「出会い」とは旅の醍醐味であり「再会」とは旅のスパイス

旅を始めてから479日目。

すっかり気に入ったハンガリーのブダペストに滞在すること6泊。ブダペストと泊まっていた宿のアンダンテと強い意志を持って別れを告げ、スロバキアを目指し北へ走った。目指す地はスロバキアのポプラド(poprad)。そこには南米のチリで共に自転車で走ったスロバキア人のロランドがおり、彼に会うためにここまで来たのだ。

ネパールからトルコに飛び、ヨーロッパ全土の地図を見てルートを考えていたとき、ヨーロッパは再会の旅にしようと決めた。トルコからハンガリーにいるポンかおり夫妻、スロバキアにいるロランドをつなぐラインがいままで走ってきた道。昨日無事にポプラドに着き、首尾よく再会を果たした。実に1年以上ぶりで、早速ビールで乾杯してお互いの近況について語り合った。好きなだけいていいよ、という冗談ではない言葉に甘え、数日滞在させてもらおうと思う。

思うに、「出会い」とは旅の醍醐味である。その中で「再会」とは旅のスパイス。それも極上のもので、長い年月を置いたものほど味わい深い気がする。旅の中で出会い、1年の熟成を経て再び出会う。お互いの顔がほころばずにはいられなかった。

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○読んだ本
おすすめは「プラハの春」。1968年のチェコスロバキアを舞台にしたロマンス。以前に社会主義ってなんぞやってキューバに行ったときにこのブログで触れた。その後から興味を持って調べたりしているけれど、この小説を読んで社会主義と民主主義を対立するものとしていた考えがおかしかったことに気付いた。現実に行われていた社会主義と理想とされていた社会主義との隔たりが分かっていなかった。結局はマルクスとレーニンの主張を一度は目を通さないと理解出来ないとは思っているけれど、東西冷戦の東側の傾向を読み解くのに分かりやすい本だった。勿論大筋の展開も面白く読みふけった。

フランスに行く前に、かの有名なベルばらことベルサイユの薔薇と出会えたのも漫画好きとしては嬉しい誤算。まさかハンガリーで読むとは。読みそこなっていたのだめの最終巻をヨーロッパで終えたのも運命的。出会った本は全体的にレベル高かったと思う。

チェコに行く前にこの本に出会えてよかった。1968年のチェコスロバキアにおけるプラハの春という運動を舞台にて描かれるロマンス。社会主義・民主主義・ソ連を中心とした東西戦争の東側の背景が、外務省で働いている著者の目線を通して知ることが出来る。得るものや考えさせられることがある小説は、面白いから一歩抜けていると思う。

(気になった箇所を引用)
・DDRは人類史の各発展段階から何を学んだか?原始社会からは文化を、古代社会からは奴隷制を、封建社会からは身分制を、資本主義からは搾取を、社会主義からはスローガンを(p230)
・今まであんな笑顔を見せてくれた共産党指導者は数えるほどです。隠すようなことをしていないから屈託なく、自然ないい顔ができるのです。独裁的な権力者の表情が硬く、暗い顔であるのは、人殺しを含め、後ろめたい悪行を積み上げた結果なのです。人相が悪くなるのは当然でしょう。そんな人間は笑えないのです。(p390)
・わたくしは、権力は本質的に悪である、善なる権力は存在しないと確信しています。しかも本質的に悪である権力を行使するものは人間です。神ではありません。だからこそ権力を手にするものは、不断に腐敗するのであり、絶対的権力者は絶対的に腐敗するのです。(p410)

上、を読んだら、下を読まずにはいられないだろう。

(気になった箇所を引用)
・不完全で罪深い人間を統治する手段としての権力を、必要悪として認めるしかないわ。その必要悪の権力をコントロールするためには、民主主義と基本的人権をより完全なものにするしかないのよ。権力を抑えるための民主主義が、有効な活力を持ち続けるためのエネルギーは、人間ひとりひとりが持っている感受性と感性に支えられる行動力でしょう。でも、権力は、その行動力を必ずしも歓迎しないわ。権力は、人民に従順と服従を要求するのよ。しかも権力は、支配体制に都合が悪い個人の感受性や感性に根ざす行動を規制し統制するでしょう。その結果、権力体制はどうしても硬直化していくのよ。(p181)
・個人的見解ですが、彼らは目的のためであれば、手段を選び使い分ける忍耐と繊細な神経を持ち合わせないのです。たとえが悪くて恐縮ですが、女をベッドに誘うのに、優しく口説くのではなく、殴りつけて失神させておいて事に及ぶのがソ連なのです。(p252)
・敵を見失った資本主義は、これまた果てしなくモラルを失っていく。どんな形で崩壊するのか、それとも再生できるのか。(p366)

よく名前を聞いていたので、ずっと読みたいと思っていた。特にフランスに行く前に是非と考えていたので良かった。歴史の流れとして見るのと、その舞台にいる各個人に焦点をあてて見るのでは、フランス革命への見方は大きく異なる。各キャラクターの個性と感情が表現されており、共感を生んだからこその「ベルバラ」ブームがあったのかな、と感じた。
のだめが完結したと聞いてずっと気になっていた。なんせ最終巻だけ残しての旅だったから。遂に旅の最終に完結巻に巡り合いすっきり。
彼の言葉が好き。デザインが好き。心に響く。
ガイドブックとは違う上品な作り。内容も見合っており、旅への気持ちが高揚する。東欧にいるときに東欧特集に出会えたのはラッキーだった。
旅をしていると思う。どこでも仕事できればこのまま生きていけるのにな、と。それが出来る世の中になってきたと感じていた中で、この本に書かれtている幾つかのサンプルが裏付けてくれた。世界は変わりつつある。

日本人宿って、日本の本や漫画があるのがいいよなあ。特に活字中毒者にとってはたまらない。

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