ついに最終日。毎日飲んだ暮れる、魚の燻製、熊・ムースを見る、オーロラを見る、といったやりたかったことはほとんど出来た。欲を言えばキングサーモンを釣ってみたかったけれど、縁がなかった。求め過ぎというものであろう。
最終日のお弁当は五目ごはん。これがうまかった。
ヘリコプターが盛んに上空を飛び回っていた。明らかに僕らをチェックしていたので遭難者がいたのであろう。
操縦士①「遭難したのはあの二人組のアジアンか?」
操縦士②「もし彼らだとしたら、あんなに吞気にカメラを構えてないだろうよ。」
なんて会話があったのかもしれない。
ゴールの町ドーソン。今は小さな村のような感じであるが、ゴールドラッシュ時には栄えた町。
レンタルしたカヌーはきれいにして返却。乗り捨てである。非常に便利。
町に着いたらやっぱり肉!2人で800g食べきってしまった。
本当に来て良かった。ひとつひとつ行きたい場所を回っていくことが世界一周なんだと思った。
ドーソンのキャンプ場。町とは川を隔てているが、無料の船が24時間出ている。
キャンプ場は日本の風呂に近い作りの浴室がある。体が浸かれるわけではないのだが、心休まる。
下り終える前までは、オーロラが見れるまでいようとか、物足りなかったらもっと下流まで下ろうとか、いろいろな案を考えていたけれど、もう満足だった。心ゆくまで裕福に笑った時間をセキちゃんと過ごした後に、1人でユーコンにまだ滞在しようとは思わなかった。
18日間の旅の期間はちょうど良かったように思う。もうちょっといれたらなあ、と感じるくらいが終わり時だと思っている中、マンネリも感じず最後まで楽しみ続けた。やっぱりユーコン川は期待を裏切らなかった。それ以上の体験を僕らにさせてくれた。カヌーイストとして恋い焦がれていた場所に最高の相棒と来れて良かった。
僕とセキちゃんが出会ったのは7年前の2003年。出会って40周年記念の2043年にまた一緒に来よう。僕らはユーコン川と約束して飛び立ったのだった。
ユーコン川カヌー紀行
・[カナダ]ユーコン川への想い
・[カナダ]ユーコン川下り準備
・[カナダ]ユーコン川出航(1日目~2日目)
・[カナダ]ユーコン川で燻製(3日目~4日目)
・[カナダ]ユーコン川ではカヌー上で生活(5日目~6日目)
・[カナダ]ユーコン川でパイク田楽(7日目~8日目)
・[カナダ]ユーコン川沿いの町カーマックスに到着(9日目~10日目)
・[カナダ]ユーコン川で雨(11日目~12日目)
・[カナダ]ユーコン川と熊の足跡(13日目~14日目)
・[カナダ]ユーコン川で熊と遭遇(15日目~16日目)
・[カナダ]ユーコン川でオーロラ(17日目)
・[カナダ]ユーコン川のゴール地点ドーソン(最終日18日目~)
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