自転車旅行中の冒険家の渡辺大剛さんがロシアで交通事故と海外交通マナーランキング

2012年12月27日のニュースが衝撃だった。

露で邦人男性が事故死、冒険家・渡辺大剛さんか(リンク切れ)

【モスクワ=寺口亮一】在ロシア日本大使館に入った連絡によると、ロシア北部ムルマンスク州カンダラクシャで26日午前(日本時間同日午後)、自転車で旅行中の日本人男性が自動車と衝突し、死亡した。

 インターファクス通信は露外務省当局者の話として、死亡したのは「有名な冒険家」のワタナベ・ハルヒサさんと伝えた。2004年に7大陸の最高峰制覇を日本最年少の22歳で成し遂げた渡辺大剛(はるひさ)さん(静岡県出身)の可能性がある。

 日本大使館は、家族の同意が得られていないとして氏名などは公表していない。

メキシコで自転車を漕いでいて転倒した記事に、

旅に出る前に怖れていたものが2つある。それは「強盗」と「病気」である。自転車での旅を1ヶ月少々続けてみて、もう1つ追加したいのは「交通事故」。

と書いた。

その考えは旅の最後まで変わらず、自転車旅でもっとも命の危険が高いのは交通事故なのではないかと疑い続けている。例えば、銃で撃たれて命を落とす、マラリアにかかって命を落とす、というよりも自動車事故の確率の方がよっぽど高いと感じたのだ。

僕自身の対策として

 ・ヘルメットを着用する
 ・暗くなる前に走り終える
 ・悪天候時の走行は控える
 ・後方確認用ミラーをつける
 ・あまりに運転が荒い国では、走行をやめる

といったことを心がけていた。だが、事故を0にすることはできない。できる限りの配慮をした上で、あとは覚悟して進むしかないのだ。

ちなみに僕が行った国の中で「交通事故に合いそうだと感じた国ランキング」を挙げるとすれば

 1位 タンザニア
 2位 中国
 3位 ベトナム
 4位 カンボジア
 5位 メキシコ

である。これは交通量や道幅などにも影響されるので交通マナーが悪い国ランキングというわけではないが、どの国の運転も荒いのは間違いない。

と話は脱線したけれど、実際に日本人男性が亡くなった事実を知り、痛ましい気持ちになった。そしてそれは自分だったかもしれないのだ。

五体満足で日本に戻れたことに、改めて感謝する。

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