モロッコにいるとき、自転車サハラ砂漠縦断に向けて日光を遮断するものが必要だった。帽子でも良かったのだが、現地の人が頭にくるくる巻いているターバンを見るにつれて、砂漠と言えばターバンだろう、と。サハラ砂漠の入り口の街グエルミンでそのとき一緒にいたチャリダーのタロウと一緒にターバンを買った。
サハラ砂漠では頭、顔、首をぐるぐる巻きにして覆って走り続けた。名付けてターバンチャリ。その状態にサングラスをかけているのだから傍から見れば変態だが、日射に対して非常に有効だった。
砂漠を走っていると常に身体の周りをハエがたかっており、肌を露出しているところに近づいてくる。ターバンを巻いてサングラスをかけているときでさえ、サングラスと目の隙間に入ってくるのだからたまらない。そんなに人肌恋しいか!!ハエは時速30kmで飛ぶことはお茶の子さいさいのようで、振り切ることは出来ない。ひたすらに鬱陶しい中、ターバンではなく帽子を買っていたら悲劇だと思った。顔の周りをずっとたかられることになるのだから。
タンザニアのザンジバル島で、ネパールにて購入した速乾性のタオルを盗られたのだが、その際に一時的にタオルの代わりになっていたのはターバン。吸水性は低いものの、5mもの長さがあるので水を拭き取るには十分。生地が薄いためにすぐ乾くから割と使いやすい。とはいってもタオルの代わりになるわけではなく、一時的なものだけど。
そして今回キリマンジャロで非常に役に立った。直射日光を避けるだけでなく、それなりの防寒性があることが判明。頂上付近はかなり冷えるということでフェイスマスクを借りていたのだが、ターバンで事足りた。頭、顔、首に巻けば帽子いらずだし、それだと寒い場合は帽子をかぶり、顔と首だけを巻いて布を重ねる数を増やせばいい。柔軟性があって便利。ぐるぐる巻くことで空気の層が出来るから温かいのだろう。
意外と重宝しているターバン。旅のおすすめ品として挙げておく。
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