メキシコ人家族や子供の気質【自転車世界一周旅行ブログ12】

当記事は2009年12月にメキシコを自転車で旅したときの話。2009年11月から2012年6月の約2年半の自転車世界一周旅行記の、2ヶ国目に該当している。

メキシコはティファナをスタートし、バハカリフォルニア半島を走った。最終的にはメキシコシティからキューバへ飛んだ。

メキシコのルートは上の写真の通りである。

メキシコ人家族や子供の気質をおもてなしで知る

バハカリフォルニア半島の西側に位置し、世界のクジラの多くが生まれる保護区として世界遺産に指定されている海が南西にある Guerrero Negro という町に滞在していた。

その海はクジラの中でもコククジラという船を見ると寄ってくる性質を持ったクジラが多くいる保護区なので、クジラをさわることが出来るツアーが出ており、それに是非参加したかったのだが、12月15日がツアーの解禁日でありピークが2、3月ということで、クジラをなでる夢は崩れ落ちた。

その町で泊まっていたホテルの前で朝食にスパゲッティを作っていたとき、1人の男ががに股で歩いてきた。

その男はずんぐりとしたやや幅広の体格で、ジーパンにトレーナーの出で立ちに帽子をかぶっていた。40歳台後半くらいのその男は言った。

俺の兄弟の家に来ないか?

昨日会ったときに聞いていたこの男の名はマニュエルといい、数日前に旅の途中で出会ったホセという男の紹介で酒を交わした。わざわざ僕らが泊まっているホテルに出向いてくれ、誘ってくれたのだ。僕ら3人は好意に甘えて彼の兄弟の家にお邪魔することにした。車で30分程行った先は彼の兄弟や友人がそこらじゅうにいる集落で、顔が効くようだった。着くとマニュエルは日曜大工を始めてしまい、僕らは手持ち無沙汰になったので、そこの子供たちとサッカーをして時を過ごした。

s-R0010936 s-R0010946

なぜかカメラと目線がずれる少女。その目の先には何があるのか。

しかし15時頃からおもてなしの宴が始まり、あれやこれやと15人くらいの人が集まって焼き魚タコスとビールを御馳走になる。

鮮度の問題からか、店では魚をフライにしたものを入れたタコスはあっても、焼き魚のタコスは一度も見ていない。炭火で焼かれたこのタコスの贅沢さは半端なく、味もピカ一だった。

胃と肝臓が悲鳴をあげるほど飲み食いし、最後はメキシコのお酒であるテキーラを一気。ホテルまで送ってもらった後の眠りが夢見心地だったのは言うまでもない。

s-R0010984

トルティーヤの原料をとうもろこしから作っていた!1時間程煮込み粉状にする。

s-R0010950

それをつぶして平たくして熱を入れる。

s-R0010960

マニュエルが持っているこの大きな魚を焼いたものをトルティーヤに巻く。その他の具材も全て自家製だった。一般家庭でもタコスが日常的に食べられていることを知った。

見ず知らずの人間を招き、もてなす。もてなされる側の旅人はこれが旅の醍醐味だというけれど、もてなす側の心意気には頭が下がる。このおもてなしに感謝し、僕もなにかしらの形で次につなげたいと思った。マニュエル、素敵な時間をありがとう。

前の記事・次の記事・メキシコ自転車旅行まとめ

前の記事
メキシコのタコスが美味しすぎて困る【自転車世界一周旅行ブログ11】

次の記事
メキシコ人家族の愛と宴【自転車世界一周旅行ブログ13】

メキシコ自転車旅行まとめ
メキシコ自転車旅まとめ【バハカリフォルニアルート・費用・旅行記】

海外旅行をする方や自転車旅を始めたい方におすすめの記事

海外旅行中のお金の管理とおすすめクレジットカード【無料保険付】

2018年11月23日

【初心者向け】世界一周チャリダーが教える自転車旅の始め方【装備・持ち物・自転車選び・おすすめ場所】

2018年11月30日







古民家宿泊はじめました!

古民家タカハウスで宿泊事業をはじめました。良かったら遊びに来てください。語りましょう。ボードゲームやりましょう!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のたかです。1984年4月20日生まれ。不動産会社での開発業、自転車世界一周、地域おこし協力隊を経て、愛知県新城市の古民家で宿泊事業をはじめました。SNSでフォローしていただくと最新記事を読むことができます。よろしくお願いします。