どーも。ダチョウを愛する会代表の自然人タカ(@viatortaka)です。
2014年11月21日の注目ニュースがある。京都府立大教授グループがエボラ出血熱の抗体をダチョウの卵で大量精製することに成功した。
・エボラ出血熱の抗体、ダチョウの卵で大量精製 京都府立大教授グループ(産経WEST)
西アフリカを中心に流行し、世界的な感染拡大が懸念されているエボラ出血熱のウイルスを不活化する抗体をダチョウの卵から大量精製することに、京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループが成功した。12月中旬には、この抗体を使用したスプレー剤が海外の空港で販売される予定という。
ダチョウは傷の治りがきわめて早いとされる。その免疫力に着目した塚本教授は抗体を作る能力も高いことをつきとめ、卵から大量の抗体を取り出す技術を開発。平成20年に新型インフルエンザが流行した際に販売された抗体入りマスクが注目を浴びた。
今回、塚本教授らは、カイコの細胞で作製したエボラウイルスの表面タンパク(リコンビナントタンパク)を抗原としてダチョウに投与。体内で生成された抗体をダチョウが産んだ卵の卵黄部分から取り出し精製した。エボラの表面タンパクは、ウイルスが人の細胞に取り付くことを可能にしており、塚本教授は「今回の抗体がヒトの細胞に浸入しようとするウイルスの鍵をブロックすることにより、感染を防ぐことができる」と話す。
抗体のスプレー剤は、マスクや防護服、ドアノブや手などに噴霧して使用する。「抗体は治療にも応用できるが、まずは感染を防ぐことを第一とし、医療従事者や拠点空港での使用を考えた」(塚本教授)。シンガポールや香港の空港で12月中旬に使用開始を予定している。
ダチョウ!?と思ったアナタ。そんなアナタにおすすめの本がある。
その名も「ダチョウ力」
ニュース記事にあるダチョウ博士、塚本教授の著書。
朝日新聞出版
売り上げランキング: 127,489
この本がめっぽう面白い。
はじめに、からわくわくさせられるのだ。
もしかしてダチョウは世界を制覇していたのではないだろうか。真剣にそう考えることがある。身長は2.5メートルを超える。巨体から振り下ろすキック力、時速60キロを超える俊足、年間に百個も卵を産む生殖能力、60年も生きる生命力――。46億年の地球の歴史のなかで、ダチョウが天下をとっていれば、進化の過程で人類が勃興していたかどうかは疑わしい。
しかし、ダチョウが世界制覇を実現するためにひとつ欠けているものがあった。頭脳である。
ひたすらにダチョウに愛らしさを愛でる本書。以下のような感じである。
「ダチョウは巨体に関わらず、脳はネコなみに小さい。ネズミのように脳のしわがない。ようするにアホなのだ。」
ダチョウからエボラ出血熱の抗体ができるなんてすごいな、と関心を持ったなら、塚本教授の試みが記してあるダチョウ力は是非読んで欲しい一冊。
2013年に読んだ160冊の中から選ぶおすすめ本ランキングで18位にランクインさせたオススメ本なのだ。
ちゃお!
動物のお医者さん
この本が好きな人は動物のお医者さんが好きだと思う。逆にいえば、動物のお医者さんが好きな人はダチョウ力が好きなはず。
コメントを残す