リアルワンピースの世界!現在でも1日1件起きている海賊ビジネスの収支をはじきだしてみた

海賊の漫画や映画の人気はとどまるところを知らない。

漫画「ONE PIECE(ワンピース)」は、世界の累計発行部数で2013年に3億4500万部を突破した。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のシリーズは計15の世界興行記録、史上最速で世界興行収入10億ドル突破した。

海賊と聞くと漫画や映画などのフィクションの世界を思い浮かべてしまうが、今現在でも海賊は存在している。地球のどこかで1日1件は海賊事件が起きているのだ。

世界全体の海賊等事案発生状況

リアルワンピースの世界!現在でも平均1日1件起きている海賊ビジネスの収支
外務省:ソマリア沖・アデン湾の海賊等事案の現状と取り組み

2008年:293件
2009年:410件
2010年:445件
2011年:439件
2012年:297件

とおおよそ1日1件の海賊事件が発生している。

ソマリア沖で海賊に身代金として支払われた金銭

海賊といえば、ソマリア沖で起こるニュースをよく聞く。上記に掲載したグラフでも、2009年~2011年は世界全体の半分がソマリア沖で発生しており、イメージ通り。

ソマリア沖で海賊に身代金として支払われた金銭を、インターポール(国際刑事警察機構)が公表している。

リアルワンピースの世界!現在でも平均1日1件起きている海賊ビジネスの収支

インターポール:More sophisticated than you thought

2005年から2011年まで、海賊ビジネスの身代金額は右肩上がり。平均の身代金額も右肩上がり。2011年に海上警備が大幅に強化されたため、2012年の件数が減少したようだ。

2005年から2012年の間にソマリア沖で海賊に身代金として支払われた総額で3億3900万ドル(約335億円)から4億1300万ドル(約421億円)だと書かれている。一件あたりの平均は270万ドル(約2億7500万円)。

海賊のやり方

「謎の独立国家ソマリランド」という本について昨日書いた。

2014年のスゴ本ランキング1位になりそうな予感「謎の独立国家ソマリランド」高野秀行の感想

この本の著者の高野さんは、「海賊がどうやって外国の船を捕まえるのか、そういった映像が撮れないか?」という発想を得る。

それをソマリ人に相談すると、「君が海賊と武器とボートを雇えばいい」というアドバイスが返ってきた。海賊は個人個人がやるという事実を知り、経費を節約するもっとも一般的な方法を教えてもらう。

スピードボート一台に兵隊が最低7人で、船1隻を襲うのがシンプルな手法。基本的には情報なしで、GPSのような機会もなく、当てずっぽうに海に出る。沖合で3,4日波に揺られながら獲物を待つ。めでたく船を見つければアタックし、ダメなら港に戻る。それを繰り返す。

武器はバズーカを三台レンタルする。1ヶ月一台3000ドルくらい。マシンガンもレンタルで1ヶ月一台5000ドルくらい。それ以外には通訳や紹介者、仲介人等の手数料がかかるので、収支見積もりに後述する。

身代金はの額は積み荷の種類によって変わり、人の数とはオーナーの国籍は関係ない。積み荷が効果であれば、身代金の額も上がる。ベストは石油で、最悪なのが洋服や食器などの日用品。身代金は人質ではなく、積み荷に払われるのだ。

ちなみに海賊は人質を傷つけることはまずないらしい。

海賊ビジネスの売上である、身代金の平均額は百万ドル(一億円)。もっともシンプルな方法なので、インターポールが発表したデータ平均よりも少ないのだろう。

最終的な収支見積もりは以下である。

海賊国家プントランドにおいて海賊行為の実地取材を行った場合の収支見積もり

※1ドル100円として計算

売上

身代金として:1億円

経費

初期経費(投資額):500万円

・海賊の町での根回し経費:40万円
・ボート代と海賊の日当:180万円
・アタック期間中の諸経費:40万円
・武器レンタル代:140万円
・カメラマン代:100万円

成功報酬(身代金から支払われる):5300万円

・通訳代(売上の8%):800万円
・交渉人の取り分:500万円
・氏族の長老および有権者の取り分(売上の40%):4000万円

差引残高(利益)

4200万円

ソマリア沖商船三井タンカー襲撃事件の裁判員裁判がおこなわれ、4人の海賊が日本に!

海賊ビジネス!?と驚いたアナタ。とはいえ海賊と自分は無関係と思っているかもしれない。

しかし、日本には4人の海賊が来ていた。

2011年3月5日深夜頃、にインド洋北部のアラビア海を航行中だった商船三井のタンカーが、4人の海賊に乗っ取られそうになった事件。米軍から容疑者の引き渡しを受けて海上保安庁が逮捕・送検した。

その後に日本初の「海賊裁判」が裁判員裁判として行われた。結果、1人の元少年に懲役11年、2人の青年に懲役10年、1人の元少年に懲役5~9年が下されている。

ちょいと前には日本にソマリアの海賊が来ていたわけで、もしかしたらアナタがその裁判員に選ばれていたかもしれない。いつなんどき海賊と縁があってもおかしくはないのだ。

海賊について、漫画や映画や本でしっかりと学んでおこう!!

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