国民の三大義務「勤労」が時代に合わなくなってきているのでは?

友人が企画する廃校イベントに参加してきた。

そのイベントの最中に、「日本国民の三大義務は何か?」という問題があった。

義務教育で習っているはずだが、みなさん覚えているだろうか???

実に、半数以上の人が三大義務を答えられなかった。後でこのネタを多くの友人に話したのだが、高学歴(大阪大学卒、名古屋大学卒、慶応大学卒、早稲田大学卒)の友人でも答えられない人が散見された。

恥ずかしながら書いておくと、僕も早稲田大学の政治経済学部卒業だが、三大義務のうち2つしか出てこなかった。

僕を含む多くの人が「納税」「教育(教育を受けさせる義務)」・・・

あれ?

あれ?あれれ????

あと1つなんだっけ?

と出てこない。

残す1つは、タイトルに書いてある通り「勤労」である。

改めて書くと、日本国民の三大義務とは、日本国憲法に定められた「教育の義務」「勤労の義務」「納税の義務」を指す。

第二十六条 2項
すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

第二十七条
すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。

第三十条
国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。

納税の義務と教育の義務は厳しい

脱税という言葉がある。

納税の義務を怠ったもの許すまじ!と税務署の調査が入り、一般的に10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金に処せられることとされる。

教育の方は世間の目が厳しい。

子どもを小学校や中学校に通わせていないと、「あのお宅の子は小学校に行っていないのおかしくない?」と近所で噂になるだろう。通わせていないことに対して、何かしらの理由が伴っている必要がある。

法的にも、世間的にも、納税と教育の義務には、義務と言って差し支えのない雰囲気を感じる。

勤労の義務、緩くない?

納税と教育の義務に対して、勤労の義務はどうだろうか?

世の中に働いていない人って結構いる。

むしろ、

「働かずに生きていけるなら、その方がいいよね。」
「不労所得バンザーイ!!」
「ニートサイコー!!!」
「まだ働いて消耗してるの?」

的な、働くことを否定するような風潮すら漂う。

「勤労って義務なのに、働かないのはおかしくない?」といった意見を聞くことはない。勤労は義務なのだから、働いていない人は罰するべきだという話も聞いたことがない。

納税と教育の義務における当然だよね感が、勤労の義務にはまったく感じられないのは、僕だけではないだろう。

勤労が時代に合わなくなってきているのでは?

日本国憲法で国民の三大義務が定められたときは、全ての国民が勤労する必要があった時代だった。

働かざるもの食うべからず、という言葉にある通り、働かずに生きていくことは良くないとされていた。

しかし、時代が変わった。

生産性が飛躍的に向上し、働かなくても食べていける人が増えた近年。労働から解放される人が増え、インターネットによってその人たちが可視化された。

ベーシックインカムという、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策も議論されている。

勤労の義務は明らかに緩くなってきており、時代に合わなくなってきている。

国民の三大権利は覚えていますか?

ちなみに国民の三大権利もある。

三大義務より正答率はかなり低いけど(僕調べ)、みなさん覚えていますか???

よくある答えが

基本的人権!

あれ?あれれ???そうだっけ?

というパターン。

「生存権」「教育を受ける権利」「参政権」が三大権利。

もしも三大義務の話をネタにするなら、ところで三大権利の方は覚えてる?というとみんな覚えていないので、マウントが取れるよ。

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    管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。