山形県の免許合宿で出会った男が僕の小学生のときの親友とマリオカートをしている奇跡

小学校のときの友人と繋がっていると言うと、驚かれることが多い。中学から私立に通い始めた僕は、高校生の時点で小学校時代の付き合いはほぼ0になっていた。それが大学に入ってから復活し、今や50人くらい知っているのだから幸せなことである。

小学校の友人のひとりであるヨコヤマが結婚した。20年来の友。半ズボンをはいて虫捕り網とかごを持ってバッタを捕まえたり、ドッジボールをやった仲である。鼻水たらしていたヨコヤマが(僕もだけど)、白いタキシードで身を包んでいる姿は感慨深いものがあった。

その結婚式では小学校の友人の他に、8年ぶりに再会した知り合いが1人いた。彼こそがヨコヤマ(ちなみに男ね)と僕との仲を取り持ったキューピット。懐かしい話になる。

8年前、僕は車の免許を取るために山形にいた。2週間強の合宿先に山形の赤湯を選んだのは、温泉が気持ちよさそうなのと、お米がうまそうだったから。雪景色も素敵で、路上講習のときに道路が凍っているのがやや怖かったけど、山形の合宿を選んで良かったと思った。ただ、温泉とか米とか雪景色とか免許とかを差し置いて、もっと大切なもの見つけた。

単身で合宿に参加した僕は、民宿が一緒だった大学生3人組と仲良くなった。話をしているうちに、その中の1人がアメリカで過ごしていたことを知る。そのとき、僕は何を思ったんだろうか。今考えても不思議な質問をしていた。

「ヨコヤマ○○って知ってる??」

このヨコヤマはドッジボールを一緒にした小学校の友人のヨコヤマのこと。彼と僕が仲良しだったのは小学校3年生までで、アメリカへ引っ越してしまった。以後は会ったことがなく、12年という歳月が過ぎていた。20歳だった僕にとっては人生の半分以上の時間である。アメリカと聞いて、急に思い浮かんだのだ。

「ヨコヤマとは中学生のときにアメリカで俺の親友だったよ」

自分で聞いといてアレだけれど、俄かには信じられなかった。えっ????知ってんの???まじで。いやいやいやいや・・・

ヨコヤマって知ってる?という言葉が奇跡を生んだ。12年間閉ざされていたドアが開く鍵となる質問だった。ヨコヤマという歯車と僕という歯車が再び噛み合って回り始めたのだ。

アメリカに行っていたという人と出会ったときに、ヨコヤマのことを毎回聞いていたわけではない。むしろ聞いたのは初めてだった。ふと頭をよぎり、何も考えずに口から出た言葉だった。というより、何も考えていないからこそ聞けたんだろう。ヨコヤマがアメリカのどこに行っていたかすら知らなかったし、ほんとアメリカというキーワードのみで質問したのだから。第六感ってすごい。

山形の免許合宿で出会った男が、僕の小学校の同級生(愛知県)と、アメリカで親友だった!!世界はなんと狭いのだろうか。

彼からヨコヤマが東京で大学生をやっていることを聞き、連絡先を教えてもらう。すぐに電話する勇気はなく、しばらくはアドレス帳で眠っていた。

今でも忘れないのはヨコヤマに連絡を取ったときのこと。僕は池袋の北口の付近を歩きながらおもむろに携帯を取り出し、勇気を振り絞って電話した。

「もしもし。小学校のときの同級生だったスズキタカヒロだけど覚えてる??」

好きな子に告白するくらいのドキドキだったよね。ごめん、覚えてないって言われたら、立ち直るのに時間が必要そうだった。幸いにもヨコヤマは僕のことを覚えていてくれたので、事なきを得た。

そのときに会う約束をして後日顔を合わせ、お互い変わらないなあと12年ぶりの再会を果たした。20年前の親友とは一旦疎遠になり、8年前に奇跡の糸を手繰りよせた。以来ちょくちょく一緒に飲むようになり、結婚式にお呼ばれした。なんとまあ、これを運命と言わずになんというのだろう。

ほんとうにおめでたい。末長くお幸せにね。

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