タイトルの元ネタは「俺はまだ本気出してないだけ」という漫画なんだけど、「俺達はまだ本気を出していないだけ」というのはこの山歩きの中でよく使われた言葉の1つ。前半戦は高山病にならないようにゆっくりゆっくり歩き、体力的には余裕のあるものの停滞日を設けたりと焦らされつつ進んでいた。高所での生活も長くなり、高所順応が済んだ段階で僕らは本気を出した。
カラパタールからゾンラの日は朝5時から15時過ぎまで歩いているし、ゾンラからゴーキョのチョラパス越えの日は朝6時過ぎから16時頃まで。そして最大に頑張ったのはゴーキョピークに登った日である。朝4時20分に起きてゴーキョピークに登ってゴーキョで朝食。そこから一気にナムチェまで進んだ。ガイドブックに書いてある2日分の距離。ナムチェに着いたのは18時過ぎ。休憩も少なくほとんど歩き詰めで、流石にくたびれた。
翌日には始点の町ルクラまで下りて、その翌日にはカトマンズに飛んだ。事故もなく、順調に進んだ場合の予定日数よりも1日縮めてのゴール。天気も上々。大満足の山行であった。
湖を右手にすたすたと進む。
ゴーキョ方面の道は人が少なくて気持良い。
ポーターやヤクも少なく、歩いていて楽しい道はこっちかもしれない。
遠くに雪山を見据え、兎に角下る。
なんだか脱力している感じのナベちゃん。
山に沿って谷間と雪山を眺めつつ歩く道は見事。
標高3500mを下回ったあたりから植生が変わり背の高い木が見受けられるようになった。きれいな花も増えた。
ナムチェより1時間ほど手前の町にて憔悴しきっているナベちゃん。
ナムチェに到着。
荷を積むポーターの数が圧倒的に増加。
ネパールの国花であるシャクナゲ。ナベちゃんは聞いてみたらチョンマゲって言ってた。惜しい、、、けどなあ。
緑が多くなり、川の水量が増し、下りてきたことを実感する。
行きで見た桜が葉桜になっていた。2週間の経過。
低地では馬も使われている。高地ではヤクが多い。
ルクラからカトマンズまでは飛行機で1時間もかからない。行きは左側、帰りは右側のシートに座ると、ヒマラヤの壮大な景色が見られる。
景色良し、天気よし、メンツ良しの最高の2週間だった。ナベちゃんと一緒に行けたことでこの山行がより楽しかったのは間違いない。感謝。
エベレストベースキャンプ日誌
・[ネパール]エベレスト1:想い
・[ネパール]エベレスト2:エベレストに挑戦する日本人女性に出会う
・[ネパール]エベレスト3:べジータ vs カカロット
・[ネパール]エベレスト4:今年4度目の新年を迎える
・[ネパール]エベレスト5:BCでの再会とカラパタールからの絶景
・[ネパール]エベレスト6:チョラパス(Cho la pass)越えは中級者向けの美しき道
・[ネパール]エベレスト7:もう一方の見どころ、ゴーキョピーク
・[ネパール]エベレスト8:俺達はまだ本気を出していないだけ
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