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タンザニア

[キリマンジャロ登山]5.登山初心者と高山病と難易度

投稿日:2012年4月10日 更新日:

キリマンジャロ登山2日目。テント内は快適で、良い目覚めだった。テントの外の冷気の中に身を置き、内に残ったけだるさを吹き飛ばす。頂き付近の雪がかかっているところを眺めながら軽く柔軟体操をした。今日は、富士山よりちょい低い約3700mのシラーケイブというキャンプ地を目指す。

青空を見上げなからポレポレ(スワヒリ語:ゆっくりの意)で歩を進める。ガイドが先頭になってペースを作る。高山病にならないことがようにするために、とにかく時間をかけて登るのだ。木々の香りが混ざる空気を腹いっぱいに吸い込み、ゆっくり、ゆっくりと。

木々の開けたところの見晴らしは素晴らしい。そういったところで小休憩を入れる。みんなが持ってきた日本のお菓子を有難く頂戴したり、昨晩の夕食の残りのポテトを食べたりしながら。

午後になると雲行きが怪しくなってきた。山の天気が午後に崩れるのは世界中変わらない。ガスってきた後に、小雨となった。雨具を取り出して一同進み続ける。そんな中、ミッちゃんの表情に疲れが見えていたのが気になった。

驚くなかれ。ミッちゃんは今回のキリマンジャロが初登山だと言う。始めての登山がアフリカ、それも大陸最高峰の5985m。いい度胸だと思う。慣れない山の生活に加え、過密スケジュールが重なっていた。彼女はずっと試験勉強をしており、その試験が終わってすぐにアフリカへ飛んできた。24時間以上かけて日本からタンザニアまでやってきた翌日には山登りが始まった。普通に考えて、疲れが見えるのは当然なのだ。

ちなみにタケとリリーも疲労はあるはずだが、彼らは別格。タケは自分のことを「走る薬剤師」と謳っているだけあって体力が半端ない。フルマラソンは余裕のよっちゃんだし、100kmのウルトラマラソンを完走している猛者。リリーは富士山のガイドであり、クロスカントリーでは全国レベル。いわゆる一般に生活している人とは体力が違う。

辛そうなミッちゃんだったが、無事に本日のキャンプ地へ辿り着いた。ただ、軽食タイムには顔を出さず、夕食もいらないと言う。吐き気やだるさなどの症状が出ており、高山病なのは明らかだった。身体が高所に順応しようとしている最中ので、深呼吸を心がけつつ休むしかない。心配で仕方なかったが、どうしようもないのだった。

今回のキリマンジャロ登山で僕が掲げた課題は「全員登頂」。自分だけが登頂したいとは思わなかったし、むしろわざわざ日本からやってきた3人が登頂出来ないというのは嫌だった。事前にツアー会社を調べておき、3人がやってきてから事がスムーズに進むようにしたのは、少しでも彼らの負担が減った方がいいと思ったから。彼らの疲れを増すようなことは避けたい。5日コースではなく6日コースが良いと考えたのも、その方が全員登頂の可能性が圧倒的に高いからだ。彼らが来てから登山開始までに1日休養日を設けてもいいのかなと思っていたが、10日間という限られた日程の中でサファリにも行くとなるとそうは言っていられなかった。

一晩が経ち、夜が明けた。

様子を聞くため、ミッちゃんとリリーのテントへ行く。タケと一緒に招き入れられて、談義。ミッちゃんの調子は昨晩よりましになったようで、顔色も良くなっている。ただ、今日のルートは一度4500mまで登り、3900mまで下りるというハードなもの。どうする?

問題の1つは、エスケープルートだった。今いるシラーケイブから車がアクセス出来る場所は歩いて2時間ほど。ただ、今日向かう先のバランコキャンプから車がアクセル出来る場所は7時間ほどかかる。もし今日再び調子が悪くなったとき、エスケープルートによる下山の行程はかなり長くなる。

リリー、タケ、僕と各々が考えていることを話す。もちろん最終的な決断をするのはミッちゃん。彼女の結論は、、、

「山を下りる」

というものだった。英断だと思う。全員登頂という夢はあったけれど、無事であることが一番大事なのは間違いない。高山病による死の可能性がある以上、無理は禁物なのだ。

ミッちゃんの想いを受け取り、僕らは頂きを目指す。

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目覚めのリリー。

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朝食はパンとパンケーキと野菜とソーセージ。

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昨日より全体的に急勾配。

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気持ちの良い青空。

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朝方はみな元気!

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だんだんガスってきた。

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昨晩のポテト。すぐ腹へるんだよね。

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この木、気に入った!

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ちょっと登っちゃいました。

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姿勢良し!

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お昼ご飯を作ってくれている。

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タンザニアの卵の黄身は白い。鶏に小魚を食わせて育てると白くなるらしい。

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お昼~。

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左から2番目が中国人のスー。

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植物の背が低くなってきた。

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傘がオバマ!ケニア出身だからか?

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夜ご飯を作ってくれている様子。

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キャンプ地に到着。ミッちゃんが心配、、、

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今日の軽食はポップコーンじゃなくてクッキーだった。

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夕食。

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星の数がやばい。いつも一番はじめに見つけるオリオン座が、周りに星があり過ぎて埋もれている。メキシコのバハカリフォルニア半島の砂漠、サハラ砂漠などで、世界中の美しい星空を見てきたけど、キリマンジャロでの星空はピカイチ。星が幾つも流れていた。

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遠くに見える山はメルー山で、標高は4500m程。時間に余裕があるなら、メルー山を登ってからキリマンジャロ山に来れば、高山病にかかりにくくて良いと思う。

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3日目の朝食。ミッちゃんの調子も多少回復していたのだが。

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ミッちゃんとはここでお別れ。アシスタントガイドに付いてもらってミッちゃんは下山。

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ミッちゃんの想いも抱えて、僕らは頂きを目指すのだ。

キリマンジャロ登頂への道

[タンザニア]キリマンジャロ1 ツイッターから始まった!
[タンザニア]キリマンジャロ2 ルート選択とツアー会社
[タンザニア]キリマンジャロ3 遊び人僧侶僧侶僧侶
[タンザニア]キリマンジャロ4 キリマンジャロがタンザニアにある理由
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[タンザニア]キリマンジャロ6 景色が最高の日
[タンザニア]キリマンジャロ7 御来光って食えるの?食えないならいらない。
[タンザニア]キリマンジャロ8 頂上の手前で感極まる
[タンザニア]キリマンジャロ9 七大陸最高峰1つ目
[タンザニア]キリマンジャロ10 時の流れについて想う

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