「日本を知りたい」から「世界を知りたい」へ

「なぜ世界一周に出たの?なぜ自転車なの?」 の続き。

◆◆◆

自転車一周を終えたあとも、アウトドア熱はとどまるところがなかった。せっせと稼いだお金は、旅と酒に費やすばかり。人生は旅だ、なんて喩えたりするけれど、文字通りに人生が旅と化していた。

自転車日本一周では海岸線沿いをぐるっと回るかたちになったので、それ以後は残された山の方へ。富士山5合目、日本の国道の中で最も標高の高いところにある渋峠、日本の道路の最高地点の乗鞍岳ふもとなどを攻めた。気がつけば、自転車で行ってみたい国内の場所は網羅していた。

自転車だけでは飽き足らず、カヌーも続けていた。シーズンの夏には4~5本ほどの川を青春18切符でつないで下り歩く。積年の夢だった釧路川・四万十川・吉野川を下り、目標となる川がなくなった。行ってみたい川はあるのだが、真に目指す川は国内にはない。そんな感じになっていった。

そもそも僕が旅を始めたのは、日本を知りたい!という想いから始まっている。高校の留学時に、「日本ってどんな国なの?」を多くの人に尋ねられた。それに答えられなかった自分。己の無知がもどかしく、恥ずかしくて、大学に入ったら日本を知るような活動がしたいと考えていた。そんなときに出会ったのが旅サークルだったのだ。旅という手段で日本を知るのは悪くない。そう思ったんだよね。

沖縄に行きたい、長良川を下りたい、羅臼岳に登りたい、屋久島を自転車で一周したい、、、というように、好奇心が行くべき場所へと導いてくれた。それに従い続けて3年が経ち、段々と満足してきたのだと思う。国内だけでなく海外にも行ってみたいという心が芽生え始めていた。

2005年にボランティア活動をしにフィリピンへ行った。その翌年には初めてのバックパック旅行でブラジルとペルーに。僕がずっと恋焦がれていたアマゾンと、友人の憧れの地であったマチュピチュを中心に20日ほどふらふらした。次は1人でバックパッカーをやってみたくなりインドへ。だんだんと海外に慣れてくるにつれ、日本の外でアウトドアをやれるような気がしてきた。

海外旅経験を積み重ね、満を持して海外アウトドアを始めることになったのは卒業旅行。日本からカヌーを持ってニュージーランドへ行き、ランギタイキ川とモハカ川を自力で下った。世界でアウトドアをやることを肌で知り、その悦びを覚えてしまった。こうなってくると夢は膨らむばかり。

自転車日本一周を終えたときから頭の中にある「次は世界かな・・・?」という想いは、就職を前にして深まっていくのだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です