既得権益にメスを入れる政治家を殺す方法

2002年から横浜市長を2期務めた中田宏さんをご存じだろうか?

僕が大学に通い始めた頃、横浜市に住む同級生が中田市長(当時)を褒めていた。卒業する頃に中田市長の話が出ると、同級生がぼろくそにけなしていたことを思い出す。

僕は中田さんのことをよく知らなかった。その友人から話を聞いた程度だ。ただ、改革を行おうとした政治家の評判がかくも下がるのは、一体どういうわけだろうと不思議に感じたのはよく覚えている。数年前はあんなに褒めていたじゃん、と。

中田さんが書いた「政治家の殺し方」を読んで、横浜市でどのようなことが起こっていたのか知った。

政治家の殺し方
政治家の殺し方

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既得権益にメスを入れようとしている人を既得権益側がどうやってつぶすか、よく分かる。あなたが政治家に対して改革を望む一国民ならば、この本は読んでおくべきだろう。マスコミの放送を鵜呑みにしてはならないことが恐ろしいくらいに伝わってくるので、情報を疑ってかかるようになるからだ。

中田さんは何をされたのか?

簡単にいえば、スキャンダルまみれにされた。不倫疑惑、不正な政治献金、私有地の違法貸し付け、公用車の私的利用などをでっちあげられる。そんなことはやってないと言っても、追求されて話題になっている内にイメージはどんどん悪化していく。

全ての裁判が中田さんの勝訴で、事実無根。しかしその結果が出たのは数年後である。メディアにスキャンダルまみれにされているときは、何もできないのだ。一方で噂を流した張本人は一時、大騒ぎをするだけで中田さんの信用を失墜させ、だれにも咎められることなく地方議会で生きながらえている。

つまり、

既得権益側が勝手にうわさを作り上げ、それを巧妙に広め、議会で取り上げて改革を行う政治家の政治生命を奪おうと画策する。それがメディアに取り上げられると、火のないところに煙はたたないでしょ、となる。

すごいよね。やりたい放題。

小泉さんも、橋本さんも、こういう奴らにつぶされていないから改革ができた(できる)。逆にいえば、まっとうな改革を進めようとしてつぶされてしまった多くの政治家がいるはずだ。

日本の政治家はだめだ、という人がいる。しかし、政治家のレベルは国民のレベルという言葉がある。僕らは能力ある政治家を選ばなければならない。選ぶ目を養わなくてはならない。

1人でも多いまっとうな政治家に頑張ってもらう必要がある状況だ。まっとうな政治家は既得権益を持つ人々と戦うことになるだろう。既得権益につぶされてしまうようでは政治家のとしての能力が欠けている、と言うのは簡単だけれども、僕らが既得権益側が政治家をつぶす方法を知ることは彼らの助けになる。

読むべし。

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