眼鏡フレームの国内製造シェアが約94%を占める福井県鯖江市。人口は7万人弱で、面積は約85km²という規模である。
その鯖江市で2014年に「JK課」が新設された。Jは女子、Kは高校生の頭文字で、JKとは女子高校生の意。つまり、女子高生課が設置されたのだ。
女子高生が無報酬で、イベントの企画や、国内シェア9割超の眼鏡フレームなどの商品やアプリの開発などを手がけるとのこと。面白いなあ。
仕掛けた方は、福井県出身の慶応大SFC研究所の若新雄純氏。NEET株式会社の立ち上げを行った人である。あれ?これって深イイ話に出演していた東大生ギャル男の田畑昇人くんがからんでいたやつじゃ・・・
愛知県新城市の若者政策市民会議
それはさておき、JK課なる試みを僕が知ったのには理由がある。僕が地域おこし協力隊として活動している愛知県新城市も、若者に積極的に行政に参加してもらうために若者政策市民会議を行っているからだ。
鯖江市のようなインパクトのある形ではないが、新城の未来を考えたい若者を募って会議を行っている。そのプロジェクトの一環である若者政策ワーキングに参加するにあたって、鯖江市の事例を知った。
若者政策ワーキングに出席すると、実際に高校生が混ざっていることに想像以上の驚きと喜びがあった。自分が高校生の頃を思い返せば、そういった情報を得られなかったし、得ても動けなかっただろう。自分の住んでいる街の未来をどうにかしたい!といって会議に参加する高校生がいて嬉しくなった。
参加している大学生は当然のことながら意識もレベルも高く、うらやましいほどだ。そのような若者を活かす試みがうまくいき、実際に行政に影響を与えるようになれば相当おもしろいことになりそう。
チェコではそういった仕組みがあるようだし、日本にできないことはないのだ。
地域おこしに興味がある大学生へ
話は鯖江市に戻る。
鯖江市では地域活性化プランコンテストがおこなわれており、今がまさにエントリー期間である。締切は8月2日。副題は
「市長をやりませんか??」
だとさ。なんとも面白そうなコンテスト。
鯖江市地域活性化プランコンテストの卒業生「塩川徳也君・溝尾彰人君」について書いた記事が、コンテストについてもよくわかる内容となっている。
・塩川徳也君・溝尾彰人君 ~鯖江市地域活性化コンテスト卒業生は今~
鯖江市地域活性化プランコンテストをやることそのものが地域活性化のアイディアを募るという点以外にも、地域外の人に鯖江市を知ってもらう、来てもらう、関わってもらう、という何重の意味で地域おこしに繋がっているからうまいよね。
そしてJK課というインパクトのあるアイディアを実現する行政。間違いなく賛否両論が出ることを採用し、話題になるのが1つの手段である。
新城市若者ワーキングのフェイスブックページ
最後にふたたび新城市の話に戻る。
若者ワーキングのフェイスブックページを紹介しておく。こういう試みは応援したい!
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