カトマンズの日本食が美味過ぎて泣く

旅を始めてから390日目。

僕は旅に出てからすでに15を超える国に足跡を残した。その期間は1年を超えたけれど、海外で日本食を食べたことはほとんどなかった。現地の料理を食べるのは、まさにそこにいるときがベストだと思っていたし、日本食は概して値段が高い。各国の料理に思った以上に飽きなかったこともあるだろう。

メキシコはタコスはうますぎて離れがたかったし、アルゼンチン・チリは外食が高いのでほとんど自炊で、アルゼンチンでのバーベキューチリでの海鮮三昧は忘れられない。カナダでも同様にほとんど自炊で、ユーコン川で釣ったパイクを焚火の中でバター焼きしたものを思いだすと、口の中が唾液で溢れてくるのが分かる。アメリカ大陸の後にやってきたアジアはいわずもがな飯に文句のつけようもなく、そうしてネパールまでやってきた。

話には聞いていた。海外で最も安くて質の高い日本食を食べられるのはカトマンズだと。ネパール、日本食でぐぐって出てくる記事を見てもらえばよく分かるだろう。誉めたたえられているカトマンズの日本食はどんなもんかと、久しぶりに食べてみることにしたのだ。始めて頼んだのはふる里という店のかつ丼で、これがちゃんと味噌汁や漬物がセットになっていて美味い。これを最初によもや日本食三昧になるとは思いもよらなかった。ツーリストエリアのタメル地区にはそれこそ日本食を食べられるところがいっぱいあり、価格も200円前後から楽しめるので巡り始めてしまった。1日2回食べたって勿論飽きることはない。

昨日、宿で出会ったイスラエル人を日本食屋に連れていった。すしはイスラエルでも食べられるらしいのだが、彼女がいわゆる日本食を食べるのは初めて。ナス味噌定食と唐揚げ定食を注文し、味噌は豆から作られている等々の説明をしながら、彼女の反応を見てみた。味噌汁もナス味噌も唐揚げも漬物も、全部びっくりするくらい美味しいという。きれいに全部平らげて「ネパールで合流する兄を連れて来ようと思う。」と言っていた。かねてから思っていたが、日本食は世界で最も美味しいのである。フランス料理、中華料理、トルコ料理が世界3大料理と言われるけれど、その頂点に君臨するのが日本料理。もっともっと世界に発信出来れば良いのにな、とつくづく感じる。

そんな感じで日本食を楽しんだり、トレッキングの情報収集をしたり、ヒマラヤの川をカヤックで下ったりしながら、1週間待った。今日が日本から来る友人と合流する日であり、彼と相談して場所を決め、トレッキングに行く。再会が楽しみである。

○読んだ本

松本 清張
文藝春秋
発売日:1976-04

松本清張の作品は「点と線」に続いて2冊目。どうにも彼の文章との相性が悪いのか面白いと思えない。終わりもいまいちだった。
現在進行形で世界を回っている身として、著者の貧困の国を回った経験とそこからの鋭い洞察には感嘆する。なんとなく感じていたことが的確な言葉で表現されているところは、引用として登録した。彼女の考え方や文体が好みに合う。★5つ。

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