[チベット旅行]5.中国ビザを延長するときの問題点

事前に全ての情報を得られることなどないのだ。歩きながら情報を集め、その都度最善と思う判断をしていくしかない。振り返ってあのときこうしておけば良かったなどは無意味。ただ、振り返って次に活かすことは必要である。本日の選択は吉と出るか凶と出るか。

土曜の夜に方法2でチベットに突入することを決めた。
○方法2
このまま康定に留まり高度順応。そしてバスを使ってチベット自治区手前まで行き、そこから走行開始。メリットは康定(標高約2600m)で高度順応可能。チベット自治区内全走可能。デメリットはチベット自治区手前のバタンからネパールまでは約2100km程度あり、ビザ延長から翌朝のバスを捕まえて1日移動すると、実質走行期間は即日延長が出来て28日間か、翌日延長だと27日間。休むことなく走り続けてぎりぎりか。

それでも、もんもんとしながらベットに入った。そして翌日日曜にバスターミナルにチケットを買いに行ったら、チケットがない!康定からバタンは1日1便で毎早朝6時発。月曜にビザ延長をして即日発効してもらえると仮定して火曜のチケットを買おうと思っていた。買ったチケットを見せれば即日でやってもらえそうな感触だったからだ。しかし、火曜、水曜はすでに完売らしく、次のチケットは3月3日木曜。25日に康定に着き、チベットを目の前にしてうずうずしているのが僕である。もうすでに3泊しており、さらに4泊しろと?

旅を1年近く続けてきて、自分のペースというものを大分掴んだと思う。中南米では1ヶ所に長く留まることを好まず、早く次に行かないと、と何か焦っていた気がする。今ではそれが薄れてきて、ゆっくりしたいと感じたときは長めに滞在するよう、メリハリをつけられるようになって来た。ラオス・ベトナムをビザに追われてせわしなく動き、広州・香港・成都とのんびりしていた。内に沸々とエネルギーは溜まっており、今はどんどん動きたい。1日を無駄にしたくない。そんな気分だった。

その状態の僕に追加の4泊宣言は酷であった。悩むこと5分、結論を出した。長らく考えて決めた方法2を止め、方法3で行くことにする。
○方法3
康定から走り始めてチベットの州都のラサでネパール行きのツアーを捕まえる。メリットは康定(標高約2600m)で高度順応可能。成都~ラサ間を全走可能。デメリットは康定~ラサまで約1850kmあり、ラサでの時間が意外にない。ラサでツアーをうまく見つけられないとネパールに抜けられない。また、ラサ~ネパールのツアーが高い。

明日月曜にビザ延長に行って、ビザを取り次第すぐに出発する。即日発効にしろ、翌日発行にしろ中国に滞在出来るのは明日から30日間で3月27日まで。それまでにネパールへ抜けられるか。制限付きは好きじゃないけど、それは仕方がない。もしもビザの延長が申請日から30日間ではなくて+30日間だったら、金曜日にビザを延長して割とすぐに出発していただろう。その場合は高度順応の期間もなしに標高4000mに行っていた可能性もある。このビザ待ちの週末は考えようによっては必要な期間だったのだ。そんな気がした。

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旧ユースホステルで会った子供達。はしゃぎようが可愛かった。男の子の髪型は、、、

日曜日にバスターミナルにチケットをフランス人のセルスと買いに行った。その後そのまま近くの山に登り途中で腰を下ろして語り合う。2時間ばかりだろうか、久しぶりにマジな話をした。お互い先進国で生まれた者として、世界をどう思うか、そしてどう生きるか、といった話。僕は英語のボキャブラリーが少ないので、普段日本語で考えていることを知っている英単語でどう伝えるのか頭を捻った。伝えた言葉は非常にシンプルなものになったが、彼にどこまで伝わったのかな。

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結局3人共に旧ユースから新ユースに移り、そちらにいる間にもチベット家族にご飯を御馳走になった。なぜかえらく好かれて居心地が良すぎ。飽きることなく中国語を教えてくれるので、中国語を学びたいときはここに来ようと思った。感謝。

チベットの道

[チベット]1.全ては始まった
[チベット]2.まさか再び会えるとは
[チベット]3.何が足りないのかが分かった
[チベット]4.そうは問屋が卸さない
[チベット]5.必要な時間
[チベット]6.チベットとはこんなところだよ
[チベット]7.風邪+高山病+峠+夢
[チベット]8.警察に連れて行かれた
[チベット]9.思い込み
[チベット]10.標高4000mにて絶景の道
[チベット]11.チベット人の家に泊めてもらう
[チベット]12.出発して5分後にチベット人の家に招かれる
[チベット]13.鳥葬を見て死を想う
[チベット]14.勇気ある撤退と旅のパートナー
[チベット]15.チベット人の結婚式に参加
[チベット]16.浴室に泊まる
[チベット]17.チベットの家づくりに参加
[チベット]18.チベットの学校潜入







古民家宿泊はじめました!

古民家タカハウスで宿泊事業をはじめました。良かったら遊びに来てください。語りましょう。ボードゲームやりましょう!


1 個のコメント

  • セルスには、言葉や語彙が少なくても気持ち、心は伝わったと思うよ。だから、中国人の家庭にも受け入れられたんだろうね。

    日本人同士でもそういうの、あるよ。世界共通な気がする。世界旅したことないけど(笑)

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    管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。