トルコ自転車旅:イスタンブールから西へ

時は2004年。大学2年時の夏休みに、72日かけて東京から東京へ海沿いをぐるっと回る約7000kmの自転車日本一周をした。これを終えたときに「次は世界かなあ」という漠然とした想いが生まれて今回の旅に繋がった。その後、2週間~1ヵ月くらいで地球のどこかを走れないものかと学生時代に何度も検討した。

世界一周は考えたことはあったが、人生のいつかの話であって、学生時代にする考えはほぼなかった。当時主に夢描いていたのがドイツ・フランス・オランダなどの国々。自転車道が貼り巡らされており、自転車を輪行することなくそのままの状態で電車に載せることが出来て、自転車の有名メーカーが名を連ねているヨーロッパ。祖国日本しか自転車経験のない自分としては、海外チャリ入門としても適しているように思えたし、自転車先進国であるイメージがあるそれらの国々に轍を残したいと常々考えていた。しかし、機会を得ることは出来ずに今日という日に至った。

世界一周に自転車を持っていくと決めたとき、なんにしても自転車で行きたいところがヨーロッパだった。むしろヨーロッパだけでも良いくらいだった。出発の始めの地をヨーロッパに設定してチャリ旅を終え、日本に自転車を送り返すのもありだと考えたが、出発が11月だったため季節的に止めた。ルートを、中米・南米から夏のヨーロッパへ飛ぶと決めたときに、自転車をどうするか悩んだ。ヨーロッパに送ってもらう?それとも始めから持っていく?

ただもう一ヵ所自転車で是非走ってみたい気持ちがあった場所が、南米南部の強風地帯で有名なパタゴニアだった。ならば自転車を持って中米・南米に行き、そのままヨーロッパに飛ぼうと決めたのだ。自転車で走りたいところを先に終えてしまえば、後の移動手段が自由になる。そういった柔軟性を手にすることはプラスの要因だと考えた。今でこそルートは当初の予定からするとぐちゃぐちゃになったが、自転車旅を最もやりたかったのはヨーロッパなのである。そのヨーロッパチャリが旅を始めて1年半経ってようやく始まろうとしていた。期待で胸が弾けそうだった。

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宿の仲間に見送ってもらって出発。嬉しいものだ。

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トルコでは国旗を見ることが他の国より圧倒的に多い。愛国心が溢れているのだろうか。

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大学に潜入。ここは食堂兼ラウンジ。

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ベンチや野原で寛いでいる学生たち。気持ち良い気候だもんな~。

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右奥の籠にはフランスパンが入っており食べ放題。これにカップの水をつけて6.5リラ(約330円)。味はgood!

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作られているものを目で確認して選べるので、トルコ語が読めない話せない身としては注文しやすい。

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走り出してみると、想像以上に緑が豊かだと感じた。新緑が目に沁みる。

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時々見かけるのは羊飼い。

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商店の前でアイスを食していると集まって来た子供たち。

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理解出来ないトルコ語で兎に角話してくる。

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伝えられたのは日本人だということ。珍しい生き物を見たといった感じではしゃいでいた。

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日が傾いてきたこの時刻で20時くらい。

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道から少し入った草むらでテントを張った。そこから目に入った夕日。

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久しぶりの野外料理。ガソリンボンベの調子が悪かったが、トマトスパゲッティを作った。

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初日はこんなところで野営。キャンプはいいのう。

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管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。