どーも。コミュニティについて考える会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
2014年11月22日~24日に長野県小布施町の若者会議に参加した。そこでは「2030年の新しい地方」については話し合った。
・小布施若者会議2014で「新しい地方」についてオールナイトで議論してきた
僕らのグループは「地方という概念が場所から人に移る」という共通意識を持って発表をした。コミュニティの多くはもはや場所に依存しておらず、その流れは加速する。2030年には地方も場所にとらわれないという内容のプレゼンを行った。
オールナイトでそれにひたすら語り合ったのだけれど、そのときの内容と近い趣旨の記事を見つけて驚愕している。
・チームラボ猪子氏「ご近所付き合いなんて、今さら必要?」 マンションコミュニティを考える会でぶっちゃける
マンションを切り口に現代のコミュニティの話をしている。
猪子:大前提として、人類は歴史上ずっと場所が先に在った。場所に物理的制約があって、そこからコミュニティが生まれたんですね。
近現代に交通や移動ができるようになって、都市部で場所に依存するコミュニティは低下しましたよね。今度はネットワーク社会ができて、究極的に場所に全く依存せず人はネットワークを作れるようになったわけです。
場所からコミュニティが生まれるというのは幻想ですよね、近代以前から100万年続いたんで、その幻想がいまだに残っていて。実際、20世紀後半に比べて、今日現在ここにいるほとんどの人は、15年前に比べてコミュニュティを持っている率は高いと思うんです。
人間関係で、今、連絡が出来る人が15年前より減っている人なんて絶対いないんです。今ここにいる人が全員コミュニティに入っていて、はるかに昔より入っているんです。だからコミュニティはあるんです。少なくとも15年前より。30年前に比べてコミュニティは増えているんです。 だから別に、あるよって話。
猪子:何を問題にしているのかわからなくて。近代以前の情報化される前の、ネットワークがないような社会にいたら非常に大きな問題かもしれないけど。
そもそも場所からコミュニティは生まれないんです。例えば、20年前に、町や場所にコミュニティがあって、コミュニティから文化が生まれるわけです、だから街ごとの文化の差が極めて高くて。実際にネットワーク社会になって、20年前に比べて、原宿と中目黒と代官山と渋谷の差が大きくなったか、減ったか? 減りましたよね。場所からコミュニティが生まれていないんです。
でも、文化が生まれていないかというと、新しい文化は生まれているんです。だから、そもそも何を問題にしているかがわからない。
猪子:実際に人がコミュニティに入っている量だとか、コミュニティの影響に関しては15年前、20年前に比べたらめちゃくちゃ大きいわけですよ。
コミュニティのパワーってめちゃくちゃ強くて、半端なくコミュニティへの接する時間とか影響力とか、経済的にも、昔だったら経済とコミュニティを分離していたのが、コミュニティが経済活動にもなっているという現象が起こっていて、世の中全体で言うとコミュニティってめちゃくちゃ伸びているんです。
場所のコミュニティという人たちが、他のコミュニティに負け続けていて淋しいっていう。今まで俺たちだったのに! みたいな。
(会場笑)
川路:ポテンシャルがマンションひとつとっても、小さな経済圏の中でもっとコミュニティのパワーがもっとあるはずなのに、猪子さんがおっしゃった通り、SNS含めて場所に依らないコミュニティが沢山あるので、SNSは関心縁だと思うんですけど、地域のコミュニティが特に東京では、地域縁とか関心縁とか縁の問題がことマンションに関して切れかかっているという問題があって。そこで、われわれはどうするかという。ないままでもいいという話もあるんですけど。
猪子:コミュニティはめちゃくちゃ伸びているので、コミュニティに対してアプローチするべきで、場所がコミュニティを生むとかではなく、場所はコミュニティのために存在する。場所がコミュニティを生むみたいな、ちょっと厚かましいですよね。
田舎に村を作りたいという話
2014年4月から田舎暮らしを始めた。その4ヵ月ほど前、ちょうど今から一年ほど前に田舎に村を作りたいというエントリーを書いた。
コミュニティが場所にとらわれなくなっているという現実があっても、物理的に近くにいるのはやはり大きい。遠ければ遠いほど会える回数は減る。
田舎に面白い村を作るという点においては、みんなが近くに住む形の場所に依存したコミュニティが良い。それもまた大切なのだ。
仲良しのみで近くに暮らしたら楽しいんだろうな、と思ったりする。
ちゃお!
コメントを残す