愛知県新城市で古民家宿タカハウスを運営しているタカです。
2017年にアースバッグハウスの1棟目を庭に建てました。
4年の月日が流れ、2棟目にアースバッグ工法でサウナを作ることに。
理由はいわずもがな、サウナにはまったからです。
サウナの聖地しきじに2017年を訪れてから、サウナに目覚めました。
自然豊かな環境の中でテントサウナを体験すると、既存の施設とは別次元の心地よさに感動しました。
タカハウスでも野外サウナができるようにしようと考えたとき、最重要は水風呂でした。
水風呂なしにサウナは語れない。
スコップで穴を掘って露天水風呂を製作。
サウナはアースバッグハウスで作ろうと思っていました。
アースバッグハウスに魅せられて1棟作りましたが、これで終わるわけにはいかない。
アースバッグ工法による最高のサウナを作ってやろうと思いました。
アースバッグサウナの構想
アースバッグサウナでこだわったポイントは3つあります。
・円形で薪ストーブが中心
・熱源(ストーブ)が足より低い位置
・屋根の高さを抑えて熱を有効活用
アースバッグハウスは円形が基本。
その中でサウナ体験をするにあたり、コミュニケーションがとりやすい形を目指したいと考えました。
下の画像の右下のものが今回の理想図です。
そして熱源を足より低くしたい。
テントサウナで足が温まらないことがよくありましたし、サウナの本場フィンランドでは熱源を足より低くすることを「サウナをつくろう」に書いてありました。
ベンチを積み上げて高くすることにより、円形かつ熱源が足より下にする構造を実現しました。
現在は安全確保のために床を張り、煙突をガードしています。
そしてサウナの温まりをよくするため、天井の高さを抑えました。
天井までドーム型で作ると高くなってしまい、熱い空気が人間がいないところに逃げてしまいます。
天井は最適だと言われている頭から30cm~40cm上にあるように、かつ、足場に立ったときに頭を打たない高さに天井が来るように設計しました。
アースバッグサウナの奥側、徒歩2秒のところに露天水風呂があります。
焚火スペースも作り、控えめに言っても最高の空間ができあがりました。
アースバッグサウナの特徴として、土の壁が蓄熱し、全体から包まれるような熱を体験できます。
その感じはよく見られる通常の木造サウナとは一味違い、ととのいをもたらします。
全国のサウナを巡っている人からベストサウナと言われることも多く、嬉しい限りです。
アースバッグサウナの作り方
このアースバッグハウス(サウナ)ってどうやってできあがるの?を簡単に写真付きで説明していきます。
まずは場所決めです。
今回は直径2.7mにしました。
水はけが悪い場所なので、穴を掘らずに砂利を敷きました。
その上は土嚢袋(アースバッグ)に土、砂利、セメント、消石灰を詰めて積んでいきます。
今回はベンチ部分も積み上げていきます。
土8トン、砂利4トンを購入して使いました。人生でトン単位の買い物をするとは思わなかったです。
どんどん積み上げていきました。この期間が3週間くらいです。
上から見ると古墳みたい。
外壁は土モルタルで凹凸を少なくするところから。
さらにモルタル層を重ねます。
モルタル層に次に、ガスファルトでの防水層を作りました。
真っ黒です。
防水層の次は仕上げをグレーのジョリパットでおこない、タオルかけをつけました。
屋根は木造で、断熱材を入れています。
屋根材はガルバニウム鋼板で仕上げました。
薪ストーブは実績のあるホンマ製作所のものを採用しました。
1万円~50万円と値段に幅のある薪ストーブ。どれが良いのかも分かりづらい世界の中で、「本体ペラペラの激安薪ストーブだって使える」と書いていた以下のブログ記事を参考にしました。
すなわち煙や臭いなど、ご近所付き合い上のリスクが、もしなければ、本体ペラペラの激安薪ストーブだって使えるわけです。煙のことを何も考えていない「煙垂れ流し」の薪ストーブは、後述しますが、使いやすさから言えば、本当に使いやすいのです。これが掘っ立て小屋薪ストーブの楽しい暮らしの正体です。
しかし昨今のご時世、一般的な住環境においては「煙垂れ流し」が許されるはずもなく、クリーンバーン方式だとか触媒方式などと言われるような排煙処理の仕組みを備えた『よくある普通の薪ストーブ』を採用することが常識的に前提となります。
実際、まったく問題なく使えています。
安全対策として煙突ガードや一酸化炭素中毒計、温度計をつけています。
製作費用・材料費
使った材料費はいくらなのか、レシートを引っ張り出して確認しました。
約28万4000円です。(温度計や一酸化炭素中毒計は含まず)
内訳を公開しちゃいます!
【アースバッグサウナ 直径2.7m】
かかった材料費 約284000円
・土8t 23000円
・砂利4t 18000円
・セメント1600kg 25000円
・軽量モルタル400kg 20000円
・耐火モルタル6㎏ 1700円
・砂1200kg 14000円
・消石灰120㎏ 3300円
・木材 28000円
・木材塗装 9500円
・ガルバニウム鋼板 24500円
・ルーフィング剤 5000円
・ラス網 10000円
・ネジ 4300円
・亀座 8000円
・スタイロフォーム 7600円
・パーライト10L 700円
・塩ビ管 1000円
・ガスファルト 19800円
・ガスファルトプライマー増粘剤 10000円
・ジョリパット 7700円
・鉄筋 2300円
・消耗品 10000円
・薪ストーブ 22500円
・漆喰 7500円
最高のととのいチェア
露天水風呂を作り、アースバッグサウナを作り、あとはととのいスペースです。
寒いときに火を焚けるように焚火スペースを作りました。
そこにインフィニティチェアを並べます。
コールマンのインフィニティチェアがおすすめで、リクライニングしたときに足が上がり、さらに足がぶらぶらするのが至高です。
タカハウスでは7つのインフィニティチェアを用意しています。
あらゆるサウナ施設に十分な数を用意して欲しいと願っています。
アースバッグサウナを体験してみたい方
アースバッグサウナを先行体験してみたい!という方は以下の予約フォームから、希望するアクティビティにサウナと書いて申し込みください。
詳細はメールで連絡します。
タカハウスのwebサイトも紹介しておきます。いろいろな田舎体験やボードゲームが楽しめます。
ほんとサウナは最高だ。
最後にアースバッグ協会のワークショップに参加したときの、もう少し詳しいアースバッグハウスの作り方の記事を紹介しておきます。
ちゃお!
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