上温湯隆の「サハラに死す」からサハラ砂漠自転車旅行
サハラに死す―上温湯隆の一生 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 長尾 三郎 講談社 1987-07 Amazon 楽天ブックス この本無くして僕がサハラ砂漠を自転車で縦断しようと思うことはなかった。22歳…
サハラに死す―上温湯隆の一生 (講談社文庫) posted with ヨメレバ 長尾 三郎 講談社 1987-07 Amazon 楽天ブックス この本無くして僕がサハラ砂漠を自転車で縦断しようと思うことはなかった。22歳…
まずは写真を見て欲しい。 2人でターバンを探していた。1枚の布を買って半分にした方が安くない?ってことで1枚の大きい布を買って切ったわけ。うきうきして早速付けてみたのね。んで写真を撮りました。 気持ち悪いよね。うん、キモ…
何度も書いてきたことだけど、僕は自転車で旅をすることに対する拘りはない。公共交通機関を使っても構わないし、旅の移動手段は自転車でなくてもいい。自転車で旅をすることがわくわくするから今も続けているだけだ。最も走りたかったヨ…
マラケシュをタロウと共に出発した。目指す先はメディナ(旧市街)が世界遺産に認定されている港町エッサウィラ。世界遺産と言われても、今までの4つの世界遺産メディナでお腹だったいっぱいなので殊更見に行きたいわけでもなかった。そ…
エッサウィラでジュリアンと別れ、再び3人からタロウと2人になる。アップダウンのある海岸線の道を南下し、キャンプをしつつアガディールへ向かう。アガディールではマラケシュ以来のビールに舌鼓を打ち、惜しむことなく乾杯をした。 …
ベルベル語で神の国を意味するマラケシュは、世界遺産に登録されている場所。特にメディナ(旧市街)は必見と言われている。メディナ内のフナ広場では夜になると屋台が並び、その活力と迸るエネルギーから来る客引きの力強さに圧倒された…
この旅は2009年の11月にアメリカからスタートした。走行を開始してほんの数日後に、道中で日本人チャリダーのヨシとカズに出会った。その後1ヵ月間を共に過ごすのだが、そのときにこんなことを思った。 「このペースで日本人チャ…
世界一周ってなんだろう。 2004年に僕は自転車で日本一周した。本土の最北端、最東端、最西端、最南端を回ることを日本一周と定義し、早稲田大学の大隈講堂を発ち、海岸線沿いをぐるっと回って大隈講堂に帰ってきた。地図に走行ライ…
モロッコの首都ラバトは、モロッコで一番大きい都市ではない。カサブランカの方が大都市だし、マラケシュよりも小さいように感じた。なんだか不思議な感じ。モロッコを旅する人の多くはラバトへ行かないようだ。空路のメインはカサブラン…
世界三大うざい人種、というのが旅人間で噂されている。 「インド人、エジプト人、モロッコ人」 フェズとは肌が合わないと感じた大きな原因はしつこく付きまとってきてお金を請求するモロッコ人だった。話かけてくるので適当にあしらっ…
モロッコにずっと行ってみたかった。なぜだろう。最も旅がしやすいイスラムの国、という話がきっかけだったように思うが今となってはよく分からない。詳しく知らないままに気持ちが先行した。モロッコへ行った旅人に出会うと興味津々にど…
ジブラルタル海峡から南に350㎞ほど走り、古都メクネスへやって来た。夕刻に街をふらふら散歩していると、道路脇で着飾った男女がわいわいがやがやと賑わっている。どうやら何かを待っている様子だった。 モロッコ人男性たちがパリっ…
一時帰国の際に「ローマ人の物語」を読み始め、ローマ帝国への関心が高まった。文庫本で15巻くらいまで読み進めたところで再出発の日を迎え、続きがえらく気になっている。塩野七生が書いたローマの歴史小説は文庫版全43巻の大作。ロ…
出会いは突然やって来た。 ティトゥワンから65kmほど南下してやってきたシェフシャウエン(Chefchauen)に甚く驚いた。なんと、街が青いのだ。だがそれは青々しいわけではなく、基調としている白の中で青が映えている。そ…
スペインからモロッコに入ることは、広域で見るとヨーロッパからアフリカへの移動を意味する。ヨーロッパという世界の中で安全な場所に半年弱滞在し、アフリカという危険なイメージを持つ場所に移るにあたって緊張感がまるでなかった。今…
旅を始めてから651日目。 サハラ砂漠の入り口の街までやってきた。奇跡の出会いをしたタロウとはこの街でお別れとなる。僕は南西へ、彼は東へ。砂漠へ向かう前にゆっくりと体を休めてから出発するつもり。それまではタロウとの宴の日…