「世界で最も美しいと謳われている林道がある」
耳にしてしまった。そうしたらどうしようもないではないか。そこへ行くことが困難であろうとも、多少の出費が嵩もうとも、心に決まってしまった以上、行く他はない。
そのアウストラル街道を南から北へ向かうには、アルゼンチンのエル・チャルテンからチリのオヒギンスへ行くこととなる。そのためにフェリーを捕まえる必要があるのだが、3月はそのフェリーが週に1便しかないのだ。そして3時間の運航で80ドルという驚愕の価格。
フェリーを運航してくれるから行けるのだけれど、なかったら選択肢にないから使わないお金だしなんとも言えないところ。実際には僕のような旅人が乗るのだから、この価格で成り立っている以上、需要と供給はマッチしているのかもしれない。
また、エル・チャルテンからオヒギンス行きのフェリー乗り場まで2日かかり、その道が困難を極める。このようなアクセスの悪さだからこそ、訪れる人は多くないはずで、だからこそ世界で最も美しい林道と謳われる環境が残っていそうではないか。人の手が入り過ぎる前に行きたいと思うのだ。
エル・チャルテンで週に1便のフェリーを待ち続け、3月20日運航のものに乗るべく、1日の予備日を設けて 17日の朝に町を出た。そしてその日に走った道から見える景色が絶景だった。青い空にフィッツロイや頂上付近が雪に覆われた山々が映える。緑の木々の中の一部は黄や紅に変化し始め、その中に澄んだ水の湖や川が点在している。本当に美しかった。
この日は旅を始めてからちょうど4ヶ月目にあたる日であり、節目の日にこの景色に出会えたことに感謝した。
フエゴ島で出会って以来、連絡と取り合っている2人のサイクリストと共に走った。左がドイツ人のファルコで右がスイス人のクリス。
これはオヒギンスへのフェリーではなくデシエルト湖を渡るためのフェリー。1日2便。
アウストラル街道の記事
・[アルゼンチン]アウストラル街道への道(前編)
・[アルゼンチン]アウストラル街道への道(後編)
・[チリ]カレテラアウストラル(carretera austral)
・[チリ]アウストラル街道(villa ohiggins-cochrane)
・[チリ]アウストラル街道(cochrane-cerro castillo)
・[チリ]アウストラル街道(cerro castillo-villa amengual)
・[チリ]アウストラル街道(villa amengual-puerto cisnes)
・[チリ]アウストラル街道とフェリー(puerto cisnes-quellon)
・[チリ]自転車乗りの仲間意識
・[チリ]木で彩られる町トルテルはジブリの世界そのもの(tortel)
・[チリ]小学校の授業に参加
うわーうわーきれいだーーーーーww
どーもお久しぶりです!
ぱいんさんが自転車に乗ってるあいだに
うつみゆかは社会人になりました!
あーーーがくせいにもどりたい