どーも。アナログゲームを普及する会代表のボードゲームマスター「タカ(@viatortaka)」です。
思い返せばボードゲームの世界に引き込まれたきっかけがアグリコラだった。ほとんどボードゲームをやったことがなかった僕を某友人がいきなりアグリコラ会に連れて行った。
はじめてやらせるボードゲームにアグリコラを選ぶあたりが強気すぎてやばいが、結果論としては見る目があったと言わざるを得ない。それ以降ボードゲームにどはまりすることとなり、アグリコラは最もはまっているからである。
だんだんと点の取り方が分かってきて2015年に書いた基本戦略の記事が以下。
・アグリコラで40点代後半を取って勝ち負けまで持ち込む基本戦略を考察してみる【ボードゲーム攻略】
使ったことがないカードも徐々に減っていき、2017年からもう少し深いところについて書き始めた。
・アグリコラで50点を目指すドラフト戦略考察【職業進歩の評価あり】
・アグリコラの職業と小進歩カードを評価するときの考え方【初心者~中級者向け】
先日の名古屋アグリコラ会含むリアルコラは4戦2勝だった。
・名古屋アグリコラ会の感想とプレイング考察(4戦2勝.47点,51点,56点,46点)
一応面目は保ったので、アグリコラ考察記事を追記する。今回はステージ1の考え方とチェックポイントについて。
アグリコラのステージ1の考え方とチェックポイント
ドラフトを終えた段階の情報を整理する(ドラフトは回す方式)。5人でアグリコラをやる場合、14枚×5人で70枚のカードを使う。そのうちで自分が見るカードは50枚、見ていないカードは20枚となる。
既知の情報で木材補助、畑補助、葦補助、飯補助、増員補助のカードを思い出し、今回のゲームではどの資材が軽くて、どの資材(アクション)が重くなりそうかの目星を立てる。
例えば炭焼き、木材配り、代官、村の長老、営林士、斧を見ていれば木材は軽くなりそうだとわかる。畑守や鋤がたくさん回っていれば木材は重く、畑は軽くなりそう。葦の家を持っていて家長を回していれば増員アクションは混まなさそうなど。
ただ、これはどのカードが出てくるかによって大きく変わる。ここがプレイングの難しいところであり、面白いところである。ゲームによって手札のカードの価値も変動するし、出す必要がなくなるカードもある。
それぞれ各プレイヤーの思惑があり、そこを読み合いつつ最適なアクションを探すのである。
ステージ1だとどのカードが使われてどのカードが使われないのかは読みづらいし、序盤で出てくる強い職業によって場ががらりと変わるケースは頻繁。毒見役や愛人など。
その中で最重要チェック項目は葦と増員アクションの混み具合である。
最重要チェックポイント:増員アクションの混み具合
基本的には人を増やす拡大再生産を行うアグリコラにおいて、増築増員をより早く行うことは最重要項目といってよい。特に増員は自分がすることでほかの人が遅れるので奪い合いとなる。
増えた手数で2点行動と4飯行動ができる場合、増員は3点+残りラウンド数×1.4点の点数。増員レースで1ラウンド早く増員することは遅れた人との相対で約2.8点の差がつく計算であり、早期の増員増築は強い。
その増築増員の準備をするのがステージ1となる。
まず注目したいのは増員アクションの込み具合。ステージ2の増員アクションは家族進歩のめくれによって変わるが、ラウンド5で家族進歩がめくれた場合で6回、ラウンド7で家族進歩がめくれた場合で4回となる。
ラウンド7でめくれた場合、かつ全員が増員補助のカード(愛人、家長、乳母、葦の家など)を持っていないと最速増員のプレイヤーはラウンド5、もっとも遅いプレイヤーはラウンド8となり、もっとも遅いプレイヤーがそこから逆転するのはかなり厳しい。
もちろんそこでも勝ち負けできる構想はあるが、このパターンの場合には最速増員のプレイヤーがラウンド7や8に4人目増員ができるケースも多く、ラウンド8増員がつぶされるときすらある。途中の増員が高い職業でつぶされたりするときもあり恐ろしい。
かなりのリスクを背負うプレイングとなり、レンガの柱がS級カードになれない所以はここにあったりする。
ドラフトで乳母、家長を見たか。愛人や葦の家が出そうか。誰が増築増員に一直線に向かっていそうか?あたりを注視しておきたい。
そしてそういった増員補助カードが出るならば無理に増築増員路線に進まなくても良い。ラウンド5で家族がめくれるケースもあり、ラウンド7でも良い形で増員できるなら十分である。
