どーも。若い政治家が圧倒的に足りていないと感じる会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
千葉市議会選挙に25歳の引きこもりニートが出馬した。25歳から被選挙権が与えられるので、もっとも若い年齢での立候補となる。
そこで以前に書いたエントリーを思い出した。
給与:月額40万円以上 賞与年4ヶ月分
勤務時間:2~3時間/日
年間休日:300日
採用人数:1万人以上採用予定
◆
もうリンク先が消えてしまっているが、以下のプロジェクトであった。
「2015年、全国統一地方選挙に高学歴ニートを100人立候補させるプロジェクト!」
思い出したのは千葉市議会選挙に出馬した上野竜太郎さんがニートだからである。
上野竜太郎さんの考え方について
上野竜太郎さんは上記のプロジェクトとはおそらく関係ない。というのは中学二年生の前半から学校に通わなくなったとブログに書いているからである。高学歴ではないのだ。
しかしそこは大きな問題ではない。
今回、25歳の引きこもりニートである上野竜太郎さんが立候補した理由について彼がブログやツイッターに書いていることに大いに共感したので紹介したい。
その前に上野竜太郎さんの情報を。
・上野竜太郎さんのブログ
・上野竜太郎さんのツイッター
・千葉市議会議員一般選挙公報(花見川区選挙区)pdf
上野竜太郎さんの顔写真。
上野竜太郎 画像 テスト pic.twitter.com/xWWLFLfpgQ
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 2
ブログの自己紹介
上記リンク先の一部を引用。是非全文読んで欲しい。
しかし、そんな社会のゴミの様な人間にも目があり、耳があり、脳ミソがあります。
そして、日々、考えている事があります。
私は、家に引きこもりながら様々な本を読み、
様々なニュースを聞き、
様々な知識に触れ、
この世の中について知っていきました。その世界では、サラリーマンがサービス残業に苦しみ、介護士が低賃金で酷使され、若者は未来を失い、高齢者は日々の生活に喘いでいました。
その様な実情をを知るにつれ、沢山の様々な疑問が湧き上がってきました。何故、サービス残業はなくならないのだろう?
何故、有給休暇を取らせてもらえないのだろう?
法律にはそれはいけない事だと書いてあるのに。何故、子供生んだ共働きの夫婦は、どちらかが仕事をやめなければならないのだろう?
何故、二人で育児休暇が取れないのだろう?
彼らには、その権利があるはずなのに。何故、年金を減らされなければならないのだろう?
何故、社会福祉を削減されなければならないのだろう?
彼らが若いころ沢山沢山働いていたのは、安心な老後を送る為だったはずなのに。働いても働いても貧困から抜け出せないのはどうしてなんだろう?
頑張っても頑張っても自分の幸せな未来が想像出来ないのはどうしてなんだろう?一体どうして、日本はこんな国なんだろう。
日本は世界で3番目の経済大国であるはずなのに。
この国は偉大な国であるはずなのに。
私は暮らしたい、
北海道で身体の不調に苦しんでいる祖父が安心して人生の残りを生きて行けるような社会福祉制度があり、
我孫子に住む足に障害をもつ祖母がなんの不便もなく暮らしていける様な弱者に優しい国に。シングルマザーとして女手一つで子供を育てている妹が、未来になんの不安もなく、なんの恐怖もなく平凡な毎日がおくれるような、
私の両親が現役を引退したあともなんの不自由もなく生活が出来るような国に。そして、私のような人生につまずいてしまった、線路の上から外れてしまった、人生に絶望してしまっている人々が未来に希望を持てるような
そんな国に、私は暮らしたい。私は、私の愛する祖国が、みんなで仲良く暮らしていける国であってほしいと思っています。
若い人も、壮年の人も、中年の人も、高齢の人も。もちろん、赤ちゃんも。
男も、女も、トランスジェンダーの人も同性愛者も、無性愛者も。
一文字の名字を持つ人も、カタカナの名字をもつ人も。
政治にお金がかかりすぎているという想い
政治と資金の問題をツイッターで切り込んでいるので紹介。
普通の、しかし志ある一般人が立候補を諦める理由で最も多いものに「現在の仕事の問題」と「お金の問題」があります。
社会人が立候補しようと思えば、まず会社を辞めなければなりません。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
アメリカやヨーロッパでは、
休職して選挙に挑み、落ちればまた復職
当選すれば議員を引退するまで引き続き休職する
といった事も出来る様ですが、日本ではまだその様な理想は実現出来ていません。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
次にお金です。
この国の法律では、立候補するのにまず「供託金」というものが必要になります。
市議会選挙なら30万円
政令指定都市なら50万円
衆議院選挙なら300万円
参議院選挙なら600万円
これだけのお金を用意しなければなりません。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
そして、得票率が一定数に届かなければこのお金は没収されてしまいます。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
更に、現在の政治家が行っている「普通の選挙」をしようと思うなら
事務所・事務用品・チラシ・葉書・スタッフの人件費・通信費
など様々な物にお金をかけなければなりません。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
普通の人間が用意するにはとても大変な額のお金がかかります。
その結果、普通の人間は立候補を断念し、少し普通ではない人間が我々の代表になるのです。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
勿論、
背水の陣を敷き
不退転の決意を持って
家族と共に辛苦を味わい
国民の皆さまの為に決起しよう
という方は素晴らしいと思います。
そういう方も議会には必要なんだろうと思います。
本当にそう思います。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
しかし、
「世の中を良くしたい」
けれど仕事を辞めると再就職は大変だし
家族の未来を不安定にするわけにはいかない
そういう普通の感覚をもった人間もまた、議会には必要とされているのではないでしょうか。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
「現在の仕事の問題」に関しては、私にはどうする事も出来ません。
これは会社と社会の問題です。
しかし、「お金の問題」に関しては
私は、自分の財布も国民の金庫も痛まない選挙を実践出来たと思います。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
