世界3大珍味と言われるフォアグラが安く楽しめるという噂を聞いていたハンガリー。どうやらフランスに続く産地のようだ。フォアグラは結婚式の料理でしか食べたことがなく、少量で味をあまり覚えていない。安く食べられるというならば、食べるっきゃないでしょ。
ブタペストで情報を集めてみると、どうやら中央市場で買えるものは最低でも400gはあり、1人で食べるには多すぎるとのこと。味が濃厚なので1人100gあれば十分らしい。皆でシェアするフォアグラパーティーの開催をもくろみ、宿に来る人に声をかけ続けていた。しかし、宿に来る旅人がたまたま少なく人が全然集まらない。仕方がないので宿で出会ったタッちゃんと2人で、市場でかたまりを購入するのではなく、そこらへんのレストランで食べてみることにした。
とりあえず乾杯。
こちらがフォアグラ。確か1200フォリント程度だったので約500円。
食べてみると、、、みるみるうちに変わっていくタッちゃんの顔。がっかり、といった空気を全身から醸し出している。同じタイミングで食べた僕も同じ空気を纏っていたと思う。
「ただのレバーじゃん!」
宿に戻ってハンガリー在住の人の話を聞くと、安物を頼むからだよと言われる。最低でも3000フォリント(約1200円)くらいは出さないと美味しくないらしい。中央市場ではフォアグラが1kg4000フォリント(約1600円)くらいで売っているので、それを500g買った方が安い計算になる。始めから市場で鮮度の高いものを買えば良かったのか。このままでは僕らにとってのフォアグラはただのレバーで終わってしまう。世界3大珍味のはずなのに。
ブタペスト滞在4日目の朝に出発の準備を終えた。ただ、なにか心残りがある。宿のソファーに座って己の心に問うてみると、真のフォアグラを食べていないこと、は余程引っかかっていることに気付いた。もし今日フォアグラパーティーを開催出来るならば延泊しようと決め、宿のメンバーに再度声をかけた。すると6人ものメンバーが集まった。延泊決定~☆
昼食に食べてしまおうと中央市場へ早速買い出し。
豚発見。じゃなくて、、、
こちらはフォアグラ。1kg4000フォリント(約1600円)前後で売られており、サイズは400gから800gくらい。美味しそうな1kg4200フォリントのものを600g購入して約1000円。安い!
買ったお店の夫婦。
パンとお酒を買ってうきうきして宿に戻る。ささ、どうやって調理していこうか。
でかい!
フルーツと一緒に炒めるとフォアグラの油に染みて美味しいという話だったので、桃とアプリコットを添える。
溶けてしまうらしいので大きめにステーキサイズで切る。
味付けをいろいろ楽しむために3度に分けて焼いた。
始めはシンプルに塩コショウで。
ビールとワインは当然用意して、と。
ナイフで切る必要もないほど柔らかかったフォアグラをひとかけら、フォークで取り分けて口に入れてみた。お、これは、、、とろける~~~~。肝臓だけど臭みがなく、非常に濃厚。やばい、美味い。周りを見渡すと、皆笑みが絶えない。ばっちり笑顔。一緒に炒めた玉ねぎがフォアグラから溶けた油を吸い取り、これまた美味。パンにもビールにも相性良し。
調理第2段は白ワインと塩こしょうで焼いてみた。こちらも1段とは違った感じになり、満足の出来。第3段はしょうゆベース。これが最高に美味い。やっぱり日本人はしょうゆなのか。ほんと絶品としか言いようがない。くどくて飽きてしまうからあまり食べられないよ、と言われたけれど、ぺろりと完食。またブタペスト来たら食べてしまうだろうな。日本で食べるのとは比べ物にならない値段で手に入るし、おすすめ。ハンガリーの魅力の1つと言えるだろう。
あまりの美味しさに話が弾んでしまう。
合計で1人500円。御馳走様でした!
いつだったか、フランスのわりといいレストランでフォアグラを頂いた(100gくらい?)のですが、こってりしすぎててあんまり喜べなかった思い出が…。
でも、たかさんの写真見てたら、フォアグラ食べたくなります!醤油ベースならあっさりと食べられそうですね〜!美味しそう…!