中学高校時代の友人であるダイスケが遊びに来てくれるのはこの旅で2度目。1度目のときは自転車をバンコクのホテルに預かってもらい、タイをバックパック背負って回った。美味しいものを食べ、酒を飲み語らう。それで十分なことを知った。今回彼から「夏の休暇が取れそうだから遊びに行くわ。何か案を出してくれ。」というメールが入ったとき、さてどうしたものかと思案した。
そのとき僕はドイツにいた。ビールが大好きな僕らなのでドイツで会うという手があったが、彼は以前にオクトーバーフェストというビール祭りのためにドイツへ来たことがある。これから向かおうとしていたオランダとベルギーにも行ったという。彼が行ったことがある国は第一候補から外した。いかにも芸がない。チェコでビール三昧っていうのも頭をよぎったけれど、僕がチェコからドイツに入ったばっかりだったし、また戻ってまで行くか?チェコの神ビールであるピルスナーウルケルの工場も行っちゃったしなあ。
そこで発想を変えた。2度も遊びに来てくれる友人なんてダイスケの他にいないだろう。1度目は自転車を置いてバックパック旅行をしたけれど、折角僕が自転車旅をしているわけだし今回は彼にもそれを味わってもらおう。僕の旅を知ってもらうのは悪くない。1年を超す海外サイクリング経験も役に立つはず。
それに加え、前回の記事に書いたようにウィルとタミエさんとの旅の出会いを彼にも共有して欲しかったし、勿論僕も彼らと再会したかったのでイギリスを提案。チャットで相談している最中に、googleで「イギリス・飯」と検索すると、、、なんてやり取りは出たけれど、飯は自炊にしてサイクリングをするという方向でまとまった。だから彼には様々な調味料とキャンプ用品を持ってきてもらった。自転車はイギリスで買うことにする、と。
計画は未定であって決定ではないのは、必ずしも事がうまく運ばないから。僕はアムステルダムで自転車を盗まれた。彼と再会したときには自転車をどうするか検討中で、そもそも自転車を再び手に入れるか、というところまで含んで悩んでいた。今後どういう旅をしていくのかを探っていたのである。
そんな状況の中で相談に乗ってもらっていたのがウィルとタミエさん。2人は、ウィル家にある自転車を使ったらいいよ、という。僕らにとって真実に嬉しいことをさらっと提案する彼ら。真心がこもった優しさを2人は持っている。このことだけでなく、僕らが滞在しているうちの全ての時間において。
有難い提案を授かり、自転車を借りてノッティンガムの北西のピークディストリクトへ向かうことにした。ノッティンガムから電車で1時間ほどの場所だ。自転車を電車に載せて移動し、そこからくるっと3泊4日の周遊サイクリング。天気予報は雨だったけれど、僕の晴れ男っぷりが功を奏し(多分)、天気は上々。ダイスケの初めてのサイクリングが雨ばかりでなくて良かった。自転車漕いでビール飲んでキャンプしただけだけど、きっと楽しんでくれたはず。なんでかって?それは僕が楽しかったからなんだけどね。
借りることになった自転車を整備してくれるウィル。
ノッティンガム駅まではタミエさんも一緒。
イギリスの自転車道もいい感じ。
反射する光がまぶしかった。
ノッティンガムから電車を捕まえた。
ピークディストリクトを巡る出発駅の公園。
お昼ご飯のサンドイッチを頬張りながら寝ころんだ。
2人でのサイクリング開始。
イギリスっぽいよね。
森の中でキャンプすることに。
荷物を外して2往復。
崖を登っての野営。
ステーキときゅうりの漬物。味ぽんに感動する僕。
朝日が差し込む。天気予報は雨だったけど、、、?
いやはや良い天気。城に入ってみることにした。
電話が素敵。
かわいい。
昇天されましたか?
太陽に向かって大きく広がる花。蜜をすう蜂
イギリスといえばパブ。
少なくとも5種類のビールが置いてある。イギリスのビールといえばエールビールだ。あんまり冷たくないやつ。
定番のフィッシュアンドチップス。
路肩がないのが残念。道路幅が狭いところと左側車線なところが日本とそっくり。というか日本が真似たのだけど。
イギリスでは田舎を訪れることをおすすめする。
晴れて良かった。
青空の下でカードゲームをやってみた。湿った寝袋とテントを乾かしながらね。
2日目も日が落ちてきた。
今夜も森の中。
朝はラーメン。
3日目は流石に雨に降られた。天気予報通り。
3日目は初日と同じ場所でキャンプ。
なにを隠そう僕らはゲーム好き。今回のテーマの1つはアナログゲームだった。ダイスケが見繕ってきた3つのゲームはどれも面白かった。
電車でノッティンガムに帰ってきた。3泊4日のサイクリングを終え、再びウィル家へ戻った。
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