インドの強姦事件で、日本人女性がレイプされたニュースを思い出した!(治安・危険・注意情報)

2012年12月16日夜にインドの首都ニューデリーで、男友達と映画からの帰りバスに乗った23歳の理学療法科の女子大生が、複数の男に性的暴行を受け鉄パイプで殴られるなどした事件が起きた。

・偽バスで集団レイプ、女学生死亡 インド(リンク切れ)

ロイター通信などによると、女子学生は今月16日深夜、ニューデリー市内で友人男性(28)と私営の乗り合いバスに乗車。車内で女子学生は別の男に「こんな時間に何している」と言い掛かりをつけられ、酒に酔った男6人に次々と強姦(ごうかん)された。

 その後、2人は鉄パイプで暴行を受け、走行中の車両から放り出された。女性は頭部や臓器を激しく損傷し、重体に陥った。男たちは路線バスを装って女性を乗車させており、悪質極まりない犯行だった。

インドではここ数年、性犯罪が頻発し、社会問題となっている。インド内務省によると、国内のレイプ事件は昨年、約2万4000件発生し、過去5年で約4800件増加した。経済成長に伴う女性の社会進出が進み、都市部での事件が相次いでいるという。
インド性犯罪事情 インドの国内総生産(GDP)は00年代から年間約6%ずつ成長。中国に次ぐ経済成長を遂げている。その一方で、性犯罪も急増しているのが実情だ。インド商工会議所連合会が今月公表した調査では、92%の女性が「夜間の帰宅途中に危険を感じる」と回答。同連合会は「首都圏では40分に1件の割合でレイプ事件が起きている」と指摘する。

インドに行ったときの話

遡ること5年前、2007年に僕はインドにいた。人生ではじめての1人旅をしたのだ。帰りの航空券は首都ニューデリー発だったので、帰国便の1日前にはニューデリーにいた。

ニューデリーで1人カフェに入り、カウンター席の奥に引っ込んでいる、やや足の長い椅子に腰かけた。大好きになったチャイを注文し、カウンターの向こう側にぶらさげてあるテレビに目を向けていた。

テレビ放送は英語であり、僕のさして優れていはいない英語力に、カフェの喧騒で音が聞き取りにくいという事情が加わり、何を言っているかはよく分からなかった。ただ、目を奪われたのはそこにjapanという文字が表示されていたからだ。

1人テレビに釘付けになっている僕に、カフェの親父がカウンター越しに話しかけてきた。親父がつらつらと流れているニュースについて説明をしてくれる。

聞き取れた内容を簡単にメモすると

 ・日本人女性2人がレイプされた
 ・場所はインド人男性のマンションの部屋
 ・女性らは襲われたときに叫び声をあげた
 ・だが、そのマンションの住民全体がグルなので、助けは来なかった

ということだ。

僕自身はインドをちょうど10日ほど一人で旅して過ごしたところたっだ。あまりにも騙されたり、騙されそうになったために、インド人不信になっていた。実際に旅人が出会った詐欺の話は非常に多かった。油断ならない国だし、安易な行動は慎んだ方がいいと感じた10日間となった。

そんな想いを抱いてニューデリーに戻ってきたところで見たニュースが、日本人女性がレイプされたものだったのだから、衝撃を受けた。

詐欺で済まないレベルの犯罪が起きているんだ!!

インドで詐欺は多い。ただ、強盗とか強姦とか、そういった話はあまり聞かなかった。しかし、旅の最後のカフェで、そんなことはないのだと知った。

日本へ帰国し、早速インターネットで事件のことを調べてみた。すると、日本語のニュースではまったく引っかからない。日本のメディアでは取り扱わなかったのだ。

日本語しか使わないならば、僕らが知れる海外のことなんて、その程度ということだよね。それを踏まえて情報収集しなければならないのだと学んだ。

2013年1月7日追記

はてなブックマークのコメントに2007年に僕が遭遇した事件であろう記事を探してくれた方がいた。カフェの親父が言っていた内容は書かれていないが、おそらく合っている。

 ・2 Japanese tourists allegedly raped in India

The women, in their early 20s, said they were slipped a drug, taken to an unknown location, and repeatedly raped over a two-day period.

