どーも。不耕起栽培に魅せられた会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
昨年にリクエストされた野菜を育てるというプロジェクトを行ったが、うまく育たない作物が多くてプロジェクトとしては失敗に終わった。トマトやピーマンやナスといった、普段よく食べる野菜はうまく育ったのだが、リクエストされたものや珍しい野菜が一筋縄ではいかなかったのだ。
・【企画】珍しい野菜食べてみたい人いませんか?僕が育てて送ります!
そもそもの農業技術の習得が先だよね、と田舎に暮らす限りは毎年畑はやりたいのだが、今年は不耕起栽培に挑戦することに。というのは愛知県新城市の福津農園の松沢さんの畑を見たことがきっかけ。
・福津農園の松沢政満さんは有機農業界の革新者!不耕起栽培の神!【愛知県新城市】
雑草が茂る中で育つさまざまな野菜。そこには他の野菜との生存競争に勝ち抜くエネルギーがあった。自然な形で作物が育つのに感銘を受けた。
もう一点は耕すことで壊れる地中の生態系について。
微生物が有機物を分解して堆肥となるのだが、耕すと地中の生態系を破壊してそのプロセスがなくなる。だからこそ耕すと肥料をまかなければならない。しかし耕さずに野菜が育つならば、それは持続可能な畑となるはず。
1943年、アメリカ人エドワード・フォークナーは『農夫の愚行』(Plowman’s Folly)を著した。その中で、慣例的に農業において基本的な行為と長く考えられてきた耕起は土壌を破壊するだけで何の益もない行為であり、有機物を表土に混ぜ込むだけで肥沃な土壌は維持できると主張した[1]。
また、ランド研究所のウェス・ジャクソンは、土を耕すことは生態学的な災厄であると主張し、耕起を基礎とした農業は持続可能性が証明されていないことを指摘した[2]。
こうした研究や除草剤耐性遺伝子組み換え作物の開発や有機農法の手法の確立とともに、完全な不耕起栽培や、保全耕転と呼ばれる土壌の表面のうち少なくとも30パーセントを作物の残渣で覆っておく緩やかな手法が北米の農家の間で急速に広まっている。1960年代には北米の耕地のほとんどは耕起されていたがカナダでは1991年には33パーセント、2001年には60パーセントの農場が不耕起栽培もしくは保全耕転を採用している。アメリカでは2004年に保全耕転が全農地の41パーセント、不耕起栽培が23パーセントで実施されている[3]。しかし、地球全体の農地のうち不耕起栽培が行われているのは5パーセントほどに過ぎない。
その精神にのっとり、耕起を基礎としない野菜作りに挑戦したくなったのだ。その場合は昨年度植えた野菜に花が咲き、種ができたものも自然に芽が出てくる可能性がある。それもまた面白い。
松沢さんは畑を耕してはいなかったが草刈りはしていた。
上の写真の機械は草を刈り、こなごなにするもの。それをしたあとに種をまくと、そこから芽が出てきて日光を浴び育っていくという。こなごなにした草が保温と保湿の役割を果たし、最終的には肥しとなる。
僕はそんな機械は持っていないし、たいしたスペースがあるわけでもない。なのではさみで草を切ってかぶせておくことにした。
花が咲いて翌年にも自然に咲く可能性も残すためにF1品種はなし。ちなみに今年購入した種はこれら。
さて、どうなることやら。
ちゃお!
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