TPPでの米の価格が話題になっている。そんな折に僕が愛読しているノマド研究所というブログにて、日本での貧乏人は米を食べていないという記事があった。
・極貧やニートにとっては、米は高くて食えなくなっているという現実
分かりやすいタイトルが付けられており、日本の米は高いという話。
僕は2009年~2012年に2年半ほどかけて自転車で世界一周をした。貧乏旅行だったので自炊することは頻繁で、スーパーで食材を購入するときに値段を比較することは当たり前だった。日本ほど米がの値段が高い国はない。恐ろしかったのは、価格差である。
世界の米と日本の米の値段の差は5倍とか10倍とかなんだよね。上の記事ではフィリピンが例に挙がっており、フィリピンの米の価格は日本の1/10だと書いてある。フィリピンよりも物価が高い国、例えば南米のアルゼンチンやらチリでも1kg70円出せば米を買うことができたし、ヨーロッパの僕が訪れた国でも1kg100円出せば米は買えた。
日本の米が1kg400円程度だと考えると、1/6~1/4の価格。その価格差は341円/kgという関税により起きている。それだけの関税をかけて、日本の米が1kg400円を超えるような価格になっている。日本の米が守られている事実を旅で実感した。
もう一点旅を続けていて気付いたことは、主食はどこの国でも安いこと。その国の風土に適し、多く取れるものが主食となる。主食とは数多く出回っていて価格が低いものであり、だから主食なのだ。
それに対して日本は主食の米の値段が高い。減反政策で数多く出回らないようにし、関税も含めて価格が高くなるように設定。それでも米が日本の主食だと言ってはいたが、米の消費量は年々下がっている。それは主食の条件である、数多く出回っており価格が低いもの、というのを意図的に捻じ曲げたからではないのかと考えてしまった。
世界と比べて日本の米は異常なくらいに高いし、日本の中で個別の単価を比べてもうどんやスパゲッティよりも高い。
日本の米農家を守るために関税をかけ続けてきた。でもそれによって日本人の米の消費量が下がってきた可能性はある。日本人が米を食べる習慣を守らなくては、米が主食でなくなってしまう。僕の身の周りでは、米を毎日食べている友人は減ってきている。
日本人が米を食べる習慣が米の価格を下げたからといって守られるかどうかは分からないが、今の日本の米が高すぎる現状を踏まえると、米の関税を引き下げることはアリだと思う。いきなり0円にするとは言わなくても、1kg341円の関税は下げてもいいのではないか。
世界を巡って主食の値段が高い国はないことを知り、そんなことを思うのである。
※海外の米より日本米の方が美味しいことが多い。ただし安くてもそれなりに美味しい米はある。選択できる方がいいよね。
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