どーも。修学旅行の枕投げが忘れられない会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
合宿や修学旅行といった学生時代の思い出の中に枕投げがある。あのほろ苦い時代を忘れられない人も多いのではなかろうか?
子供のころにやったことを大人がガチでやると面白い。大人の修学旅行、大人の運動会、タイムカプセルを埋めるなどなど、かつての思い出をいい大人になってからやってきた。
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そんな折に「まくら投げ大会」というキーワードを聞いてしまったのだから参加するしかない。静岡県の伊豆半島に位置する伊東市にて、まくら投げを競技化した第五回全日本まくら投げ大会が2017年2月18日19日の2日間にわたって開催された。
全日本まくら投げ大会とは?ルールは?
競技は1チーム8人編成で畳の上がコートとなる。枕を投げ合う様子はまるでドッジボールのようなのだが、異なる点はキャッチもアウトだということ。飛んできた枕はすべてよけきらなくてはならない。
陣営にはアウトになったら即負けの大将、布団を持って防御が可能なリベロ(リベロは当たっても死なない)、フィールドプレイヤー3名、枕を拾って指しだす係が最大3名となる。コートの上から落ちても即アウトで、この判定は厳しい。足元を見ている余裕はあまりないため感覚で動きまわるのだが、気を付けないと畳の上から落ちる。これで失格になる選手は多く、大将が落ちて負けるケースも多かった。
試合時間は2分で、お互いの大将が最後まで生き残った場合は残っている人数を数える。しかしここまでいくことは少ない。なぜなら試合開始1分半後からリベロは布団を置いてフィールドプレイヤーになるから。リベロの存在は大きく、布団でガードする人がいないと飛んでくる枕全てをよけきることは難しい。想像以上に投げられる枕は早いのだ。
この2分の試合を2セット先取したら勝ちとなる。
秀逸なルールとして「先生が来たぞコール」があり、これは2セット先取最大3試合のなかで各チームが一度しか使えない。さらに1試合にどちらかのチームしかコールできないため、使いどころの見極めは難解。先生が来たぞコールをすると使ったチームの大将のみが10秒間動くことができ、双方の陣営に散らかった枕を回収できる。強い。
先生が来たぞコールを使うのは枕回収係なので、枕を回収する人も重要である。彼らはフィールドプレイヤーほどの責任はないものの、枕を投げ入れる位置などによって中の選手の動き易さに影響が出る。甘く見てはならないポジションなのだ。
ユニフォームは浴衣でプレイヤーは布団に寝た状態からスタートする。枕回収係は正座で待機。残り1分などと定期的に開始までの時間がアナウンスされ、直前に太鼓の音が体育館に鳴り響く。そのあとは3つあるコートそれぞれの主審のタイミングで競技が開始する。
一斉に布団から飛び起き、まくらめがけてダッシュ。そこからめまぐるしい壮絶な枕の投げ合いが行われるのだ。まさに真剣勝負!!!
競技開始前は陣地の中に大将だけ寝ている。用意されている枕は5つ。
その後方で寝たふりをしている4名と枕回収係3名。
競技が開始したあとの様子。ちなみに上の写真で布団を持っているリベロが僕です。布団は案外重く、1試合持っているだけで腕がしんどくなる。リベロの連戦はきつくて段々と布団が上げていられなくなるので、チームに2人は用意した方がいい。
逆に大将は先生が来たぞコールのときの動きや、畳から出ても即負けとなる上、当たらないことを最優先する動き等がやや特殊なので固定した方がいいかもしれない。勝ち残っているチームの大将はだいたい同じ人が務めていた。
伊東市観光課による公式のルール動画。
頭にGOPROを付けて撮影した動画があるので紹介しておこう。カメラがやや上を向いていたのが悔やまれる。
リベロの布団の持ち方と枕投げ専用まくらについて
リベロは布団を持ってチーム全体をガードする。まずはその布団の持ち方が2種類ある。布団を身体の手前に持つか、後ろに持つか。
個人的には身体の後ろに持った方が背筋が使えていいと思うのだが、多くのチームは前に持っていた。またリベロが中央で守るチームと左右に寄って守るチームに分かれていた。うちは中央派だったが、上位チームはお互いが左側に寄っていた。右利きが多い場合はその方が投げやすく、相手チームに右利きが多い場合は守りやすい。
このあたりの戦略がチームによって違うし、最善の手法が見つかってないあたりが面白い。リベロの後ろに普段は待機し、右に出たり左に出たりして投げては隠れ投げては隠れをするプレイヤーがいたりと工夫があった。
リベロは布団を持つため一番疲れるのだが、フィールドプレイヤーもフルセットで戦うとかなりの疲れ。枕は800gと案外重たく、まくら株式会社によって開発された「まくら投げ専用枕」を使用する。
遠くまで投げやすく、当たっても痛みを感じづらいように設計されたすごい枕。枕の中の素材には、適度な重みと柔軟性があるクラッシュラテックス素材が使用されており、飛んでくる枕が認識しやすいよう枕のデザインをグレーと白のボーダー柄にしてある。
また、怪我の原因となるファスナーやネームタグなどの装飾を無くすなど、安全を考慮した枕だということ。なんと全日本まくら投げ協会の公認枕。3000円。
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全日本まくら投げ選手権大会公認 まくら投げ専用枕 35×50センチ 枕投げのために開発された枕 【枕/まくら/マクラ/日本製/ジュニア用/ジュニア/29×40/ボーダー/クラッシュラテックス/メッシュ素材/通気性/まくら投げ】 |
ほ、欲しい・・・
発案はなんと高校生!賞金は10万円!
