大村愛知県知事に、新城市が誇る「かぶせ茶」「煎茶」「紅茶」を贈呈したら新聞掲載された。そのときに大村知事に飲んでもらうお茶を入れたのは、日本茶インストラクターの資格を持つ鈴木克也さんである。
お茶の香りをより楽しんでもらうためにワイングラスに注ぐ。
その鈴木克也さんは愛知県新城市の作手田代でお茶を作っている。鈴木製茶を親子3代で営む。ご縁ということで、お茶工場を見学させてもらった。
作手の朝晩の寒暖差と降水量の多さがおいしいお茶を作り出す。ちなみに鈴木製茶で栽培しているお茶は無農薬!
トラックに載せている茶葉を入れる箱は克也さんのおじいさんの手作り!今ではとても珍しいそうだ。
上の画像のトラック手前側にある機械に注目。お茶の運搬ではこの機械が必須となっている。
茶葉に風を送るための機械。これがないと茶葉の温度が自然にどんどん上がっていき、使い物にならなくなってしまう。
工場に運んできた茶葉を保管する入れ物。
茶葉の保管箱の下にも送風機がついている。送風機が壊れていて茶葉の温度が上がってしまったときは、とても手では触れなかったとのこと。
鈴木製茶ではさまざまな種類のお茶を作っているが、煎茶がメイン。今回は煎茶を作るプロセスを紹介してもらった。
茶葉を入れた箱にはローラーがついており、このエスカレーターまで移動させる。エスカレーターに乗った茶葉は次のステップへ運ばれていく。
まずは素早く蒸す。
上の画像の左奥に立っている筒を、手前の穴のところに接続して繋がる。
乾燥させながら茶葉が運ぶエスカレーター。
茶葉を上へ。上へ行ったり下へ行ったりするのは、工場のスペースを有効活用するため。
上の画像の機械で、約50分乾燥させる。
どれぐらい蒸してどれぐらい乾燥させるかを決めるのが茶葉職人の仕事の1つ。茶葉の様子、気温や湿度などによって変える。
重さをはかるメモリがアナログでいい感じ。
茶葉を上にあげて移動させる。
圧力を加える機械。力を込めてもみこむ役割を果たす。20分ほど。
次なる移動先では再び乾燥させる。こちらも20分ほど。
蒸した茶葉をいろいろな機械で乾燥させたり、圧力をかけたりするのはなぜか?
それは手もみ作業の工程を機械化したためである。もともとは手でもんでいた茶葉の手もみの役割を、1つずつ機械に置き換えていったのだ。
概ね乾燥した茶葉が出てくるので、それを次の機械へ運ぶ。なぜか機械化されていない。
細く伸びた形に切り刻む。
緑色の粉が機械についているが汚れではなく、多ければ多いほどいいお茶ができる粉。
切り刻んだ茶葉は下に落ち、レールの上を流れていく。
できあがった美しき茶葉。
イケメン日本茶インストラクターに有機栽培のお茶を入れてもらった。おいしい!
茶葉は一種類しかないというウンチク
工場の隣にある茶畑を見せてもらった。
茶畑の上に黒いネットが用意されているが、何のためのものなのか。
これは抹茶をつくるためのネット。収穫の前の20日ほどはネットをかけることで、緑が濃く葉が大きくなる。それを石臼でひいて粉にすると抹茶ができあがる。
そもそも茶葉は一種類しかない。
今回は煎茶の作り方を紹介したが、鈴木製茶では紅茶も作っている。紅茶も同じ茶葉からできるのだ。甜茶も、ほうじ茶も、緑茶も、ウーロン茶も、かぶせ茶なども含め、全部である。
茶葉の栽培方法、摘採時期、製造工程などの違いでさまざまなお茶ができあがるのだ。
茶葉によって向き不向きがあるそう。この茶葉は紅茶に向いているとか、この茶葉は煎茶にするとおいしいとか。鈴木製茶ではほとんどが煎茶、一部が紅茶、抹茶は海外向けとのこと。
新しい茶畑の写真画像
畑の拡大を目指し、新たなお茶を植えて育てていた。
「4年後にはこのくらいの高さまで育ちますね」と語る克也さん。植えてから収獲まで4年~8年くらいかかるようだ。お茶の新規就農は難しいことを知る。
新城市で有機栽培するお茶農家に鈴木製茶あり。もし鈴木製茶のお茶を購入したいのであれば、当ブログ上部のお問い合わせからメールいただくことで克也さんを紹介できると思います。
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