かなり無茶苦茶なやり方だったので
今後、政治家を志す普通の方の参考になったかは分かりませんが。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
しかし、それが若い人間ならまた事情も少し異なると思います。
特に、若年層の投票率低下が問題視される現在、若い人の政治参加が必要だと誰もが主張します。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
現在の法律では立候補可能なのは25歳からです。
20代で立候補しようと思うなら、チャンスは25~29までの4年間しかしありません。
確かに短い期間ですが、この4年間の間に我々が持つことの出来る、この「2」という数字には、とても大きな力があります。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
それが地方選挙なら、恐らくこの「2」という数字だけで供託金没収のラインは越える事が出来ると思います。
こんなふざけた人間の、こんなふざけた選挙戦でも、そのラインは越える事が出来ました。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
今回の選挙についてはまだ調べていないので分かりませんが、前回の選挙では
千葉市からは77人の人間が立候補し、供託金を没収されたのは1人だけでした。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
更に広げて、千葉県全体の市議会選挙となると
1235人の人間が立候補し、供託金を没収されたのは15人だけでした。
その1235人の中には11人の20代の人間がいましたが、落選した6人を含めて全員の供託金が返還されています。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
「当たって砕けろ」という姿勢が市民の方々に対して誠実かどうかは分かりませんが、20代の人間なら転職・再就職もそれほど難しい事ではないでしょう。
挑戦してみる価値はあると思います。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
普通に勉強し
普通に学校に通い
普通に社会経験を積み
普通の良識を持った
そんな、普通の20代に私は希望を見いだしているのです。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 12
選挙における公費負担や税金や選挙カーについて
これは敢えてお伝えするほどの事でもないかも知れませんが、
私は今回の選挙では、公費負担を一切していません。
普通、選挙ではポスターや選挙カーは税金で提供されます
千葉市花見川区では、ポスター1枚辺り1955円まで、枚数418枚まで税金で作る事が出来ます。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 4
選挙カーを使うなら、運転手代・車代・燃料費も公費負担出来ます。
大体、40~50万位になるようです。
私は、当然選挙カーはありませんし
ポスターは自作です。
コンビニのコピーで作りました。
ちなみに、袋やテープ、画鋲代込めて1枚辺り18円位です。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 4
白黒コピーだと一枚10円ですが
カラーだと80円になります。
セブンイレブンのコピー用紙は水にも強いので(風呂場で実験しました)他の候補者も自費でやって下されば財政の問題も少しはよくなるかもしれません。
まぁ、焼け石に水でしょうが。
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 4
前から疑問に思ってるのですが、
選挙カーと言うのは本当に効果があるんでしょうか
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 7
日本の国会議員は722人ですが
地方町村議会まで含めた日本全国の議員数は、約3万5000人になります
立候補者数となると、その1.3~1.5倍位にはなるでしょう
勿論、その全てが選挙カーを使う訳ではありません
しかし、当選出来ている候補者は大体が選挙カーを使っているとも聞きます
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 7
仮に3万5000人が30万円で選挙カーを公費負担したとしましょう
。
そうすると、3万5000×30万で105億円になります。
これはとるに足らないはした金なんでしょうか
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 7
「有権者が何を参考にして投票を決めたか」という調査はいくつかありますが、
そのランキングの中に選挙カーがはいってるのを私は見たことがありません
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 7
そのアンケートのトップはいつでも選挙公報です
選挙カーなんかに税金を使う位なら、そのお金で選挙公報のサイズを大きくしたら良いのではないでしょうか
スーパーのチラシですらアレよりカラフルでアレより大きいのに
— 上野竜太郎 (@uenoryutaro) 2015, 4月 7
若者と政治が遠いという問題
若者の投票率が低いことが問題視されている。
選挙を手伝った経験(1ヶ月ほど泊まり込みで2度)からすると、普通に会社勤めで働いている人と選挙が遠すぎるのよね。手伝っている人は社長だったり、ちゃんと回っている自営業だったり、ニートだったり(当時の僕)。上野竜太郎が発信したことの他にも、こんなことに税金使っているのってどうなのよと思うことがたくさんあった。
政治が民衆と離れている上に若者は投票に行ってもどうにもならないことが肌感覚で分かってしまっている。年配の世代の方が圧倒的に人数が多い以上、一人一票ずつ自分の世代が優遇される投票の仕方をすれば、年配の世代が優遇される政策が決まっていく。
少子化と高齢化が進む日本では、「老人の老人による老人のための国」となっている。若者が投票に行かないことにより余計に拍車がかかる。しかし自分の時間を使ってまで投票に行ったところで大きな流れは変わらない。
そんな中での1つの希望は、若者が政治家に立候補すること。その影響力は案外大きく、うねりを呼ぶ可能性がある。上野竜太郎さんの立候補はその一例だった。
ちなみに愛知県新城市では今年度から若者議会が立ち上がる。そのサポートをしてきた。
・愛知県新城市が「若者の視点で政策提言する条例」を議案し「若者議会」を設置へ
若者と政治が近づくようになると少しは日本が変わるかもしれない。
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