開会式かどこかでの挨拶で言っていたのだが、枕投げ大会は高校生のアイディアだと言う。それが現実化し、第五回まで継続しているのは地域の大人のパワーだし、素晴らしいと思う。
2013年大会は6チームの参加だったらしいが、2017年には48チームの参加。それは100チーム弱の申し込みの中から抽選で通ったチームたち。今年はヤフーニュースにも載っていたし、来年の倍率は上がりそうな予感。ちなみにヤフーニュースの枕投げの画像は僕らの仲間のチームだった。
1位の賞金は10万円で、2位は5万、3位は3万。2017年は48チームが4チームずつのリーグに分かれ、リーグ1位は16チームのみが参加できる決勝トーナメントへ。2位は2位同士で争い勝ちぬいたチームが決勝トーナメントへ出場だった。
僕ら「らくまっくす」は予選リーグは1位通過。決勝トーナメントの1回戦で惜しくも敗れた。負けると3位決定トーナメントへ移行し、そこでの戦いが始まる。3位決定トーナメントで1回勝ったのちの対戦相手はEXILEの関口メンディーがいるジェネ1だった。
ジェネレーションズ(GENERATIONS)というグループに枕投げに卓越したお兄様方が加わった強力チーム。テレビの撮影も入っており、僕らも取材された(たぶん使われないけど)。地元の女子高生とかがめっちゃ見に来てた。
ジェネワンには始めに1つは勝ったものの、そこから2つ負けて敗退。僕らの枕投げはそこで終わった。くやし~!!!!
2017年の優勝チームは信州PELS
僕はチーム「らくまっくす」として参加したが、もう1チーム「10万円リバスターズ」としても仲間が参戦していた。そこが昨年負けた因縁のある信州PELSとはお互い応援し合う仲で、互いに激を飛ばし合っていた。
信州PELSはオリジナルの浴衣を用意するほどの熱量でアツい男たちだった。
僕ら両チームが負けたあとも応援を続けていたら、なんと優勝!!!その決勝戦の様子を撮影した動画が以下。
はっきりいってレベル高い。ってか投げる枕は速いし、当たらない枕は投げないのよね。素晴らしい。
そうして伊東での枕投げ終わった。悔しさと充実感と筋肉痛を残して。
温泉街がまちをあげての枕投げという地域おこし。地元の人々も楽しんでいる様子がなによりの続いている秘訣だろう。
また来年も出たい。
ちゃお!
2018年も参加!結果はベスト8!
宣言通り、チーム「らくまっくす」で2018年も参加した。
結果は決勝トーナメントから1つ勝ってベスト8。
1位のトーナメントで負けるとは3位決定リーグに行く。そこで2回勝ったので、総合成績は5位くらいになるかな???
2019年も参加!結果はベスト8!
2019年も、チーム「らくまっくす」で参加した。
結果は2018年と同じくベスト8。
接戦で負けたチームが決勝まで行き2位だったので、僕らにもワンチャンあったのかもしれない。
2019年はオリジナル浴衣を作り、オリジナル枕投げリストバンドを腕に巻いて行った!
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