寝袋にくるまって明かりを消す。横になってみると、体は鉛のように重く、節々の痛みが静かに波打っていた。一方、頭は妙に冴え、様々な考えが溢れ出して渦巻いた。
その日は朝5時半に起き、夕方19時半まで走ったので、疲れていないわけがなかった。しかし、目を閉じても意識が遠のくことはなく、眠ったのか眠っていないのかよく分からぬまま朝を迎えた。いつもはすっと眠りに落ちるのに、なぜこの日は眠れなかったのか。
原因を考えてみると、この旅で始めてコーヒーを買ったのが前日だった。眠れなかった日は、朝食時と昼食時に濃厚なコーヒーをたっぷり口にしたのだ。普段と違う行動とすれば、これくらいしか考えられなかった。早寝早起きに数時間のサイクリングという健康的な生活を繰り返すことで、カフェインがすこぶる効く身体になったのではないか。己の身体の変化に驚いた。
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私も訓練に入ると、
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚が通常の10倍くらいになるよ。
その状態で都市に行くとちょっとした超能力者になれるよ(笑)
私の場合はとくに聴覚ね。人の足音だけでいろいろわかるよ(笑)
都市生活は人間の能力を麻痺させないと生活できないんだね。
あと、日常的に過食していると麻痺するよ。
空腹時に狩りの能力が上がるように出来ているのかもね