り半分となると、そんな根性論だけでは済まされない時期を迎えた気がしているのです。

さーて、どうするか。。

1年目の段階から収入源の模索を図っているものの、そんなに簡単ではない。良いアイディアが浮かばなければ、とにかく頑張るという根性論をかざすこととなる。しかしそれで良いのかと頭をもたげる。

ジビエ肉の流通珍しい野菜の販売なんかはやりたいことだけれど、一次産業がそれほど儲かるわけもない。さーて、どうするか。。。

定住に向けての収入の確保はミッションながら、全国の高校生を新城市に集めてみたかったり、謎解きイベントで新城市で楽しんでもらいたかったりと、直接的に収入の確保に繋がらないやりたいことにも手を出している。

新城市ほのか特集号に「全国高校生合宿」のインタビューが掲載されました!
明治村探検隊2015の謎解きトリックⅢ・Ⅳ・Ⅴに挑戦!夏には愛知県新城市で謎解きイベントやるよ!

また、新城市に来たいという人がいたとき出来る限り案内するようにしている。それは地域おこしにも繋がるし、自分のプライベートでもやりたいことなので削りたくない。幸いにして結構な数の人に来てもらい、新城市を気に入ってもらっている(と思う)。

しかしさまざまなことに手を出せば出すほど、反比例して定住のための活動時間は減っていく。そこに不安はある。だからといって頭でばかり考えていても仕方のないところでもあり、動いているからこそ講演の話が来たりもした。

自転車世界一周して気付いた世界の動きと新城市の可能性

えーっと、結局現状を書いただけで、何の解決もしていないブログになってしまいましたが、もちろん何も考えていないわけではありません。笑

せっかくのブログなので、今後はそういった“シビアな部分の見積もり”にも触れた記事も書ければと思います。

もっと効率的にやってる協力隊も多いんだろうな。

頑張らないとね。

効率的にできている協力隊がいたら話を聞きに行きたい。地域おこし協力隊の性別や年齢や給料や任期後の仕事データによると9%が起業しているんだけど、どこで何しているんだろう。

募集段階から良さそうな地域はあって、そういう兼ね合いもあるんだろうな。

地域おこし協力隊の募集に大成功しそうな例:岡山県西粟倉村と長野県小布施町

最後に地域おこし協力隊の失敗の本質について書いたエントリーを紹介して終わる。

地域おこし協力隊の「失敗の本質」に共感しすぎてやばい!協力隊応募者必読!

こちらも焼尻島の協力隊の奥野真人さんに共感して現状を書いただけで、何の解決もしていない記事となった。

あとたったの1年10ヶ月しかない。まだ1年10ヶ月もある。どう捉えるかは自分次第。楽しく活動をしているので、その点だけは間違わないように頑張りたい。

ちゃお!







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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。