女「どちらに行かれるんですか?」
男「エベレストBCへ。あなたはどちらに行かれるんですか?」
女「エベレストへ。」
男「???」(困惑した様子)
女「え~と、エベレストの頂上まで。」
男「!?」(驚きを隠しきれない様子)
エベレスト街道の起点の街であるルクラに着いてから5日目にあたる日に、僕らはナムチェからホテル・エベレスト・ビュー(3860m)まで高所順応のために散歩した。そこで日本人の方たちと出会ったときの一部が上の会話。男は僕らのことで、女は渡辺直子さんという方。彼女によくよく話を聞いてみると、現在29歳で、今回のエベレスト登頂に成功すると日本人女性として8人目の登頂者となり、女性最年少記録だと言う。予定登頂日は約6週間後の5月24日あたり。その間はベースキャンプ(5364m)からcamp1(5980m)→camp2(6495m)→camp3(7280m)→camp4(7890m)と荷物を運びつつ高所順応して頂上(8848m)を目指すらしい。興味津々で、今までの登山経験、持ち物、ガイド、等々の話を聞く僕。まさか天辺を目指す人に話を聞けるとは。
お互いその日はナムチェ泊だったので一緒に下山し、昼食を共にした。5日後にベースキャンプでまた会いましょう、とお別れをしたのであった。
〈ルクラ→ナムチェの写真〉
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カトマンズ空港の職員さんとの一枚。
![R0012182 R0012182](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012182.jpg)
ルクラのご飯屋の親父。なんか可愛い。
![R0012184 R0012184](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012184.jpg)
このスタバは本物か?標高2800mなり。
![R0012211 R0012211](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012211.jpg)
エベレスト街道にも桜が咲く。春を感じた。
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川沿いの道が続く。
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ルクラとナムチェの間のモンジョで一泊。宿は1人100ルピー(約120円)。
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佇んでいた子供。
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荷物を運ぶポーターが道を行き交う。籠の上に載せているビールの重量だけでも50kgを超える。
![R0012250 R0012250](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012250.jpg)
ナムチェのご飯屋をやっていた夫婦。素朴な感じに癒された。
![R0012262 R0012262](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012262.jpg)
ライオンの帽子を売っていた親父。買ってないけどいろいろ試着させてもらう中、笑いが絶えなかった。
![R0012294 R0012294](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012294.jpg)
ホテル・エベレスト・ビューでナベちゃんと一緒に。彼はレインボー牛ハットを購入し着用済。
![R0012305 R0012305](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012305.jpg)
ナムチェの街並み。
![R0012308 R0012308](https://takahirosuzuki.com/wp-content/uploads/2011/04/R0012308.jpg)
直子さんと昼食を食べる。よく笑う素敵な人である。
エベレストベースキャンプ日誌
・[ネパール]エベレスト1:想い
・[ネパール]エベレスト2:エベレストに挑戦する日本人女性に出会う
・[ネパール]エベレスト3:べジータ vs カカロット
・[ネパール]エベレスト4:今年4度目の新年を迎える
・[ネパール]エベレスト5:BCでの再会とカラパタールからの絶景
・[ネパール]エベレスト6:チョラパス(Cho la pass)越えは中級者向けの美しき道
・[ネパール]エベレスト7:もう一方の見どころ、ゴーキョピーク
・[ネパール]エベレスト8:俺達はまだ本気を出していないだけ
先日エベレストで日本人が亡くなったというニュースを見て焦りましたが、亡くなったのは男性で植村直巳冒険賞をもらったこともある人だそうで。しかも高山病とのこと。
その女性の無事な登頂と帰還を祈ります。
たかひろくん、元気ですか?ご無沙汰しています。エベレストビューホテルで出会った渡邊です。エベレストからは無事、五体満足で下山しました。実は、私も5月12日、尾崎さんが亡くなられた日にアタックしました。8700m地点で強風とホワイトアウトでこれ以上のアタックは危険と判断してガイドに下山したいと告げました。ガイドはあと1時間100mだから登ろうと言いましたが、あと1時間登ってもっと天候が悪くなったら下山できる自信がなかったので、決断しました。最後の難所、ヒラリーステップを登りきって、あとは緩やかなところを登るだけだったけど、そのときは早く下山したかった。この日の登頂者はわずか5人、ほとんどの人が頂上まじかで下山しています。私の50m上に尾崎さんはいらっしゃいました。大変な日でした。それからの数日は苦しかったけど、終わってみると、いろんな人との出会いや驚きがたくさんあった素敵な2ヶ月だったなと思っています。たかひろくんやなべちゃんとの出会いもあったしね。今はまだネパールにいます。1ヶ月カトマンズでゆっくりして帰国しようと思って、帰国は当初の予定通りにしました。
HP、とても素敵ですね。今、どのへんですか?それでは、東京か愛知でまたなべちゃんと一緒にご飯を食べましょう。
渡邊直子
ご苦労様でした!東京のでかい人にここを聞きコメントしています。勇気ある決断でしたね。尾崎さんのニュースを見た時は一瞬あなたのことと思いましたよ。 毎週土曜の体育館でみんな「どうなったかなぁ??」と話しています。 タオルちゃんも元気ですか? よかったらシャメください。 それでは気をつけて帰国して下さい!
M先輩ですか?
ご心配おかけしました。報告は帰国してからと考えていました。
あと2日カトマンズにいます。東京に家がないので、帰国後は福岡に戻ります。詳しいことは福岡へ戻ってから報告させていただきます。
タオルは8700mまで持って行きましたよ。ダウンジャケットの胸ポケットの中に入れていて、すぐ出せるようにスタンバってました。が、下山時は写真撮影どころじゃなかったので、出さぬままでした。しかし、ベースキャンプでプジャという出発前のお祈りの席では登山道具と一緒にタオルも願掛けしてもらいました。写真が容量が大きすぎて、送信するやり方がよくわからないので、帰国してからお見せします。すいません。それでは失礼します。