サンセバスチャンで今後のルートの決定を迫られた。候補は2つ。
・巡礼の道・ポルトガル経由コース
・友人と再会・マドリッド経由コース
スペインの北西部にサンティアゴ・デ・コンポステーラというエルサレム・バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地がある。そこを目指してスペインの北部を西へ横断するサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼の道があり、今尚年間10万の人々が徒歩で巡礼地へ向かう。幾人の友が絶賛していた、世界遺産にも登録されているこの巡礼の道は、自転車で走ることも許されている。スペイン北西部から南下すればポルトガルにも足を延ばすことが出来るし、魅力的なルートだ。
その一方でマドリッドを経由してスペインを縦断するルートも検討していた。オランダでお世話になったJTを紹介してくれた友から、マドリッドへ会いに行けるかも、という連絡があったからだ。ヨーロッパをもう抜けたいという考えと合致するのがこっちの方。
どちらにしようかなと思いつつ、友と連絡を取り合っていた。間違いなく合流出来るならば後者のルートを選ぶのだけど、彼も予定を確定させることが難しい様子。さてさて、と思い悩んだものの、出会い・再会をテーマに掲げたヨーロッパ。これまでに数多くの心優しき人々に出会えてきたこともあり、出会いの可能性を失くす動きは避けることにした。最終的に選択したのは、「友人と再会・マドリッド経由コース」
地図とgoogle mapを確認してマドリッドまでの細かなルートを決めようとしていた。ん?なんだこの街は・・・
エロス!?
エロス、と書かれた街がある。むむっ、これはちょー気になるぞ。心躍るのが隠しきれない。折角だし寄ってみようかと、なんともしょうもない理由でルートを決めた。目指せエロス、走れエロスである。友との再会を願って、マドリッドを目指した。
これがエロスだ!!
エロスへの道のりは険しかった。山を登り、登り、登り、ようやく辿り着いた看板。このために一山越えるとは思わなんだ。
改めてサンセバスチャンからマドリッドへの道を振り返ろう。スペインが山がちということを思い知った数日。
海岸線沿い西へ。
ちょうど良くランチのタイミングで街があることが少なく、基本は昼も自炊。
始めは天気が良かったんだよな。
マドリッドはスペイン中央部にあるため、南に折れて内陸へ。
紫に彩られた橋。
スペインが山がちだと知る。登って下ってを繰り返す。
エロ好き、というスーパー発見!
1ユーロ前後のワインがいっぱい。フランスでワインはたらふく飲んだし、安い1Lビールが60円くらいだったのでビール中心に変更。走行後はビールが一番。
盆地に街がある。
ロードレーサーをよく見かけた。
マックを見かけたらネットをしつつ、カメラやGPSの電池を充電。
14%の坂とか気軽に作らないで!
見晴らしがよいポイントでお昼ご飯にした。
100mくらいしかなかった街。奥にも「MAHAVE」と書いた街が終わる案内看板が見えるんだけど、この写真サイズじゃ分かりにくいね。
新しい自転車購入後の走行2000㎞でチェーンが切れた。サーリー大丈夫かー。チェーンの替えはもっていないので、切れた部分を捨てて繋ぎ直す。チェーンは多少短くても大丈夫。後に買い換えた。
道中に遺跡が残っていた。情報なし。
この日の午後に通った街は商店がなかった。夕飯の食材がないまま日が暮れそうだったので、バルで食べ物がないか聞く。すると、、、
バゲットならあるよ、と。チョリソーのみが挟んである半分に切ったこれが4ユーロ。自炊で4ユーロあれば豪勢な食事が出来るのに。これが晩飯とは泣ける。
網に足を引っ掛けてしまった鹿。数分で外して逃げたが、かわいそうだった。
たまに素敵な街並みに出会う。基本的に山ばっかりで街も小さく田舎。スペインってあまり発展していないのか、と思わされる道のりだった。後半はアップダウンに加えて、雨と向かい風の三重苦。思い返せばエロスを求めているあたりが晴れていて気持ち良かった。ビバエロス!
コメントを残す