プノンペンから5号線を北上[カンボジア自転車旅]

自転車に跨り、体重を右足に乗せてペダルを押しだすと、僕の相棒である自転車はよろよろと走りだした。久し振りに踏み込むペダルは、かつて南米を共にしていたときより重く感じた。スピードに乗ると風を切る感じがなんとも懐かしい。海外をフル装備自転車で走るのは南米大陸以来で、実に5ヵ月振り。少々感慨深かった。

カンボジアに来て10日目の10月22日に、大変お世話になっていたヤギ家を後ろ髪引かれる思いで発った。期限がなければいつまででも居座ってしまう心地良さがあった。というか、すでにヤギさんの息子のシンジ君には居候と呼ばれる始末で、、、そんな状況の中、幸いにも(特にヤギさんにとって)10月31日にタイのバンコクで友人と会う約束があったため、22日に重い腰をようやく上げたのだ。バンコクまでは700km弱なので10日あれば行けるだろう。

まだ体が出来ていないし、初日は軽い感じで走ろうと思った。プノンペン周辺の混雑した道に注意を払いながら5号線を北上する。市内を抜けると多少は車・バイクが減ったものの、結構な交通量。慣れない交通事情と暑さ、さらに好奇の目線に体力を奪われる。16時くらいでプノンペンから70km弱来たので、今日はもう終わりでいーや、なんて気分だった。

そこからは宿を探しながら走る。5号線の両側を注意深く見て、見落とさないように気をつけて進んだ。比較的栄えているところでは人を捕まえて尋ねたりした。しかし、宿が全然見つからない。

左右の標識はわけの分からない模様に見えるクメール語ばかりで、人を捕まえて聞いてもだいたいは英語が分からず要領を得ない。もうかなり疲れている中での、こういった作業は精神的に参る。かといってテント泊をするのは、道沿いに民家が途切れない感じがあんまり好ましくないし、汗だくだくなのでシャワー浴びたい、という理由から最終手段と考えていた。

日が暮れ始めた18時手前にやっとこさホテルが。いやはや、こんなに民家が続いているのに宿が全くないとは。アジアは安宿がいっぱいあるイメージが先行していたけれど、観光客が来ないところに宿はない様子。やたらにきれいなホテルの一番安い部屋を10ドルから7ドルに値切り、泊まることにした。日も暮れているし疲れがピークなのに宿探しをする気力はない。

部屋に入った途端ベッドに倒れこんだが、最後の力を振り絞って洗濯。服を干した後にシャワーを浴びてすっきり。晩飯をホテルから徒歩2分のレストランで食べ、ホテルに戻りベッドで横になったらすぐに眠ってしまった。本当に疲れてぐったり。

ちなみに走行距離は92.7km、走行時間は5時間30分。平均速度は16.8km/hだった。南米のパタゴニアでの平均速度は14km/hくらいだったので、それよりはかなり良いペースで走れている。風が強くなく、道がフラットで、舗装状態が良いことが理由。こんな感じでユーラシア大陸走行初日が幕を閉じた。

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出発の前夜にヤギさんに連れていってもらったのは神戸という店。目の前で料理をしてくれる。肉と海老が特に美味しかった。御馳走様です。

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お昼に入った店。客が入っているところを選んだ。

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4000リエル(約1ドル)。言葉が通じず、ライスといって出てきたものがこれ。うまかった。

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その店のトイレ。これからトイレ事情はどんどん悪くなっていくのかな。

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道の舗装状態は良い。日本が支援したからかな。

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昼過ぎに木陰でブルーシートを敷いて昼寝した。日向は暑すぎる。

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ヌードルと言ったら、1500リエル(約37.5セント、約35円)と言われて出てきたのがこれ。これは安かろう悪かろう。麺入れただけじゃん。

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泊まったホテル。せっかくwifiつながっていたのに、ほとんどネットせずに出てしまった。

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晩飯。カンボジアのトムヤンクンは辛さ控え目でちょうどいい。辛すぎると味が良く分からないので。海老といかを中心にシーフードが入っていて、美味しかった。2ドル。ライスが0.5ドル。ビールが1ドル。で計3.5ドル。英語が通じる人もいたし、やや高級なレストランっぽい。








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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。