モシの宿のベッドの上で仰向けになって寝ころんでいた。キリマンジャロを登る同志をツイッターで募ってからの日々が頭をよぎる。モロッコ、サハラ砂漠、セネガル、ザンジバル島、、、断片的な映像が消えては浮かんでいく。やがてそれらが遠のき、からっぽな感じとなった。無。
そこへ耳に入ってきた日本語。どうやら待ちに待った友がやってきたようだ。さっきまでの無の様態だったのが嘘のように、感覚が急に鋭敏になる。ボルテージは一気に上がり、えも言われぬ高揚感に包まれた。昂る。
約3年振りにタケの顔を見る。久しぶりで、懐かしい。ただ、その空気は声を発した瞬間に崩れ、あっという間にいつもの距離感に戻る。まるで数日前に顔を合わせたかのような。日本から遠く離れたアフリカの大地で再会を果たしたというのに、違和感など微塵もなく、すべてが必然だと感じた。
リリーとミッちゃんと顔を合わせるのは始めて。日本から長い時間をかけて一緒にやってきた3人にはすでに空気が出来ており、そこに僕もすっと入れてもらったような、そんな感じで、あっという間に馴染んだ。
雑談をしながら荷物整理。出来るなら翌日からキリマンジャロに登り始めたいという3人の意向を聞き、僕が調べた情報を伝える。ルートは全会一致でマチャメ6日間に決定。ツアー会社はキリクライマーズの方向で、まずは話を聞きに行くことに。
ツアー会社にて詳細を説明してもらう。一同の疑問にも答えてもらい、キリクライマーズで問題なさそうということになった。翌日の2月18日から出発する。日程が確定し、満を持してビールを飲みに向かった。
「乾杯!!」
改めて自己紹介を聞くと、リリーとミッちゃんは医者の卵だった。2人とも来年から研修医。ちなみにタケは薬剤師。僕はニートだけど、もうちょい良い言い方をすれば旅人。このパーティーでキリマンジャロに明日から登る。ドラクエで言うと、遊び人、僧侶、僧侶、僧侶の4人パーティー。遊び人にあたる僕にとっては心強い限りである。
キリマンジャロは単独峰。裾野が広がってゆく様はまるで富士山のよう。
乾杯!!左がリリーで右がミッちゃん。
まずは肉
つまみ食いして
タンザニアと言えばウガリ。限られた時間で食べ尽くせ!
泊まったのはキリマンジャロバックパッカーズ。ドミトリーは5ドルで朝食付。4人で泊まると部屋が貸し切れる。
キリマンジャロを眺めながらコーヒータイム。
働いているお姉さんの愛想良し。
護衛はマサイ族。
こちらがキリクライマーズの食事表。だいたいこの通りだった。
キリマンジャロ登頂への道
・[タンザニア]キリマンジャロ1 ツイッターから始まった!
・[タンザニア]キリマンジャロ2 ルート選択とツアー会社
・[タンザニア]キリマンジャロ3 遊び人僧侶僧侶僧侶
・[タンザニア]キリマンジャロ4 キリマンジャロがタンザニアにある理由
・[タンザニア]キリマンジャロ5 夢ついえる
・[タンザニア]キリマンジャロ6 景色が最高の日
・[タンザニア]キリマンジャロ7 御来光って食えるの?食えないならいらない。
・[タンザニア]キリマンジャロ8 頂上の手前で感極まる
・[タンザニア]キリマンジャロ9 七大陸最高峰1つ目
・[タンザニア]キリマンジャロ10 時の流れについて想う
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