冒頭に書いた、バスで23歳の理学療法科の女子大生が複数の男に性的暴行された事件について、恋人の男性が語った記事を見つけた。

 ・インド女性暴行死事件、恋人男性が絶望を語る

被害者の男性は運転手にバスを止めるよう言ったが、その前に仲間がバスの2か所のドアをロックしていた。「そして彼らは短い棒で僕を殴りつけ、彼女を運転室近くのシートにひきずり込んでいった。それから運転手と奴らは彼女を強姦し、さらにこれ以上ない最悪の方法で局部を痛めつくした。あのときのことを思うと、言葉になんてない。苦しすぎて震えてくる」

2013年3月追記

3月15日にふたたび事件が起きた。

インドでまた強姦事件!自転車に乗っていた旅人が襲われる!!

性犯罪が社会問題化しているインドの中部マディヤプラデシュ州ダティアで15日、夫と自転車で旅行中に野宿していたスイス人女性(39)が集団レイプされ、地元警察当局は16日、20人を拘束した。PTI通信が報じた。

 女性は15日夜、森林地帯でテントを張り、一夜を明かそうとしたところ、男の集団に夫の目の前で襲われた。犯行の際、容疑者らは女性のパソコンなども持ち去ったという。

2013年8月追記

2013年3月15日に自転車乗りが襲われた事件の判決が7月21日に出た。

スイス人チャリダーを襲ったインドの集団レイプ犯6人に終身刑

2013年8月25日、最近のインドの事件について調べてみた。

インドの女性差別と性暴力事件がひどくなっている!

上記の記事では以下の事件をまとめた。概要を書いておく。

・22歳の女性ジャーナリストがレイプされた件(2013年8月22日)

2013年8月22日にインドのムンバイで22歳(23歳?)の女性ジャーナリストが集団レイプされたもの。女性は21歳の男性と一緒だったが、加害者ら5人は同行している男性の両手をベルトで縛り、午後5時半から7時までの間に女性に暴行を加えた。

・7歳の少女が列車のトイレで性的暴行を加えられた件(2013年8月9日)

インドの警察当局は13日、同国中部で先週末、40歳前後の男が7歳の少女に列車のトイレ内で性的暴行を加えたと明らかにした。

鉄道警察によると、少女は9日、チャッティスガル州の州都ライプルの公園で母親と友人といっしょにいたが、男に誘い出されたという。その後男は少女を列車に連れ込み、同日夜から10日朝にかけてトイレの中で性的暴行を行ったと警察は見ている。

・24歳の女性が結婚式当日に新郎の兄弟に集団レイプされた件(2013年7月末日)

花嫁は、実兄が既婚の女性と駆け落ちしたため、罰として駆け落ち相手の夫と無理やり結婚させられた。だが、結婚式当日、新郎の兄弟に集団レイプされた。記事は「この女性は今後も長きにわたり、残忍な扱いを受けることになるだろう」と報じている。

この結婚は村の政務委員会が許可したものだという。同委員会はこうした「目には目を、歯には歯を」的な懲罰について、「公平だ」としている。事件は、この“花嫁”が自ら通報した。被害女性は「結婚を断ったら村に迷惑がかかると思った」と話している。

インドでは7月の第2週だけで、類似の事件が126件発生し、うち20件で被害女性が死亡している。

・22歳の修道女が従兄弟含む3人から1週間にわたって監禁され、強姦された事件(2013年7月5日~15日)

22歳の修道女が男3人に1週間にわたって監禁され、強姦される事件があった。男3人のうち2人は被害者女性のいとこで、父親が死んだのは女性の家族のせいだと訴えており、監禁は報復とみられる。

・1歳半の幼女がレイプされた件(2013年7月11日)

インド北部ウッタルプラデシュ州で11日夜、30歳の男が1歳半の幼女をレイプした疑いで警察に逮捕された。幼女は負傷し、病院に運ばれたが、命が危険な状態という。

 インドでは昨年12月、首都ニューデリーで集団レイプの被害女性が死亡し、国内各地で抗議デモが広がった。その後もレイプ事件が後を絶たず、外国人観光客らも被害に遭ってきたが、幼女がレイプされるのはまれ。

 民放NDTVによると、逮捕された男は、幼女の両親と顔見知り。結婚式会場で両親に幼女を託され、両親がその場を離れていた間にレイプした疑いがもたれている。幼女は会場近くに捨てられていたという。

 また、州内の別の村では9日夜、女子学生が友人の男にレイプされたうえ、燃料をかけて火をつけられ、全身をやけどする事件があった。女子学生は命が危険な状態。容疑者の男は逃走している。

