インターネットが登場して様々なインフラが整ってきた。データ可できるものならば、ほぼノーコストで流通させることができる。
在庫がないのでそれらを販売することのリスクは低く、価格も抑えられる。美女ボイスなんてものも売りだせるわけ。
アイディア次第だからこそ、僕自身が売れるものを探している。何かないかとアンテナを張っている中で、面白いものを見つけた。「架空の歴史ノート」である。
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小学生の時、勉強が大の苦手で先生の熱心な語りが右耳から左耳へと日々抜け続けていた僕は、その脳内の空虚さを埋めるべく授業中、ノートの片隅に架空の王国の物語と年表を描いて遊んでいた。
描けば書くほどその一人遊びにハマり縦横無尽に拡大してゆく世界。人類が生まれ、文明が形成され起動し始める新世界の時流、大帝国の繁栄と落日、全世界を巻き込んだ大戦争、英雄たちと人々の織りなす物語、政治の駆け引き…それはただの落書きか? 妄想か? 拡大し続ける新世界のヒストリア!
…が、中学生になるころあの燃える様に描いたノートの創作意欲は失われ、記憶の片隅に追いやられ消え去って行った…
そして十数年後…美大を卒業し創作活動をスタートさせた僕は、再び架空の歴史ノートの復活と創造を開始した。2012年には美術館で漫画版を含め10冊のノートを展示させていただく機会をいただき、多くの人の目に触れることとなった。
また多くの人々が僕と同じように幼い頃、イケナイ創作活動をしていたことが分かりました。それはつまりイケナイ秘密の共感。だれもの心の中にある世界を創造したいという想いが個と言う殻を破って生々しく、ピュアに描かれています。
HPで内容が紹介されているよ。
ノートに書いた物語を売るという発想もまた面白い。個展を開くに至っていることに驚愕した。
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