メキシコはティファナをスタートし、バハカリフォルニア半島を走った。最終的にはメキシコシティからキューバへ飛んだ。
自転車一人旅へ
キリスト教国家のクリスマスに興味があった。
けが人が続出するとの噂を聞き、なにかしらイベントがあることを期待してキャンプではなく町に滞在した。
しかし宿のオーナー曰く、「皆家族と過ごすよ。」と。残念な男3人組はいつもより少し豪華な夕食を、少々の酒とケーキでクリスマスを祝った。
アメリカで出会ってから苦楽を共にしてきたヨシ(磯田よしゆきのブログ)、カズと僕はここで別れた。2人と一緒に走った1ヶ月ちょいの間、しばしば自転車で日本一周をしたときのことを思い出した。
もう6年の月日を流れたが、当時大学2年生だった僕は夏休みに2人の友人と北海道から九州まで7,000kmの道を駆けた。走っている場所も3人でいるときの雰囲気もあのときとは全然違うのだが、時折ふっと懐かしさを覚えるのだ。
それぞれが日本一周を成すという想いを抱えていたことと、今回のそれぞれが世界一周を志しているところがどことなしにかぶるからだろうか。まるで身体の細胞が記憶を手繰り寄せるかのごとく、ことあるごとに2人の背中に懐かしみを感じた。
しかし、今まで自転車旅を含めた登山、カヌーなどのアウトドアを大学時代のサークル仲間と楽しむことが多かった中、今回はたまたま出会った2人との旅という点で大きく異なる。
サークルの仲間は友人、年齢、アウトドアのやり方等々バックグラウンドに共通点が多かった。今回は初対面であり、2人はすでに2ヶ月程一緒に過ごしており、今までに至るまでの生き方、旅の仕方、旅の考え方など全てにおいて違いを発見する。そこに新しい気づきがあり、己の小ささを感じたり、自らの旅のスタイルの変化を得たのことは2人に感謝したい。
別れというのはいつも後ろ髪引かれるものだけど、僕らにはそれぞれの世界一周があり、その中で1ヶ月の間3人で一緒に走れるということはなかなかないのではないだろうか。
僕にとっては出発から4日目に出会い、旅の始まりの期間を笑い合って過ごす友がいたことは本当に良かったし、色濃く鮮明に心に残った。次に会うのはこの旅の最中かもしれないし、日本に帰った後かもしれない。3人で再びサルー出来る日が今から楽しみで仕方がない。お互いの旅の無事を願って、僕は別れた。
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