2015年1月2日:日本人女性を監禁し集団性的暴行事件の追記

2015年が始まったばかりなのに、痛ましい事件が報道された。日本人女性が東部ビハール州で2週間監禁されて集団性的暴行を受けた事件。

・インド警察、日本人女性への集団性的暴行で3人を逮捕

インド警察当局は2日、東部ビハール州で日本人女性を2週間近くにわたって監禁して集団性的暴行を加えた容疑で男性3人を逮捕した。

警察責任者のラケシュ・クマー氏によると、容疑者が逮捕されたのは、釈迦が悟りを開いたとされる仏教の聖地ガヤ。

被害者の女性は12月26日に脱出し、ガヤから約450キロメートル離れたコルカタの警察に被害届を出した。AP通信が先に報じたところによれば、女性はコルカタに滞在する研究者。年齢は不明。

2018年5月5日インド東部ジャルカンド(Jharkhand)州で16歳の少女が男2人にレイプ

またもやひどい事件。16歳の少女が2人の男性にレイプされたあと、火をつけられて殺された。なにそれ・・・

16歳少女、レイプされた翌日に火を付けられ殺害される インド

【5月5日 AFP】インド東部ジャルカンド(Jharkhand)州で、16歳の少女が男2人にレイプされた翌日、自宅で同じ2人に生きたまま火を付けられ殺害される事件が起きた。警察当局が5日、明らかにした。

 地元の警察官によると、少女は、家族が結婚式に出席するため留守中だった3日に自宅から男2人に拉致された後、森林でレイプされた。

 少女が拉致され、レイプされたと家族から訴えを受けた地元の村議会は、容疑者の男たちに対して腹筋100回と5万ルピー(約8万円)の罰金を命じた。インドの農村部では、住民が時間と費用のかかる司法制度を利用せず、長老が集まっている村議会に問題の解決を依頼することが多い。

 警察によれば、男たちはこの処罰に激怒。AFPの取材に応じた地元警察の幹部は、「男2人は両親を殴打した後で一家の自宅に急いで向かい、仲間の手を借りて少女に火を付けた」と述べた。男2人はその後、逃走。警察は、特別捜査チームを立ち上げ、捜査にあたっていることを明らかにした。

 インドでは性犯罪が厳罰化されたにもかかわらず、暴力的な性犯罪が繰り返されている。

あしさんのコメントを紹介

インドにおける女性差別や性犯罪と、それを恥じるどころかむしろ自慢する国民性は、昔からだと思います。少なくとも20年前はすでにそうでした。エジプト人も、観光客をだまして悪びれない点がインド人に酷似しています。旧イギリス領に共通の問題ではないかと思います。
イギリス人の統治が悪かったのか、現地人の遺伝なのかはわかりません。

私はインドのデリーのホテルで空き巣に遭いました。鍵付きのドアに自前の鍵を付けて、さらに鍵付きのスーツケースに入れてベッドに縛り付けておいたのに、当時世界一高額だった日本のポータブル電子機器を盗まれました。

加えて、地方都市の真っ昼間の大通りを歩いていて痴漢にあいました。

事後、その犯人は悪びれずにこちらを振り返り、ニヤリと笑いさえしました。

地元の警察署に被害届を出して、車のナンバーも伝え、3時間も事情徴収に留め置かれた挙句、警察署長から言われた言葉は、「あなたは外国人だから、日本大使館に通報してくれれば捜査しやすい」でした。

インドの警察は自国の問題を、自国で解決できないのです。呆れました。

わずか1週間で強盗と痴漢という2つの犯罪に遭い、インドに恐怖を感じ始めた頃、立ち寄ったカフェで出会った西洋人男性旅行者から、
「ブッダガヤで2日前に日本人男性が、ホテルのベッドに縛られて殺害されているのが発見された。」と聞かされました。

ブッダガヤは、翌日行く予定だった場所です。ゾッとして、予定していた残りの計画をすべて取りやめ、インドを離れることに決めました。旅程を中止したのはインドが初めてでした。

「原爆を落とす国を選べるならインド」というのが正直な気持ちです。

帰国して10年も経てから、ふと、あの男性の話は本当だったのだろうか?と思い、ネットでチラッと検索してみると、なんと、10年前どころか、そのすぐ2年前に、
「クシナガラ(仏教の聖地)を訪れたの2人の日本人女性旅行者が、帰り道で待ち伏せしたオートリキシャ運転手を装った現地人2人組から、拉致され、強姦された」というニュースが目に飛び込みました。

聖地巡礼の外国人を狙って強姦するインド人!

