[チベット旅行]12.チベット料理とバター茶とコーラ
昨晩はチベット人の家に泊まらせてもらった。朝ごはんを食べさせてもらい、9時半頃に見送ってもらったのだ。そして走り出して5分後のことだった。まだ町から抜け出しておらず、道の両脇に土色の家が並んでいる。その一角から手招きして…
昨晩はチベット人の家に泊まらせてもらった。朝ごはんを食べさせてもらい、9時半頃に見送ってもらったのだ。そして走り出して5分後のことだった。まだ町から抜け出しておらず、道の両脇に土色の家が並んでいる。その一角から手招きして…
標高4000mを超える絶景の道を下った後、小さな町があった。その町には宿がなかったので、商店で食糧を買いキャンプ出来る体制を整えた。聞いてみると一山越えた10km先の町に宿があるという。疲労困憊だったので、出来ることなら…
思わず叫んでしまった。僕の声は木霊せず、連なる山々の間に吸い込まれていった。標高4000mを越える尾根伝い続く道は遮るものなど何もない。場所によっては道がどこまで続いているのか皆目見当つかないほどに見渡せた。時折姿を見せ…
「チベット自治区を自転車で走るのを止めることにした。」 雅江で警察から解放されて昼ごはんを食べているときに、フランス人のセルスがこう切り出した。ロシア人のヴィタリーも同様に止めると言う。なぜかと問うと、1点は思った以上に…
旅を始めてから407日目。本日が27歳の誕生日。チリで齢を重ねた去年から、26歳を健康体で過ごせたこと、多くの人に支えられて旅を無事に続けられたことに感謝します。 4月3日に日本から遊びに来てくれた友人のナベちゃんとカト…
雅江に20時頃に辿り着くと、暗い道の中で前を走っていた2人が忽然と姿を消した。警察に捕まっているのが見えたのでさくっとスルーしても良かったのだが、特に悪いことをしているわけじゃないので、僕もそこに寄っていった。一体なんな…
漠然と考えていた計画があった。康定からラサまでは1850km。ビザ取得に1日。毎日80kmで進んで23日。ラサ~ネパールまでがツアー探しと移動で6日。これをベースに動いていけばネパールまで行けそうだ。 標高約4300mの…
週末が過ぎて月曜日が訪れた。ここ数日に引き続き天気は上々。相変わらず風は強く、自転車で漕ぐときにどちらの方向から風が吹くのかは気がかりであった。 朝一番に3人でビザの延長を申し込み行く。9時を数分過ぎた頃にオフィスの雨戸…
事前に全ての情報を得られることなどないのだ。歩きながら情報を集め、その都度最善と思う判断をしていくしかない。振り返ってあのときこうしておけば良かったなどは無意味。ただ、振り返って次に活かすことは必要である。本日の選択は吉…
チベットを自転車で走る大きな問題の1つにビザがある。香港で1ヶ月ビザしか取れなったので、このビザをうまく使ってチベットを抜ける必要がある。中国はビザの1ヶ月間の延長は2回まで出来るので、それを活用しないわけにはいかなかっ…
目を覚ます。身体は温かいのだが、顔だけを冷蔵庫に突っ込んでいるのではないかというように冷たい空気に触れていた。成都から出て4日目になる夜は、テントを張らずにマットの上に寝袋の中に包まって寝ていたのだ。傍から見れば、蓑虫の…
チベットを超えて目指す先はネパールのカトマンズ。好きな山岳小説である夢枕獏の「神々の山嶺」の舞台でもあり、兼ねてから気になっていた場所。トレッキングやカヌーも楽しめそうだし、3月末で会社を辞める友人が日本から来てくれると…
やっと、やっとこさここまで来た。長い道のりだった。だが、全ては始まったばかりだ。 2011年2月20日、成都のsims cozy guesthouseで朝を迎えた。目を覚まして一番始めに行ったことは空模様の確認で、成都は…
以前に、旅に出る前は病気と強盗が怖いと思っていたが、死の危険が最も高いのは交通事故のような気がする、と書いた。いつ交通事故に合うか分からないチャリダーは死と隣合わせとも言える。しかし、バックパッカーも十分に危険の中にいる…
自然が長い年月をかけて造成した色には毎度驚かされるばかりである。湖全体の印象は透き通り反射する光沢のある青。しかしそれは単一の青ではなく、幾重にも重なっている。光の反射と湖の深さによってなのか、同じポイントでも見る場所を…
結局18日間滞在した香港を離れたのは2月5日。一旦はバスで広州に出て、6日の朝の長距離列車で成都に向かった。その時間は35時間程度。中国は広いな、と流石に感じたものである。2月4日はモモちゃんと彼女の友人と一緒に上海料理…