逆に増築増員カードがなさそうなら無理に増築増員にもっていくことを視野に入れる。ラウンド7家族の場合には無理にラウンド5増員に持っていっても先行有利が大きいし、増築増員を遅らせたことが負けに繋がる可能性すらある。
家族がラウンド7にめくれる可能性は3分の1なのだが、そこはケアしておきたい。
チェックポイント2:葦が高いかどうか
増員アクションの混み具合のチェックをしたら増築アクションへの準備の競争の有無である。基本的には木材と葦の取り合いを行うのだが、木材は取れるアクションが3つあるうえ、村長・執事などの木4がもらえる職業などもあり、木材がとれなさ過ぎて増築できないときは少ない。
それと比べれば葦が取れずに増築がままならないケースが多く、葦買い付け人や柄付き網といった葦が高くなるカードによって葦1すら取れない場合がある。そもそも葦1が弱いのに、葦補助がなくて葦1すら取れない状況と遭遇したらジエンドに近い。
そうならないためのドラフトを組むべきだというのが僕の考え方。
・アグリコラで50点を目指すドラフト戦略考察【職業進歩の評価あり】
とは言え葦補助は葦が安い局面によっては出す必要がないし、それを見極めつつ葦を確保(増築材を確保)する。序盤の葦石木が強い理由の1つに、葦が高い場の可能性があることは否めない。葦買付人などが出てくる前の葦石木は非常に強いに決まっている(葦軽減がない場合)。
チェックポイント3:飯の辛さ・職業の混み具合・大進歩のめくれ
増築増員を目指すのは自然なプレイングとはいえ、ステージ2以降の加速を見据える必要がある。
そこでチェックしておきたいのは小劇場や漁といった現物飯が蓄積する場であるかどうか、が1つ。魔術使いや踊り手、カヌーなどが出てくると現物飯は枯れやすい。また大進歩のめくれが遅い、もしくは大進歩が取られないといった状況はステージ2以降に大進歩の戦争が起きるときがある。
そういった場で自分の手札の食料基盤が大進歩に依存する場合、増員がうまくいっても飯行動が非効率になることがあるので注意。
職業の高さも気になるところで、職業が込み合う場とは単純に序盤向けの職業が多いときと職業条件のある進歩を早く出したいときの2パターンある。もしも後者であることを察したら、その進歩を出す条件を満たすまでは職業が初手で消えていく場合も多い。
ステージ2の食料基盤が職業に依存しているケース、魔術使いやブリキ職人など、ではそのあたりをよく見ておくこと。増やした人で日雇いなどに通うようでは弱い。
必ずしも増築増員に一直線である必要はない
基本的には増築増員してラウンド5に人を増やすプレイングは強い。それでも手札と戦況によって手効率が圧倒的に変わるのがアグリコラ。
必ずしも増築増員に一直線である必要はないし、そうでないプレイングでも点数を伸ばすことができるから面白い。
とはいえ、上記のポイントはいずれにせよ抑えて進めていくこととなろう。
ステージ1はアクションも少なく、回ってきたアクションの中で強いものを打っていくことが基本となる。読みを入れるにしても手札でまだ見えていないものも多く、予想も外れやすい。賭けをするにはまだ早い。
ステージ1についてはこのあたりで。ちなみに最近のステージ1はぶらつき使ってみたらヤギ出しているのに家畜主が出てきて、次が族長だった。。。
ぶらつき使えねえなぁ pic.twitter.com/ogPRJ1dCV0
— taka@アグリコラブロガー (@viatortaka) 2017年9月10日
ラウンド5でスタプレで果物の木を打ち、ラウンド6で3人目にした最終形が以下。
いやー最終的にはぶらつき様様でしたわ〜笑
長老込み56で1着! pic.twitter.com/ouccksJV78— taka@アグリコラブロガー (@viatortaka) 2017年9月10日
アグリコラのすべてを別のブログを立ち上げてまとめたので、御覧ください。最新バージョンです!
・アグリコラのすべて(概要・内容物・スリーブ・レビュー・ルール・戦略・カード評価・デッキ・拡張)
最後におすすめボードゲームランキングベスト50書いたので良かったら見てください。
アグリコラのiphoneアプリもな!
ちゃお!
ボードゲーム古民家宿タカハウスとアグリコラ戦略まとめ記事
愛知県新城市でボードゲーム古民家宿タカハウスの運営をしております。アグリコラがやりたい方は是非おいでください。
アグリコラの戦略まとめ記事も良かったら見てみてください。
アグリコラいろいろ
売り上げランキング: 67,221
売り上げランキング: 3,323
売り上げランキング: 12,445
売り上げランキング: 40,755
売り上げランキング: 59,922
コメントを残す