スペインと言えば、「バル(bar)」をおすすめされていた。小皿で各種おつまみを味わいながら、ビールやワインを安く飲めるらしい。そんな話を今まで出会った旅人から聞いていたこと、また、中南米で培ったスペイン語が久々に話せるということもあり、胸を躍らせてスペインに入国した。
ピレネー山脈の北側となるスペインの北東部から海沿い入国し、国境から20㎞程度の街サンセバスチャンに着いた。ビスケー湾に面した漁業が盛んな活気あふれる美しい街。宿のめぼしはつけていなかったので、声をかけてきた客引きについてゆく。紹介された宿のダブルベッドの大きな部屋が15ユーロ。いきなり度肝を抜かれる。だって数十キロ離れたフランス側の海沿いの街だと、キャンプ場で15ユーロ~30ユーロくらいしたのだ。スペインに入国したら安くなるはず、と信じて野営を続けてきて良かった。努力が報われた気がした。
昼過ぎくらいに着いたので、早速バルへ言ってみた。
仕組みがよく分からないので指をさして値段を聞く。南米以来のスペイン語が蘇ってくる。3つくらい聞いてみたところ、だいたい1皿2~3ユーロっぽい。
アンチョビを頼んだ。後の会計でびっくりしたのだが、これは一皿7.5ユーロ!!1匹1ユーロ弱もするじゃないか。やらかしたわー。でも味はかなりイケてた。
こんな感じでつまみが並んでいる。
なんかの卵とビール。聞いたけど忘れちゃった。
翌日は朝から昼までは街を散歩し、昼過ぎからバル巡り開始。
お客が入っている店にふらりと立ち寄る。
下の蟹グラタンが美味。
ピレネー山脈の両麓に位置してフランス南西部、スペイン北東部にあたるバスク地方は食べ物が美味しいと評判。バルではトーストに具材を載せるものが多い。
美味しいねえ。
サンセバスチャンではチャコリと呼ばれる微発泡白ワインが有名。高々と掲げて注ぐ。
外れないなあ。
これは大当たりだった。チーズが絡んでいて美味。
こっちはまあまあ。
幾つかのバルを巡って食べ歩きすると、気付けばトータルで30~40ユーロくらいかかっている。美味しいものを食べているときは至福の時間だからいいんだけどね。最後は酔い冷ましに散歩。
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