世界は狭い。狭すぎる。
人の交友関係というのは限定的だ。世界の人口が72億人いようとも、一生で出会う人の数は10万人にも満たないだろう。
僕の交友関係が絞られているためか、友人と友人とが繋がっている現象が起きすぎていて、よっぽどでない限り驚かなくなっている。
職場で繋がる友人
つい先日、高校一年時のクラスメイトからメールがあった。
「職場の人がたかひろの幼馴染と判明してびっくり!」
小学校の同級生と高校の同級生が同じ職場だった。小学校も高校も愛知だけれど、彼らの職場は東京である。
その小学校の同級生とは28歳のときに一緒にタイムカプセルを埋めた。
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半年くらい前に大学のサークルの友人と飛騨古川へ行った。その友人が
「世界一周したやつと一緒に飛騨古川に行くのよ」
と職場で言ったらしい。それを聞いた職場の人が反応したので深堀りすると、職場の人は僕の大学のクラスメイトだった。ちなみに彼らの出身大学は違う。
久しぶり連絡を取ることになった大学のクラスメイトは遊びにくることになり、先月2人で流しそうめんをした。
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最近のものを2つほどピックアップしたが、こんなことはちょいちょい起こる。
アメリカに転向した小学校の同級生と山形の免許合宿で繋がる
個人的にはレア度がかなり高いものを1つ。
小学校2年生のときにアメリカに転校していった同級生がいた。以来疎遠になっていた。
大学のときに山形に免許合宿に行き、そこで出会った人が幼少期にアメリカにいたと言った。なんとなく小学校のときの同級生の名前を口に出してみた。そうしたら彼らは親友だった。
・山形県の免許合宿で出会った男が僕の小学生のときの親友とマリオカートをしている奇跡
その縁で小学校の同級生と交流が復活して結婚式に呼ばれた。
自分の界隈にいる人口が少ないという疑惑
実はすごい狭い世界にいるのではないかという仮説があるので、数字を見ることにした。
僕は現在30歳。交友関係は25歳~34歳の間で多くを占める。
総務省統計局の人口の平成26年8月報によると、8月1日における25歳~29歳の人口は672万人。30歳~34歳の人口は749万人。
この人数では上記のようなことが起きるのは稀だろう。
大学~社会人時代に僕は東京に7年ほど住んでいたので、交友関係がもっとも濃厚なのは東京である。総務省の住民基本台帳で東京の世代別人口を確認する。
平成22年3月31日のデータとなるが、25歳~29歳の人口は94万人。30歳~34歳の人口は104万人。合わせて200万人ほど。その中で比較的元気に活動している人らが4人に1にだとすると50万人。
実は世界が50万人だと考えると、友人と友人が繋がるなんてざらにおこるよね。
フェイスブックで共通の友人をみたときに、そことそこが繋がっているの!?なんてことにもはや驚きはない。
フェイスブックではなく、現実の会話の中で偶然繋がったときに多少の驚きがあるくらいだ。僕が東京から離れてすでに5年経つのに、東京では僕の友人同士がどんどん繋がっていることを感じる。表面に出てこない案件はいくらでもあるだろう。
世界は狭いと感じるだけでなく、実際に狭い。
チリで出会ったイギリス人サイクリストと2年後にボツワナのカフェで出会う
旅人同士の世界が狭い、なんて話もある。
バックパッカー同士が偶然再会することは本当に多い。そのシーンを世界一周中に幾度となく見てきた。旅のルートや行く場所が似通っているのだから当然である。
しかし、自転車乗りが偶然に出会うということは多くない。一度だけすごい再会があった。
チリの宿で一緒になったイギリス人サイクリストと、2年3ヶ月後にボツワナで偶然会ったのだ。道ではなくてカフェ。しかも「だーれだ?」とかやってこられたのだから半端ない。
襲われたかと思った。
・「だーれだ」って1度しか会ったことがなく、2年3カ月ぶりに会う相手にやることじゃない
世界は、狭い。
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