[チベット旅行]12.チベット料理とバター茶とコーラ

昨晩はチベット人の家に泊まらせてもらった。朝ごはんを食べさせてもらい、9時半頃に見送ってもらったのだ。そして走り出して5分後のことだった。まだ町から抜け出しておらず、道の両脇に土色の家が並んでいる。その一角から手招きしてくるチベット人がいた。立ち止まると寄ってきて、うちで茶でも飲んで行けよ、と言う。お腹はいっぱいだったが、折角のお誘いだったのでお茶を頂くことにした。

お邪魔させてもらうと、奥さんが赤ちゃんを抱えており、他に3歳くらいの子供がいた。てっきりチベット特有のバター茶で団欒するのかと思っていたら、大椀に何やらを注いでいる。ん~、まずい予感がする、、、

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差し出されたのが上の写真。やばい、泊めてもらったチベット人の家で朝食を頂いて来たのだ。すでにお腹いっぱいなのである。箸をつけての反応を向こうが心待ちにしている以上、ここで食べないわけにはいかない。旅人としての資質が問われる局面だった。どうしたもんかとは思ったものの、うまいうまいと言って食べ進める。実際に美味しいのだが、もう喉のところまで食べ物が上ってきているんじゃないかと感じるくらいに腹が苦しい。向こうがちょうどカメラで写真を見ていたので、さっきこれを食べてお腹いっぱいなのだとジェスチャーしたところで名案を思い付いた。

家の前に立て掛けてある自転車に戻り、コッヘル(アウトドア用の鍋)を持ってきた。「お腹がいっぱいなので、これに入れてお昼に食べるよ。」先方も合点がいったようで、ならばとコッヘルに並々とさらに盛り足してくれた。そんなにいっぱい注いだら持っていくときに零れるよと伝えても、笑顔で鍋に入るぎりぎりまで入れてくれるのだ。有難いことだけど、苦笑するしかなかった。

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自転車の後輪の荷物の上に固定したものの、走ると揺れるのでどんどん洩れて行く。けれど、どうしても捨てることが出来ず、かと言ってお腹がいっぱいなので、そのまま走り続けた。鍋の下にある後輪の上の荷物がスープでびしょびしょになっていくのが分かった。宿に着いたら洗えばいいやと思っていたものの、おそらくは濃厚なバターのために、荷物入れに付着した染みは結局取れずに今も残っている。

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気持ちの良い道を走り続けて、14時頃にお昼にしようと休憩した。コッヘルに入れてもらったご飯を温め直して食べる。お腹が満たされると同時に心も満たされた。2つのコッヘル満杯のスープとコップに入れてもらった甘い何か、は到底食べきれるものではなく、残り半分は理塘(リタン)に着いた後に再度温め直して晩御飯となった。食べている途中でバイクに乗った2人のチベット人の青年がお菓子やコーラを差し入れてくれた。

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標識が折れる程の風の中を漕ぎ進めた(実際は風が原因かは不明)。理塘(リタン)に着く手前で御経をあげるラマに跪く人々がいた。そのラマ達はバイクをぶんぶん言わせて集まり、携帯を片手に笑いながら話していたり、カメラで人々を撮っていたりとなんか違和感を感じたけれど、現代の僧侶とはそんなものなんだろう。

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2011年3月5日、理塘に着いた。

チベットの道

[チベット]1.全ては始まった
[チベット]2.まさか再び会えるとは
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[チベット]4.そうは問屋が卸さない
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[チベット]6.チベットとはこんなところだよ
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[チベット]14.勇気ある撤退と旅のパートナー
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