恐ろしくて、周囲のすべての人に、自分の体験談も交えて「インドには行くな」と警告しております。

そこに2012年の女子大生バス強姦事件の凄惨なニュースでしょう?20年前から何も変わっていない、むしろもっと酷い、インドは恐ろしい国だったのだ、と再認識しました。日本のメディアはもっと危険な常態性を報道して、注意喚起すべきです。あの時の自分の決断は正しかった。
自分は運が悪かったのではない。むしろ運が良かったのです。

インド旅行の写真

せっかくなので、インドを旅したときの写真を最後に紹介。

アーグラにあるタージマハル。

ヒンドゥー教の聖なる川であるガンジス河に飛び込んでみた!長澤まさみが「ガンジス河でバタフライ」で泳いだところである。

ヒンドゥー教で牛は神様である。

宿の屋上にはヤモリがいっぱい!

朝の沐浴。

身体を洗うし、歯を磨く。そのガンジス川には排水が流れ込んでいるし、死体が流される。すべては聖なる川だから。

場所を選ばずに寝るインド人。デリー駅前で寝転ぶ人々の姿は圧巻だった。

ここで火葬を見た。ちなみに世界一周したときに鳥葬を見た

インドに関するおすすめ本と映画

インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも

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ガンジス河でバタフライ

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2 件のコメント

  • インドにおける女性差別や性犯罪と、それを恥じるどころかむしろ自慢する国民性は、昔からだと思います。少なくとも20年前はすでにそうでした。エジプト人も、観光客をだまして悪びれない点がインド人に酷似しています。旧イギリス領に共通の問題ではないかと思います。
    イギリス人の統治が悪かったのか、現地人の遺伝なのかはわかりません。

    私はインドのデリーのホテルで空き巣に遭いました。鍵付きのドアに自前の鍵を付けて、さらに鍵付きのスーツケースに入れてベッドに縛り付けておいたのに、当時世界一高額だった日本のポータブル電子機器を盗まれました。
    加えて、地方都市の真っ昼間の大通りを歩いていて痴漢にあいました。
    事後、その犯人は悪びれずにこちらを振り返り、ニヤリと笑いさえしました。
    地元の警察署に被害届を出して、車のナンバーも伝え、3時間も事情徴収に留め置かれた挙句、警察署長から言われた言葉は、「あなたは外国人だから、日本大使館に通報してくれれば捜査しやすい」でした。
    インドの警察は自国の問題を、自国で解決できないのです。呆れました。

    わずか1週間で強盗と痴漢という2つの犯罪に遭い、インドに恐怖を感じ始めた頃、立ち寄ったカフェで出会った西洋人男性旅行者から、
    「ブッダガヤで2日前に日本人男性が、ホテルのベッドに縛られて殺害されているのが発見された。」と聞かされました。
    ブッダガヤは、翌日行く予定だった場所です。ゾッとして、予定していた残りの計画をすべて取りやめ、インドを離れることに決めました。旅程を中止したのはインドが初めてでした。
    「原爆を落とす国を選べるならインド」というのが正直な気持ちです。
    帰国して10年も経てから、ふと、あの男性の話は本当だったのだろうか?と思い、ネットでチラッと検索してみると、なんと、10年前どころか、そのすぐ2年前に、
    「クシナガラ(仏教の聖地)を訪れたの2人の日本人女性旅行者が、帰り道で待ち伏せしたオートリキシャ運転手を装った現地人2人組から、拉致され、強姦された」というニュースが目に飛び込みました。
    聖地巡礼の外国人を狙って強姦するインド人!
    恐ろしくて、周囲のすべての人に、自分の体験談も交えて「インドには行くな」と警告しております。
    そこに2012年の女子大生バス強姦事件の凄惨なニュースでしょう?20年前から何も変わっていない、むしろもっと酷い、インドは恐ろしい国だったのだ、と再認識しました。日本のメディアはもっと危険な常態性を報道して、注意喚起すべきです。あの時の自分の決断は正しかった。
    自分は運が悪かったのではない。むしろ運が良かったのです。

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    管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。