どーも。ジビエ肉が捨てられている世の中を変えたい会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
世間が彼氏彼女とのデートやケーキやサンタやプレゼントの話題で盛り上がっている中、まさか鹿の解体をすることになるとは。これぞ亜流。サンタクロースのトナカイを解体し、鹿肉をプレゼントされたような気分だった。
僕が狩猟を始める理由にも書いた通り、捨てられている鹿や猪を少しでも減らしたいという想いで狩猟免許を取得した。罠を先日いただき、止め刺しと解体という課題をクリアしたら罠を設置しようと考えている。
そんな折に一通の電話があった。
「鹿が檻に入ったので明朝から屠殺・解体するよ。」
師匠がいないため、実地を知るチャンスを逃すわけにはいかない。なんせこれから自分がやろうとしているのだ。二つ返事で行きますと答えた。
口にしているものを知りたい 命と向き合いたい
鹿を殺すところから見学するのは初めてである。解体だけならば狩猟サミットで少しだけ学ばせてもらった。
・静岡富士山の麓で行われた狩猟サミット2014に行ってきた!2015年は京都美山町!
これから狩猟をしていくにあたって、自分に屠殺をできるのか、という問いがある。
僕が生まれてからの時代では、肉は食べられる状態でスーバーに売られている。牛・豚・鶏などが殺され、解体されて並んでいる。しかし、その現実的なシーンを見ることは滅多にない。
魚を釣ったり突いたりし、自分で捌いて食べるようになってからは、己が口にしているものを何も知らないことに愕然とした。それは肉だけでなく野菜や果物もそうで、僕は何も知らない。
海外を放浪しているときにはアフリカ大陸のマラウィで鶏を捌いて食べ、帰国してからは野菜を育てるために家庭菜園を始めた。
2009年から2012年までの自転車世界一周でさまざまな国を巡って感じたのは、多くの国で死が身近だということ。それは人間の死もそうだし、その他の生き物の死もそうである。モロッコやネパールやセネガルでは、お祝いごとのときに牛やヤギを振る舞っていた。セルビアでは豚と鶏の丸焼きをいただいた。それらはその場で屠殺されており、老若男女がそのシーンを目にしている。
人間の死に関して言えば、インドで火葬や水葬を目にしたし、チベット自治区で鳥葬を見た。
2年半の世界放浪を終え、日本は死を隠そする社会だと感じた。それが悪いことだとも思わないし、良いことだとも思わない。ただ、僕はもっと命について知りたいと感じたので、まずは自分の口にしているものに興味を持ったのだ。
そうして辿り着いたのが狩猟で、鹿や猪の肉が捨てられている状況を知ったため、少しでも現状を変えたいと思ったのだ。
とはいえ、果たして屠殺が自分にできるのかという問題は抱えている。それはまだ分からないが、進めていくうちに答えが見つかるだろう。自分を知るというのはそういうことである。
クリスマスイブが鹿の初解体!トナカイ・・・
鹿の初解体の日は2014年のクリスマスイブだった。トナカイさん・・・
初めて鶏を解体した日が誕生日だったことを思い出すと感慨深い。
(※ここからは一部グロい写真があるので注意。見たくない方はここで閉じてください)
僕も解体の手伝いをしていたので写真は少なめ。
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鹿の動きを止めるためにロープを使う。足か首か角に引っ掛ける。
鹿は暴れていた。可愛そうだなという気持ちと同時に、自分自身がライオンが出る道を自転車で走ったことを思い出した。非捕食者側を体験したあの日のことを。
・ボツワナ旅行と治安:サファリでなくてもライオンが出る国を自転車で走る
動脈を切ると血抜きがうまくいく。
血抜きをしてトラックに積みこむ。
鹿の頭を上にして内臓を取り出した。Youtubeの解体動画を見ていると、頭が下のものもある。
皮をはぎ、足を切る。
肉に近づいてゆく。ここからは僕もお手伝いしたので写真はあまりない。
バラ肉。
アバラ肉。
一度に食べる分量に分けてサランラップでくるんだ。
捕った時期と部位を記録。
僕も一部いただいたので、今うちに来てもらえれば鹿肉振る舞うよ!
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狩猟関係のおすすめの本と漫画
ぼくは猟師になった
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千松さんは狩猟サミット2014の講師。
狩猟サバイバル
感想を書いたよ!
マタギ 矛盾なき労働と食文化
2013年に読んだ160冊の中から選ぶおすすめ本ランキングの15位。
山賊ダイアリー
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ちゃお!
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