世界中で翻訳されている童話。子供にも分かる平易な言葉で、大切なことが表現されている。
話は少年のもとに宇宙人であるアミがやってくるところから始まる。そこから始まる2人のやりとりが今日の文明社会に対して示唆に富んでおり、気づかされることが多い。
僕がいいなと思った箇所をメモしたので、それを見て興味がわいたら読んでみてほしい。
ある世界の科学の水準が愛の水準を遥かに上回ってしまった場合、その世界は自滅してしまうんだよ……
まだ現実に起きていない先のことにあれこれ気を病むのではなく、今起きていることにあたることの方が賢明なことだよ
目が見えるということが、すばらしいことだとは思わないかい?
人生が提供してくれたすべてのものに注意の目を向けるように努めてごらん。たえずいろんなすばらしさを発見するだろう。頭ばかりで考えるかわりに、感じるように知覚するように努めてみてごらん。人生の深い意味は思考のもっと向こう側にあるんだ……
好きということは一つの愛の形だ。愛がなければ楽しみもない。意識がなくても同じことだ。思考は人間の持っている可能性の中で、三番目に位置する。第一位は愛が占める……われわれはすべてを愛するように心がけている。愛を持って生きる方が、ずっと楽しく生きられるんだよ。
もし、思考が、愛のために使われている時、愛のために奉仕している時には、退屈というのはありえないんだよ
ここには罰もなければ刑務所もない。もし誰かが過失を犯した場合、その人自身が苦しむことになるんだよ。つまり、自分を自分で罰するんだ。
人に“勝つ”、人より上に抜き出るという考えだね。それは競争だし、エゴイズムだし、そして最後には分裂だよ。そうじゃなくて、ただ、自分自身と競争して自分自身に打ち勝つべきなんだよ。他人と競争するんじゃなくてね。進んだ文明世界には、そういった同胞との競争はまったく存在しない。それこそ、戦争や破壊の原因になりかねないからね
“愛が幸福に向かう唯一の道”だってこと、忘れないようにね
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