才能とは10年、20年と同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる力のこと
継続する力は、昨今の大変なご時世を生き抜くおいて大事な資質の1つだ。
昔は能力に恵まれた人をうらやんでいた。例えば学校生活でいうと、運動神経がよく、どのスポーツでもすぐに上手にやれる人。飲み込みが早く、どんな科目でも理解が早い人、等々。
齢を重ねるにつれ、鍛練を継続してきた人のすごみに気付いた。一流の世界だと、プロサッカー選手として活躍し続ける三浦和義、プロ野球選手として安打を積み重ね続けるイチロー、レスリング選手として13大会連続世界一の記録を更新し続けている吉田沙保里、棋士としてトップを走り続ける羽生善治など。
彼らはプロの中でもトップであり続ける。彼らが能力に恵まれたのは事実だろう。ただ、それだけではなく鍛練を継続してきたのは間違いない。鍛練を継続することも能力である、と言ってしまえばそれまでかもしれないが、そこには大いに自分の意思が介在している。
将棋好きの僕としては羽生善治の考え方を知るため、彼の本を読んだ。彼の著書には、鍛練を継続するうえでの大切な考え方が含まれている。その中で触れられていた「ミス」と「リスク」と「継続」について、自分へのメモも兼ねて記しておく。
ミスについて
羽生でさえ、ミスが一度もない将棋の対局というのはほとんどない。だからこそ2つのことを大切にしている。
大事な2つのこと
・ミスをどのように割り切るか、受け止めるかというメンタル的な要素
・ミスをしてもそれ以上を傷を深めない、大きなダメージを被らないようにするというリカバリー、フォローのやり方
冷静でいられるか。客観的でいられるか。焦らないでいられるか。
リスクについて
若く、経験が浅いときには、知らず知らずのうちにリスクを取っていることがある。年を重ねて経験を積むと、危険を察知してリスクを回避できる。
だからこそ、年を重ねて経験を積むと無意識にブレーキを踏んでいることがあるので、意図的にアクセルを踏んでリスクを取る。それでリスクのバランスを覚えて判断力を磨いていく。
10年先のベストの選択は、今の目で見ると、一番リスクが高いかもしれないということ。3ヶ月や半年に一度は自分の行動を客観的に振り返り、積極的だったか保守的だったかの確認する。
積極的にリスクを負うことは、未来のリスクを最小限にすること
継続について
羽生は目標を作らない。自然に、普通に続けられることでないと続かないから。自分にとって自然なやり方でやっていくことが、長く続けることにつながる。
自分自身を裏切らない努力の姿勢が、未来の結果として現れてくる
読んだ本
羽生善治の思考
結果を出し続けるために
日本実業出版社
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