福津農園の松沢政満さんは有機農業界の革新者!不耕起栽培の神!【愛知県新城市】

どーも。愛知県新城市が活性化することを応援する会代表のタカ(@viatortaka)です。

理想の楽園があった。まさに僕が農業をやってみたいと考えたきっかけとなる仮説を実現されており、見たことのない様相の畑が一面に広がっていた。

畑と書いたものの、そこが畑なのかは一見では分からない。草が生え茂る中に大根が育っている姿を見つけ、そこが畑だと知る。雑草と人が食べるものに境目はない。共に育っている草ボーボーの畑こそ、愛知県新城市の福津農園の不耕起直播き栽培の畑である。

福津農園の松沢政満さんは有機農業界の革新者!不耕起栽培の神!【愛知県新城市】

なぜ農を業にしなくてはならないのか?

自転車で世界一周をしていて感じたこと。なぜ日本では農業をしないと作物が育たないのか?

アフリカ大陸のケニアとタンザニアを自転車で走っていた。マンゴーやバナナがそこらへんになっており、それらを取って路地で売っている人たち。マンゴーは1個20円くらいで買うことができる。その土地のものなので美味という他ない。

こういった土地に合った作物は手間暇をかけずに育っていく。自然の恵みと呼ぶにふさわしく、貧しい国ほど恵みに支えられて生きている。日本では何かを育てようとすると、それが家庭菜園だとしても、やたらと手間暇がかかるイメージがあった。なぜなのか?日本の風土にあった作物を育てれば手間はかからないのではなかろうか。

そんな考えがあり、旅から日本に戻って家庭菜園を始めた。

家庭菜園という実験

畑ではなかった場所を耕してみる。肥料を入れる場所と入れない場所に分けて種をまいて成長の度合いを比較した。それは家庭菜園よりも実験に近かったかもしれないが、いかに手をいれずに野菜を育てられるかが課題だった。

雑草に負ける野菜、虫に喰われる野菜、放っておいても育つ野菜はほとんどなかった。日本の風土に合う野菜はないのか?種をまいておけば勝手に育つというのは夢物語なのか??

田舎に引っ越してからも畑作業は続けていたが、耕して雑草を抜かないとうまく育たなかった。現代の日本人が口にしているものは品種改良されたものであり、古来から自然になっていたものではない。だから手間をかけてやらないと育たないのだと思い始めていた。そのときに愛知県新城市の福津農園にお邪魔したのである。

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不耕起直播き栽培のとんでもない畑

福津農園は新城市中宇利にある。そこで1984年から農業を始めた松沢政満さんがとんでもないお方だった。松沢さんは言う。

畑は耕さない。肥料はやらない。農薬は撒かない。人間が食べている野菜だって雑草に負けない。

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僕が始めに立てた仮説は正しかった。試行錯誤が足りなかっただけで、雑草に負けない野菜はたくさんあった。それを実践している松沢さんは信念を持って有機農業を行っており、平成22年に農林水産大臣賞を受賞している。

地球環境を考え、持続可能性を持って農業に取り組まなくてはならない。そのためには生態系を壊さずに農業をやる必要があると、従来の農業から有機農業に切り替えたという松沢さん。

話だけ聞くと理想論のように聞こえるが、それで従来の方法と変わらないサイズの作物を育て、かつそれがおいしく、顧客もついているのだから驚きを隠せない。

畑は多品目少量生産。多くの品種があることで生態系のバランスを取り、病害虫の対策となるという。虫や微生物の力を活かすのだ。

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畑を歩かせてもらうと、農薬を使っていないのに大根の葉が虫に喰われていないのが気になった。僕の畑は食べられまくっているというのに・・・

それは雑草のあいだにいるクモが、葉を食べる昆虫を捕るからだと言う。雑草を抜かないから大根の葉が食べられないのだ。言われてみれば納得だが、雑草は抜いたほうがいいという固定概念を簡単に覆してくる。

柿が鳥に食べられていないのが気になった。なぜか問うと、鳥が食べる以上の柿の実がなっているからだという。なんと!そんな回避方法があるのか!!ちなみに柿はめちゃおいしい。

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松沢さんの農地は1.7haある。それを奥さんと2人で回しているので、小さな農地から出来る限りたくさんの野菜を、とする必要がない。むしろ2人にしては広大な土地を管理していくためにいかに労力を減らしていくかが問われる。

その解が不耕起栽培。耕すという手間を減らしている。また種をまかなくてもいくつかの野菜を残しておけば、勝手に種が広がって勝手に育つ。雑草と同じ原理である。

いかにほったらかしにしてコストを減らすか。生産量が7割になっても労力が5割になれば生産性は上がるという考え方なのだ。それを実践しているところがまさに有機農業革命。

松沢さんにこの農業方法の鍵を聞いてみると、「販売」だと言う。福津農園では渥美フーズの土曜朝市や固定客への直接販売でがっちりと顧客を捕まえている様子。有機の作物には理解が必要なので、その販路確保が肝なのだろう。

農地をぐるっと見せてもらうと、鶏やヤギもいた。発生する野菜くずや生ゴミのすべてを消費するとのこと。生ゴミをたい肥化するより、まず動物のエサにしてその糞を肥料にまわし循環される。理にかなった仕組み。

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僕もこんな農業をしてみたい。そう思わされた。

なにもかもにびっくりした福津農園。教えていただいたことを参考に試行錯誤してみたい。ありがとうございました。

ちゃお!







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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。