純米大吟醸「色おとこ」を飛騨古川の古民家で飲んだくれる男性官僚の宿泊体験レポート

飛騨古川の里山オフィス「末広の家」にメディアキャンペーンで泊まった。

飛騨古川の古民家:数寄屋づくりの里山オフィス「末広の家」に泊まってみた!

その際にちょっとした企画を立てた。末広の家や、飛騨古川について知ってもらうために僕以外の方にも記事を書いてもらおうというもの。人それぞれ感じ方が違うはずなので、多様な視点が得られるはずだという試みである。

第三弾は30歳前後の男性官僚による飛騨古川古民家オフィスの体験レポである。

30歳前後の男性官僚の視点

飛騨古川の古民家で純米大吟醸「色おとこ」を飲んだくれる男性官僚の宿泊体験レポート (1)

岐阜県飛騨古川市、加賀百万石の城代が置かれていた飛騨高山からディーゼルに乗り継いで踏み入れる中部山岳地帯の秘境にその古民家はあった。

その日、もう3月も半ばというのに、その山里はまるで桜色の春から逃げるかのように空を曇らせていた。季節ハズレの雪たちを蹴散らそうとスプリンクラーが躍起になっている。

午後6時、しんしんと降る雪に身を縮ませながら、黒木でできた引き戸を開ける。もと武家屋敷を改めた檜造りの古民家は、そう呼ぶにはいささか若い築40年。

館の主は不在のようだが、5尺はあろうか立派な上がり框に出迎えられる。玄関には笹の葉を二枚あつらえた武家らしい家紋の彫られた暖簾がかかっており、それをくぐると苔むした中庭に面した縁側には煌々と石油ストーブが炊かれている。

飛騨古川の古民家で純米大吟醸「色おとこ」を飲んだくれる男性官僚の宿泊体験レポート (2)

ストーブの側に置かれた籐の椅子に寄りかかり、一人思念に耽る。暖かな火がストーブの中で揺れているのを見るともなく見ていると、たった5時間前まで西新宿の雑踏にいたことなどもはや遠い過去のことのように感じられる。この一瞬の味わいに時を忘れる。

今夜は飛騨牛のすき焼きを肴に、地元、渡辺酒造の純米大吟醸を味わうとしよう、などと考えていると、いよいよ縁側から見える中庭は雪に埋もれていく。

寒さに耐えかね、障子一枚隔てた居間に移り、炬燵に潜って今日持ってきた長編の小説を読みふける。たとえこの小説をすべて読み終えてしまったとしても、心配することはない。居間の書棚には文庫本が揃っており、読む本には事欠かないからだ。

そろそろ一人の時間も手持ち無沙汰になった頃、今夜の友人達が丁度買い出しから戻ってきた。東京、大宮、名古屋、愛知と、仕事も出自もバラバラな6人が思い思いにこの古川の館を目指して集まった一期一会がこれから始まろうとしている。

ここ古川は酒造で有名で、この館から目と鼻の先に多くの酒蔵が立ち並んでおり、そこで直接、蔵出しの地酒を試飲したり買ったりすることができる。中には東京まで下らない幻の地酒もある。

とあるクラブの現役ナンバーワンホストから、「うちの店には最高のシャンパンはあるけど、最高の日本酒がない。女性を酔わす最高に綺麗な日本酒を作ってくれませんか」と渡辺酒造が依頼を受けて醸造した限定品の純米大吟醸「色おとこ」は一口飲んだ瞬間に、日本酒にあるまじきフルーティーな味わいがたちまち飲んだ者を魅了する絶品だ。

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皆で協力し合って作った飛騨牛のすき焼きを炬燵で囲み、うまい飯、うまい酒で初めて会ったとは思えないほど話が弾む。

実は、この古民家は二階がサテライト・オフィスとして使用できるようにホワイトボード、ネット環境が整備されており、地域興しの議論の場としても使用できる。皆の議論が白熱したと見えて、今回の企画の発起人の鈴木孝浩さんがせっかくだから二階のオフィスで地域興しの議論をしようと提案。

普段は交わることのない様々な業界の人間と、多種多様な切り口で地域の活性化について意見を交わす貴重な経験となった。

深夜3時、雪の降りしきるなか、酒蔵の街で、その酒蔵の作った酒を片手に議論は終わる気配を見せていない。

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