イスタンブールでヨーロッパ全土の地図を買った。一枚の馬鹿でかいサイズであるそれを広げて睨めっこしていた。それほど大きくない土地に数多くの国がひしめき合っている。割と馴染みのある国、名前は知っているけど内情は知らない国、名前さえ定かでなかった国。全ての国を巡ることは予算的にも時間的にも難しい中で、どこへ向かおうか。国がたくさんあれば、道も比例して豊富である。南米のように街と街の間が一本道などということはない。ユーロヴェロというヨーロッパ全土に張り巡らされた自転車道もある。最終的にはモロッコまで自転車で抜けようと考えている中で、夢がどんどん膨らんでいくことを感じていた。
3つ前の日記で書いたように、トルコはもともと訪れてみたい国だった。ピンポイントの場所が見たいというより、トルコ人、トルコ料理、親日という噂、歴史的な立地、というものに興味を抱いていた。なので、有名どころであるカッパドキアやパムッカレ、今まで出会った友人に薦められた青の洞窟やトレッキングなどに行こうと思っていた。しかし、気が変わった。地図から、ヨーロッパの国々と比べてトルコがいかに広大か思い知らされたのだ。トルコで行こうと思っていたところを自転車で巡ると、トルコに近い東欧の国々が少なくとも6カ国は自転車で回ることが出来る。
ギリシャ、ブルガリア、セルビア、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、ポーランド等々の名前は知っているけどよく知らない国。地図を見て夢を膨らませている内に、未知に対する好奇心が募っていった。トルコを見て回った後でそれらの国々に行ってもいいのだが、、、
迷ったときはわくわくする方を選ぶ。そうやって生きてきた。
トルコを本格的に見て回るのは後回しで東欧に行くべしと本能が告げてくる。そんなわけでトルコの西側でヨーロッパ方面の玄関となるイスタンブールから、西に向けて走り始めたのである。
●走行2日目の写真
ケバブというとパンに挟むもののイメージがあったけど、普通に頼むとこうやって出てくる。アイランという甘くないヨーグルトの飲み物含めて4リラ(200円強)。これを食べていると、学校帰りの子供たちが店先に置いてある珍しい自転車に気付く。そして店内で食べている僕に向かって手を振ってくるのだ。その子供たちの写真は↓に。
笑顔が可愛すぎる。
トラックのおじさんから野菜を直接購入。手前は商店のおばちゃんでアイランを御馳走してもらっちゃった。
開けているけど死角になる場所でテント。
夜が更け、遠目に見える街が煌めいていた。
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