2013年1月17日現在。アルジェリアの拉致事件がトップニュースとして取り上げられている。
昨晩にこの事件を知り寝床に入ったところで蘇ったのは、2011年の年末年始にサハラ砂漠を自転車で縦断したときの記憶だった。アルジェリア側ではなく、西側の海岸線沿いをモロッコ、西サハラ、モーリタニア、セネガルというルートで約2ヶ月かけて南下した。
サハラ砂漠自転車縦断のときの話
サハラ砂漠自転車縦断の行程の3分の2を走り終えたとき、事件を知った。数日前にニジェールでフランス人が2人殺されたというもの。
不安になりさらに情報を収集すると、当時で1ヶ月半ほど前である2011年の11月にマリでフランス人が誘拐された事件と、外国人が殺害された事件を知った。だが、僕が走ろうとしているモーリタニアの西側と、ニジェールやマリは結構離れていて、大きな影響はないような気もしたのだ。
画像の左側のオレンジ色で囲った場所を、自転車で入るか否かを検討していた。やめておけば無難なのは百も承知だが、自転車サハラ砂漠縦断の3分の2を終え、もうひと踏ん張りで走り切れるという状況下において、できることなら走り切りたい。その気持ちは強く、簡単には諦められなかった。
そんな中で突き刺さった言葉がある。
「サハラ砂漠は繋がっているからモーリタニアも充分危険の範囲内。今はアルカイダと思われる組織の動きが活発だから止めておいた方が無難だと思う。数ヵ月前だったらまだ良かったけどね」
現地在住の人に言われ、心に落とし込んで諦めることができた。そう、サハラ砂漠にひとたび入ってしまえば国境などなく、1つの地域。そこは繋がっているのだ。
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記事を書いた理由
アフリカ大陸に行こうとする人に伝えたい。アルジェリアで事件が起きたけど、周辺の国々は大丈夫だろうという考えは危険である。サハラは繋がっているということを念頭において欲しい。
最後にアフリカの状況を調べるにあたって役だったニュースサイトを紹介しておく。
・africanews.com
サハラ砂漠
サハラ砂漠を冒険した青年の本
「サハラに死す」を読んで、サハラ砂漠を自転車で走ることを決めた。22歳の上温湯隆がラクダと共にサハラ砂漠を横断しようとしたときの話。彼の心が素直に綴られた手記がもとになっている本。文句なしにおすすめ!
2013年1月25日に発売されるのはこちら。彼がモーリタニアの首都ヌアクショットを出発した1973年1月25日からちょうど40年となる日に発売されるってのはいいね。
山と渓谷社
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